ポプラ社 新刊情報

(こちらは2004年以降の新刊情報です。それまでの書籍について は、こちらをどうぞ)

★☆2004年ニューベリー賞受賞作で、全米で絶賛された勇敢なね ずみの騎 士、デスペローの物語が早くも登場!!★☆


2004年11月刊行

Noughts and Crosses:表紙 コーラムセ フィー
物語

〜引き裂かれた絆〜

マロリー・ブラックマン作
冨永 星訳

原題:Noughts & Crosses


【内容 紹介】

近未来のイギリス(?)社会ではいまにも増して人種の壁が高く、乗り越えがたいものとなっていた。
「ノーツ」と呼ばれる人々は社会から見下げられ、教育を受けることも、よい職業につくことも許されなかった。つまり、虐げられた労働者層となっていた。そ して一方の「クロセス」は指導者となり、権力をにぎり優遇された立場であった。しかも、ノーツかクロセスかは肌の色ひとつで決まる。

――コーラムはあたしの友達。いっしょにいたいし、みんなにじまんしたい。それだけなのに、なぜ、いっしょ にいちゃいけないの?
――大好きなセフィー。でもあの子はわかっちゃいない。たいていのクロセスにとって、ノーツのおれは虫けらみたいなもんなんだって。

セフィーはクロセス。幼なじみのコーラムはノーツ。ふたりは異なった人種に属していた。人種分類政策がとら れている世界で、成長するにつれ、家族が、学校が、社会が、ただいっしょにいたいだけのふたりを引き離そうとする。引き裂かれ、やがて再びであったとき、 ふたりを待っていた運命とは……!?

ティーンエイジャーの揺れるこころを巧みに描いて、イギリスの若者に圧倒的に支持される名手ブラックマンが つづる、白と黒のロミオとジュリエット!

"noughts and crosses" とは米国で "tic-tac-toe" とよんでいる暇つ ぶしゲーム。3x3の9枡を交互に埋めていき、最初に縦、横あるいは斜めに三つ並べた方が勝ち。イギリスでは○のことをnought、つまり「ゼロ」とよ んでいる。本書を読みながら、この辺をときどき思い出していただくと、著者のdouble innuendoが楽しめる。

さて、ロミオとジュリエットのような決してまわりから許されない starcrossed lovers であると同時に、社会の矛盾な不公平に立ち向かおうと努力し、社会のプレッシャーに押しつぶされていく若いふたりだ。この姿は、現代社 会に健在な差別問題を映し出す辛辣な鏡となっている。

2001年、子どもたち自らが決めるイギリスのChildren's Book Awardを見事に受賞した。深刻で暗い物語だが、読者を捉えて最後の一行まで決して離さない力をもつ。そして読み終わって長い月日が過ぎてもずっと心の 中で重く響きつづける名作だ。

【作/マロリー・ブ ラックマン 1962年、ロンドン生まれ。コン ピューターの勉強と仕事にたずさわったのち、 1990年より小説を書きはじめる。大人向けのSFから絵本まで、幅広い作品を数多く発表している。子どもの内面を描く鋭い洞察力や優れた構成力で高い評 価を得、若い読者にも圧倒的に支持されている。

【訳/冨永星  京都生まれ。京都大学理学部数理科学系卒。図書館司書、教員などを経て、
児童書のみならず一般向けノンフノグション・数学啓蒙書など幅広いジャンルの翻訳者として活躍。主な訳書に、『うそつき』(ポプラ社)、『天才ネコモーリ スとその仲間たち』(あすなろ書房)、『数学ができる人はこう考える』(白揚社)などがある。

2004年11月刊行

パーフェクト・コピー:表紙
パー フェクト
コピー


アンドレアス・エシュバッハ作

山崎恒裕訳

原題:Perfect Copy

【内容 紹介】ド イツの田舎町に暮らす十五歳の少年ヴォルフガングは、幼いころから地道にチェロの練習を続けてきた。しかし、本物の天才を目の当たりにしたとき、一流の チェリストになるのは父の願いであって、自分の願いではなかったことに気づく。
一方、「自分は十六年前クローン人間を造ることに成功していた」というキューバ人医師のセンセーショナルな発表にマスコミが騒然とする中、
ヴォルフガングに謎の男が接近し、いつしか彼はクローン事件の渦中に巻きこまれていく ――。

<>ES細胞やクローンの問題などは、最先端医 療の進歩に欠かせない技術である一方、その倫理 性が大きな社会反響をよんでいる。昨年ナンシー・ファマーの House of the Scorpion ではクローン人間の少年に視点を合わせ、全米図書賞、ニューベリーオナーとプリンツ賞オナーという数々の栄光をあびた。エシュバッハはまた全く違った作品で クローン人間の問題をとりあげた。ぜひおためしあれ。
<>
【作/アンドレアス・エシュバッハ】
1959年、ドイツのウルム生ま れ。大学で航空宇宙工学を学んだのち、ソフトウェア会社を おこす。その後、執筆に専念。1995年に出版された最初の長編小説はドイツSFクラブ文学賞を受賞。1999年のSF年鑑は彼を「ドイツSF界のス ター」と呼ぶ。邦訳作品に『イエスのビデオ』(早川書房)があり、アメリカでビデオ化された。
<>

【訳/山崎恒裕】1956年 東京生まれ。一橋大学大学院社会学修士了。1985年から10年間、フランクフルトで教職につき、そのかたわらドイツ文学を学ぶ。訳書に『ヴィリーへの手 紙』『七つの封印』(ともにポプラ社)『翼をひろげて』(求龍堂)などがある。


 

2004年10月 刊行

despereaux:表紙
ねずみの騎士
デスペローの物語
ケイト・ディカミロー作
ティモシー・バジル・エリング絵
子安亜弥訳

原題:Tale of Despereaux:
Being the Story of a Mouse, a Princess,
Some Soup, and a Spool of Thread

【内容 紹介】
人間のお姫さまに恋をして、ねずみ界を追放されたハツカネズミ、デスペロー。ははおやをなくして悲しみをかかえる美しいお姫さま。地下牢の闇に住み、光に あこがれと憎しみを抱くドブネズミ。いつか自分がお姫さまになるとしんじている下ばたらきの娘。それぞれのかなわぬ思いは、どこへゆくのでしょうか。

あいとゆるし、そして勇気と希望に満たされた、暖かい物語。2004年ニューベリー賞の話題作! 映画化も 決定している。

〜  ミニレビュー 〜

 城に住んでいる小さなネズミ、デスペローはかわったネズミだった。物語 を読むのが好き。音楽が好き。そのうえ、人間の王女に恋をした。愛ゆえにネズミの掟を破って人間と話し、地下牢へ追放されてしまう。迷路のような地下牢を 牛耳るドブネズミたちは、囚人の苦しみと闇を愛していた。けれどもドブネズミのロスキューロだけは光にあこがれ、外界への階段を上る。光を浴びて喜んだの もつかのま、ある事件を引き起こし、王家の怒りを買った。王女の憎しみのまなざしに深く傷ついたロスキューロは、王女を恨み復讐を誓う。
 一方、実の父に売りとばされた奴隷の少女ミゲリーは、ののしりや体罰を受けるつらい日々を送っていた。ある日、王女たちの行列に出会い、あこがれが生ま れてはじめての夢を生んだ。「いつの日かわたしも王女になりたい!」その願いだけがミゲリーの生きがいとなった。やがて、それぞれの運命と思いが絡み合 い、ロスキューロの企てにミゲリーも王女も巻き込まれていく。小さなヒーロー、デスペローは愛する王女を助けることができるだろうか。
 デスペローたちはみなそれぞれの理由で何かを求めている。その気持ちをナレーターが包むように見つめ、語り、読者を物語の深みへ導く。おとぎ話の世界だ が、失った親の愛を探し求める子、愛に飢えた者が愛に出会えたときの姿など、作者がこれまで描いてきた、現代を舞台とする作品と重なるものも多い。
 作者がこの作品に着手した直後、9月11日の悲劇が起きた。作者は、ネズミの話を書いているだけの自分の無力さに絶望するが、偶然出会った見知らぬ人に 励まされた。
「今こそ、どんな時よりも物語が必要なのではありませんか?」本文中で作者は、「この世は闇、物語は光」という言葉をくり返し語っている。自分自身も読者 もここから光を見つけられたら……という作者の願いがこの物語につまっているのだ。デスペローの勇気と、それぞれの愛と赦し(ゆるし)は、必ず読者に光を 与えてくれることだろう。

(やま ねこ翻訳クラブ会員 リー玲子)


【作/ケイト・ディカミロ】1964年、米国フィラデルフィア生まれ。フロリダ大学卒業。職を転々とし、29歳で執筆 活動開始。ミネアポリス在住。ニューベリー賞オナー(次点)の "Because of Winn-Dixie"児童向け、おとな向けのの作品を書いている。『きいてほしいの、あたしのこと――ウィン・ディキシーのいた夏』(ポプラ社)が2001 年ニュー ベリー賞オナー(次点)作品に選ばれた。映画化されて2005年2月米国公開予定。

[絵/ティモシー・バジル・エリング] マサ チューセッツ州生まれ。ボストン在住。空母キティーホークの乗務員を務めた後、カリフォルニア州の Art Center College of Design を卒業。邦訳作品は『ブル、わらってよ!』(大日本絵画)がある。

【訳/子安亜弥】名 古屋市生まれ。南山 大学外国語学部英米学科卒業。訳書に『クジラのウォルドーとココナツ島の魔女』(ポプラ社)『19世紀の美術』『台風』『比較大図鑑」(借成社)などがあ る。アメリア新人翻訳家コンテストで最優秀賞を受 賞。




2004年8月・11月刊 行

soccerkids5/表紙 soccerkids6/表紙
サッカーキッズ物語 5 赤い機関車デニッツの巻
ヨアヒム・マザネック作
高田ゆみ子
矢島 眞澄絵

原書名:Die Wilden Fussballkerle Band5 : Deniz die Lokomotive


サッカーキッズ物語 6 ヒーロー・ラバン の巻
ヨアヒム・マザネック作
高田ゆみ子
矢島 眞澄絵


原書名:Die Wilden Fussballkerle Book6 : Raban der Held

サッカーキッズ物語 5   赤 い機関車デニッツの巻

【内容紹介】 ぼくはデニッツ。ヘルタをクビになっちゃったんだけど、ヴィリがワイルドキッズ にさそってくれた。ところが、レオンとファビは猛反対、ぼくがはいるなら チームをやめるって。それからぼくには、だれにもいえない悩みがある。パスが出せないのは、そのせいなんだ。でも、仲間たちが、きっとぼくをすくってくれ る。

サッカーキッズ物語 6   ヒーロー・ラバンの巻

【内容紹介】 やあ、ぼくはラバン。ワイルドキッズでいちばんアツい、ヒーロー・ラバンといえばぼくのことさ。今日はいよいよ、ジュニアEチーム第八グループの決勝戦。 やつらなんか、月までふっ飛ばしてしまおうぜ!って手をあげたけど、あれ?みんなどうしたの?だいじょうぶさ、いざとなったら、ぼくが決めてやる。
さあいこうぜ、うわあああああああ。

【作/ヨアヒム・マザネック1960年生まれ。大学でドイツ文学と哲学を学んだのち、カメラマン、映像作家、脚本 家として映画やテレビ番組制作に携わる。実在の少年サッカーチームの監督であり、サッカー少年マーロンとレオンの父親である。

【訳/高田ゆみ子 1956年大阪生ま れ。東京外国語大学ドイツ語学科卒業、東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。訳書に、『最後の子どもたち』(小学館)『見えない雲」(小学館) 『ロバート・キャパスペイン内戦』(岩波書店)『語り伝えよ、子どもたちに』(みすず書房)などがある。

【絵/矢島 眞澄1952年東京都生まれ。広告代理店を経て、イ ラストレーターになる。テレビCM、ポ スター、雑誌などのイラストレーションを制作するかたわら、児童書のさし絵、創作絵本を手がける。
主な児童書の仕事に、『トイレまちがえちゃった』『パパが金魚になっちゃった』『ロ笛ジャックをおいかけて』『悪ガキをほめよう!』『エレベーター・ファ ミリー』『ティナのおるすばん」など多数。




2004年8月・11月刊 行

表紙:Tantei1
tantei3/表紙
4と1/2探偵局 1
宝の地図のひみつ

ヨアヒム・フリードリヒ作
鈴木仁子訳
絵楽ナオキ絵

原題:4 1/2 Freunde

4と1/2探偵局 3
天使の追跡大作戦

ヨアヒム・フリードリヒ作
鈴木仁子訳
絵楽ナオキ絵

原題:4 1/2 Freunde und die Weihnachtsmann-Connection

4と1/2 探偵局 1   宝の地図のひみつ

【内容 紹介】  ぼく、カルステン・ラーデマッハー。みんなには「ラディッち」なんて呼ばれてる。ちびだし、勉強はあんまり得意じゃないし、おまけに運動オンチ。そんなぼ くが、ある日、森でどうくつを見つけた。しかも、そこにはすごいモノが…!?ぼくはクラスメートの「探偵局」に仲間入りして、一緒に宝さがしをすることに なったんだ。
 本書で1999年にエーミール児童ミステリ文学賞を受賞。

4と1/2 探偵局 3   天使の追跡大作戦
【内容 紹介】  ハーイ、シュテフィよ。パソコンがなにより好き。でもって、なぜか「カレ&フレンズ探偵局」のメンバーなのよね。今回は、犬のタウゼントシェーンがあたし のパソコンにたいへんなことをしてくれちゃったのよ。
おかげであたしたちはとんでもないバイトをするハメに……。



【作/ヨアヒム・フリードリッヒ】1953年ドイツ・オーバーハウゼン生まれ。作家。経済学と経営経済学の博士号と教授資格 をもつ。会社員、大学教授、経営コンサルタントなどさまざまな職種を体験した後に、ミヒャエル・エンデの『モモ』(岩波書店)に出会い、子どもの頃の気持 ちを思いだし作家を志す。専門書の執筆のかたわら戯曲や児童文学を書き「ぼくの親友」シリーズ、「アマンダX」シリーズなど数々の人気作品を生みだした。 1999年に『4と1/2探偵局』(ポプラ社)で「エーミール児童ミステリ文学賞」を受賞。彼の作品は世界40か国で翻訳され、子どもたちの絶大な支持を 得ている
【訳/鈴木仁子】
1956年岐阜県生まれ。翻訳家。主な作品に、ケルナー『ブループリント』(講談社)、ヴィースナー『動物はなぜなにものがたり』(河出書房新社)、ゼー バルト『アウステルリッツ』(白水社)など。現代文学から児童文学、エッセイの翻訳まで、幅広く活躍している。2004年、「ヘラジカがふってきた!」 (早川書房)の翻訳で産経児童出版文化賞を受賞

【絵/絵楽ナオキ】
1974年生まれ。北海道札幌市在住。サラリーマン生活の傍ら、独学で絵を学ぶ。下書きから仕上げまでをパソコンで製作するという現代的な手法をとりつつ も、親しみやすく手描きのような暖かさを感じる画風が特徴。表情豊かで元気いっぱいな人物がところせましと絵の中で動き回る。
 児童書の挿絵としては、『4と1/2探偵局』がデビュー作となる

2004年8月刊行

アナ=ラウラ:表紙 アナ=ラウラのタンゴ
〜パパの謎を追って〜

ヨアヒム・フリードリヒ作
平野卿子訳

原題:Ana-Lauras Tango


【内容 紹介】

「いまの人、パパ!? でも、パパは死んだはずなのに……!」アナ=ラウラは、二年前に海外で亡くなった父にうりふたつの人を町でみかけてる。パパがほん とうに死んでいるなら、しぐさまでパパとそっくりのあの人物の正体は? アナも母もようやく父の死の痛手から立ち直り、母は新しい恋人ペーターができたと ころだげに、アナは動揺する。ペーターの息子、オリバーとともに、父の死の謎を探りはじめる。

そこに浮かびあがってきたのは、アナの心のゆれを映したようなアルゼンチン・タンゴの調べと、ドイツの「過 去」の影だった―ドイツのティーンエイジャーに大人気の作者による、ミステリー・タッチの感動的な物語。

本書はドイツの十代の子どもたちに人気が高いフリードリッヒによるミステリー・タッチの物語。音楽、悲しい 歴史、そして揺れ動く少女の心情など様々な要素を渾然一体とした美しい物語に完成させている。

【作/ヨアヒム・フリードリッヒ】1953年ドイツ・オーバーハウゼン生まれ。作家。経済学と経営経済学の博士号と教授資格 をもつ。会社員、大学教授、経営コンサルタントなどさまざまな職種を体験した後に、ミヒャエル・エンデの『モモ』(岩波書店)に出会い、子どもの頃の気持 ちを思いだし作家を志す。専門書の執筆のかたわら戯曲や児童文学を書き「ぼくの親友」シリーズ、「アマンダX」シリーズなど数々の人気作品を生みだした。 1999年に『4と1/2探偵局』(ポプラ社)で「エーミール児童ミステリ文学賞」を受賞。彼の作品は世界40か国で翻訳され、子どもたちの絶大な支持を 得ている

【訳/平野卿子】翻訳家。お茶の水女子大学卒業。おもな訳書に『光の子がおりてきた』(金の星社)『耳をす ませば』『思いがけない贈り物』(講談社)『夕ご飯までの5分間』(偕成社)などがある。


2004年8月刊行

最後の空賊:表紙
崖 の国物語5
〜 最後の空賊 〜



ポール・スチュワート作
クリス・リデル絵
唐沢則幸訳

原題:The Edge Chronicles 5 
The Last of the Sky Pirates

【内容 紹介】
トウィッグ船長とカウルクエイプが崖の国を救ってから五十年―崖の国には、新たな危機が訪れていた。
「石の巣病」の流行で、浮遊石が浮力を失ってしまった。
空賊の時代は終わった―。
地下の図書館司書学会下級司書の少年ルークは、思いもかけず司書勲士に選ばれた。
深森の奥にある「自由の森」へとおもむき、訓練を受けて深森の謎を探る学究の旅にすべてを捧げるのだ。
しかしその自由の地にも邪悪な「闇の守護聖団」の魔手が忍び寄っていた。
困難を乗り越えてようやく探索の旅に出発したルークが、深森の深奥で出会ったのは―!?予想を超えた新たなる展開でますます目が離せない“崖の国物語”感 動の第五部!

【作/ポール・スチュワート】1955年ロン ドン生まれ。ランカスター大学と東アングリア大学で創作を学び、ファンタジー、ホラーから絵本、サッカー少年の物語まで、さまざまなジャンルで人気を博し ている。現在、ブライトンに小学校教師の妻と二人の息子と住んでいる。本書の挿絵のクリス・リデルとコンビでの絵本作品も多数。

【絵/クリス・リデル】南アフリカ生まれ。専門学校でイラストレーションを学んだのち、経済紙のマンガをはじめ、 幅広い分野で活躍している。『海賊日誌―少年ジェイク、帆船に乗る』(岩波書店)で 2002 年のケイト・グリーナウェイ賞、日本でも『中世の城日誌 少年トビアス、小姓になる(岩波書店)で 2004 年第 51回産経児童出版文化賞のJR賞を受賞。邦訳作品に『ぞうって、こまっちゃう』『カモノハシのプラティたからさがしにいく』などがある。

【訳/唐沢則幸】1958年、長野県出身。青山学院大学卒。訳書に『ウォーリーをさがせ!』シリーズ(フ レーベル館)、『エヴァが目ざめるとき』(徳間書店)、『アウトサイダーズ』(あすなろ書房)、『魔女が丘』(理論社)、『2099恐怖の年』シリーズ (偕成社)、『パイの物語』(竹書房)など多数。


 

2004年5月刊行

トム:表紙
騎士見習い
トムの冒険 1
偉大なる騎士 サー・ジョン

テリー・ジョーンズ作
マイケル・フォアマン絵
斉藤健一訳

原題:The Knight and The Squire

【内容 紹介】
舞台は中世、騎士たちが華麗に活躍していたころのイギリス。一未知の国と冒険にあこがれる少年トムは、修道院の学校に入れられるのがいやで、生まれ育った 村を逃げ出しました。ぐうぜんから騎士寺サー・ジョンに仕えることになったトムは、あれよあれよという問に、従者の少年アランとともに嵐のイギリス海峡を 渡ります。フランスの戦場で、トムを待っていた『とんでもない出来事』とは……

『中世イギリスの騎士の物語』といえばアーサー王伝説や人気のファンタジーの中の、かっこよく華麗に活躍する、高潔な戦士の姿を想像するでしょう。しかし その騎士の時代の『現実』はどんなものだったのでしょう?このお話は、ほんとうの騎士たちの姿、当時の戦争の姿を描き出しています。作者ジョーンズは中世 文学研究者ですから、その知識がしっかり生かされているのはもちろんですが、ジョーンズのもうひとつの、表の顔は、映像作品の脚本家。あの伝説のコメディ 番組「モンティー・パイソン」のテリー・ジョーンズだといえば、このお話がひとすじ縄ではいかないことが、おわかりいただけるのではないでしょうか。その 生き生きとした、ユーモアあふれる文章で描きだされた、騎士たちの姿とは、まったく…いえいえ、あとは実際に読んで、トムといっしょに冒険しながら、喜ん だりあきれたり、悲しんだり笑ったりして、トムが見た『騎士』の姿を楽しんでください。そして、新しい目で世界を見るようになったトムと、感動と感慨を共 にしてください。大人から子どもまで、みんなが楽しみ感動できることうけあいです!!

なお、本書の続編 "The Lady and The Squire" も英国で絶大な人気を得ており、こちらの邦訳も来年刊行予定。おたのしみに!

【作/テリー・ジョーンズ】一九四二年、北ウェールズのコルウィンベイ生まれ。映像作家、脚本家。イギリスの人気コメ ディ番組「モンティ・パイソン」のメンバーとして頭角をあらわし、さまざまな映像作品で活躍。児童文学では、自身が監督して映画化した『エリック・ザ・バ イキング』でチルドレン・ブック賞を受賞。また、中世イギリス文学研究家としての側面が、この作品に遺憾なく発揮されている。マイケル・フォアマン一九三 八年イギリス・サフォーク州ベイクフィールド生まれ。王立美術大学などで学んだのち、雑誌のアートディレクター、絵本や挿画など精力的に活躍。ケイト・グ リーナウェイ賞を二度にわたって受賞するなど、イギリスを代表するイラストレーター。主な作品に、『世界をみにいこう』(フレーベル館一『ネコがみた〃き せき〃』(評論社)などがある。
[絵/マイケル・フォ アマン]
1983年イギリス・サフォーク州ベイクフィールド生まれ。王立美術大学などで学んだ後、 雑誌のアートディレクター、絵本や挿画など精力的に活躍。ケイト・グリーナウェイ賞を二度にわたって受賞するなど、イギリスを代表するイラストレーター。 主な作品に、『世界を見に行こう』(フレベール館)『ネコが見た"きせき"』(評論社)などがある。

【訳/斉藤健一】1948 年福島県生まれ。東北大学大学院修了。英文学専攻。四半世紀の間大学で教鞭をとったのち、フリーに。主な訳書に、『テムズ川は見ていた』(得間書店)『見 習い物語』(岩波書店)『マイロのふしぎな冒険』(PHP書店)『血族の物語』(ポプラ社)などがある。



2004年2月刊行

firefly cover

ほたる島物語
〜カメじいさまとなかまたちのお話〜

ベネディクト・ブラスウェイト 作
 斎藤 倫子 訳
 後藤 貴志 絵

原題: Stories From Firefly Island


【内容紹介】ほたる島の動物たちは、カメじいさまのお話をきくのが大好きです。カメじいさまは、島でい ちばんかしこくて、いちばん長く生きていますから、みんなに聞かせるお話が、どっさりあるのです。
こんな、あたたかいばんには、島の動物たちはみんな浜辺にあつまって、カメじいさまにお話をせがみます。
――トカゲのかけっこのお話をしてちょうだい――
――ゆうかんなイノシシの話もききたいな――

平和なほたる島のなかまたちの、おかしくって、あたたかな物語。


【作/ベネディクト・ブラスウェイト】
建築事務所の雑用係としてはたらきながら、いくつもの展覧会に絵を出品して評価される。その後スコットランドの農場ではたらき、のち西ウェールズへ移住す るなど、その経験のなかで自然を描くイラストレーターとしての感性をはぐくんだ。ほかにマル島、アーガイルなどで暮らし、現在はイギリスのサマセット在 住。登山、サイクリング、船の模型制作などが趣味。


【訳/斎藤倫子】1954年、東京生まれ。国際基督教大学卒業。訳書に『メイおばあちゃんの庭』(あかね書 房)、『シカゴよりこわい町』(東京)、『ホワイト・ピーク・ファーム』(あすなろ書房)、『(ふつうじゃない人をめざした)シーダー・B・ハートリーの まるきり嘘ではない話』(主婦の友社)など多数

 

株式会社 ポプラ社
〒162-0041 東京都新宿区須賀町5
TEL:03-3357-2216(編集)

Copyright (C) 2002-2004 POPLAR Publishing. All Rights Reserved.

メープル・ストリートに戻る

Last Modified: 2004/11/17
担当:小湖

HTML編集: 出版翻訳ネットワークやまねこ翻訳クラブ