●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      週刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2003年5月9日)                           No.111 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ mail……m_acti@yamaneko.org ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●評論社のHPにやまねこ翻訳クラブ登場 ●掲示板ア・ラ・カルト ●メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ [喫茶室掲示板]評論社のHPにやまねこ翻訳クラブ登場 ------------------------------------------------------------------------ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=03  遡ること約1か月、3月25日に発行された「月刊児童文学翻訳増刊号」のデイ ビッド・シャノン特集はもうお読みになっただろうか? この度、このメルマガ をhtml化したページに、評論社からリンクの申し出があり、同社HPのトップペ ージにこの特集が紹介されることとなった。  すでに6号を数える「月刊児童文学翻訳」の増刊号は、回を重ねるごとに新し い試みがなされ、注目をあつめている。今回の特集は、シャノンの代表作『だめ よ、デイビッド!』(小川仁央訳)を出した評論社の編集者、吉村弘幸氏や『ス トライプ』(セーラー出版)の訳者、清水奈緒子氏に原稿を依頼し、シャノンの 魅力をより深く追求した。さらに編集スタッフの熱心さが伝わって、作家本人か らのメッセージも載せることができた。やまねこ翻訳クラブの精鋭たちによるレ ビューもいつもながらに読み応えたっぷり。未訳作品を含む16作品のレビューか らは、茶目っ気のある明るい作品で知られるシャノンの別の顔が浮かび上がり、 幅広い才能を物語る。特に様々な民族に伝わる民話を手がけた一連の作品では、 その精緻な筆づかいと、深みのある彩色が存分に発揮されている。    シャノンファンはもちろんのこと、全ての絵本好きに読んでもらいたい特集号。 まだ読んでいないという方は是非ご一読いただきたい。 ▽デイビッド・シャノン特集号 http://www.yamaneko.org/mgzn/plus/html/z06/index.htm ▽評論社HP http://www.hyoronsha.co.jp/index2.html ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------ @読書室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=02 ・【新刊絵本】『ヘンリー フィッチバーグへいく』(D・B・ジョンソン作/ 福音館書店):無一文の2頭のクマが、30マイルはなれた目的地まではやさ比べ をした。歩くのが一番と、堅実な1歩をふみだすクマと、汽車賃を稼ぎだそうと 動きだすクマ、どちらが勝つか? そしてあなたはどちらのクマ?  ↓ ・『ヘンリー フィッチバーグへいく』出版に伴い、ボストングローブ・ホーン ブック賞受賞作品リストを更新した。 http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/bghb/index.htm ・近づきつつある夏にぴったりの読み物 "Aquamarine"(by Alice Hoffman, Egmont Books)は、原書でも気軽に読める。邦訳は『恋におちた人魚』(アリス・ ホフマン作/野口百合子訳/アーチストハウス):この夏が終わったら、離れ離 れになる幼なじみの少女たち。そんなふたりがプールで見つけたもの、それは人 魚だった……。 ・【新刊絵本】『はじめまして ねこのジンジャー』(シャーロット・ヴォーク 作/小島希里訳/偕成社):『ねこのジンジャー』(シャーロット・ヴォーク作 /小島希里訳/偕成社)の続編。今度の友達は、人間の女の子だ。 ・【新刊絵本】『ぼくと楽器はくぶつかん』(アンドレア・ホイヤー作/宮原峠 子訳/河合楽器製作所・出版事業部):学校の課外授業で楽器博物館に行く「ぼ く」といっしょに、色々な楽器に出会える絵本。 ・【新刊絵本】『みんなのすきな学校』(シャロン・クリーチ文/ハリー・ブリ ス絵/長田弘訳/講談社):自分の学校はいい学校と断言してはばからない校長 のキーン先生。自慢の学校なんだからと、生徒の学校での拘束時間を増やしてい く。生徒の休みはどんどん少なくなって……。 ・5月5日に第50回産経児童出版文化賞が発表された。昨年1年間に刊行された 児童書向けの新刊書が対象となっている。 ・ローレンス・イェップ(ヤップ)作品・邦訳作品リスト更新。作品リストは、 関連サイトがかなり充実した。 ▽作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/y/lyep.htm ▽邦訳作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/y/lyep_j.htm @喫茶室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=03 ・国立国語研究所が提案する外来語63語の言い換え。カタカナと漢字・かな文字、 どちらがぴんとくる? ・写真史にみる子どもたち。 ・やまねこHPサイト4月の「今月のおすすめ」は『遠くからみると』(ジュリ ーゴールド文/ジェーン・レイ絵/小島希里訳/BL出版)、『もうひとりの息 子』(ドリット・オルガッド作/樋口範子訳/橋本礼奈絵/さ・え・ら書房) http://www.yamaneko.org/dokusho/shohyo/osusume/2003/april.htm ・カーネギー賞・グリーナウェイ賞のショートリスト発表! 詳細は賞速報で。 さらに詳しい情報は、「月刊児童文学翻訳」5月号にて。 ▽速報(海外児童文学賞) http://www.yamaneko.org/award/index.htm ・2003年度の候補作品をケイト・グリーウェイ賞リストに追加。 http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/greenawy/index.htm ・5月31日、東京の大学で、子どもたちが日英両言語による朗読パフォーマンス を行う。詳しくは広場で。 @お菓子板掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=05 ・海外で意外な人気の抹茶アイス。 ・『みんなワッフルにのせて』のシェパード・パイと "When the Circus Came to Town" (by Polly Horvath, Farrar, Straus and Giroux) のビスコッティに 挑戦。お腹がなりそうな写真を目で召し上がれ。 @おはなし小部屋掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=04 ・海を挟んで、海を越えずに本を贈る、その心は?   ・アメリカの図書館においてある日本作家の絵本。 ・読み聞かせ活動の悩みも楽しみも、掲示板でわかちあおう。 ・6年生が1年生に読み聞かせをする学校。 ・保護者ボランティアが学校の図書選びをまかされているといううらやましい事 例。 @広場掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=202 ・新会員のラナさん(WYN-2095)が自己紹介をしてくれた。 ・東京で西村陽一郎写真展、『光の誘惑〜見えないものを見る』が開催された。 ・5月の風にのって、関西オフの気配が……。JR京都駅で開催される「世界の 絵本作家展――大いなる〈子ども〉たち――」に興味がある方、もしくはやまね こオフに興味津々の方、広場へGo! ・JR郡山駅では「おばあちゃんの民話茶屋」も。 ・恒例の主夫さんオフ、今年は池袋で! ・山形県立図書館で、音や音楽をテーマとした絵本を集めて展示した「音を奏で る絵本展」が開催されている。 @学習室掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=201 ・"ZOO" (by Anthony Browne, Farrar Straus & Giroux) が課題の絵本全訳勉強 会は参加申し込みが終了した。参加者は9名。進行役はめいさんだ。 ・短編中級勉強会の参加申し込み締め切りは5月11日。課題本は"Care of Henry" (by Anne Fine, Walker Books)。進行役はわんちゅくさん。 ・短編初級勉強会は参加者募集中。課題は"The Ink Drinker" (by Eric Sanvoisin, Random House Childrens Pub)。進行役は蒼子さん。募集締め切りは 5月13日となっている。 ★現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ★ http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm @子どもの本のページ@ http://www.litrans.net/c-board/c-board.cgi?id=05 ・雑誌「子どもと本」は「子どもの本のページ」の常連さんご用達!? ・子どもの読書について考える本。『みんなで話そう、本のこと』(エイダン・ チェインバース著/こだまとこも訳/柏書房)、『読む力を育てる ??マーガ レット・ミークの読書教育論』(マーガレット・ミーク著/こだまともこ訳)。 ・最近続々邦訳が出ているサトクリフ。入門書としてはこれがおすすめ。 ・雑誌「児童文学世界」を知ってる? ------------------------------------------------------------------------ メープルストリート情報 ------------------------------------------------------------------------ http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm <主婦と生活社> http://www.litrans.net/maplestreet/p/shufu/index.htm 『テリーの恋』(アラン・ギボンズ作/金原瑞人・田中亜希子訳):サッカーの 実況中継さながらの、手に汗握る恋の物語。テリーのゴールは、ばっちり決まる のか?! <理論社> http://www.litrans.net/maplestreet/p/riron/index.htm 『死をはこぶ航海』(イアン・ローレンス作/三辺律子訳):死体、密告、密輸 を巡り、見えない敵との戦いが始まる。海を舞台にした迫力の冒険小説。 『ホー HOOT』(カール・ハイアセン作/千葉茂樹訳):スクールバスを追い越 して走っていった裸足の少年……。土の中に住んでいるアナホリフクロウ……。 尋常じゃない物語の匂いが、洒落た装丁の下から漂ってくる。 『ともだちからともだちへ』(アンソニー・フランス作/ティファニー・ビーク 画/木坂涼訳):“パジャマまんま”のクマネズミ、友達いなくてちょっとさみ しい。そこに、謎の手紙が届いて……。 『マジョモリ』(梨木香歩作/早川司寿乃画):梨木香歩氏の絵本シリーズ3作 目。小さな女の子、つばきは届いた招待状を持ってマジョモリへ。花に囲まれた ティーパーティで出会った少女にデジャブを感じるつばき。この子はだあれ? <原書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/hara/index.htm 『山羊座の腕輪(ブレスレット)』(ローズマリ・サトクリフ作/山本 史郎訳) :ブリテンが、ローマの支配下にあった時代を生きた「ルシウス」たちの短編物 語集。彼らに共通するのはルシウスという名と山羊座の腕輪だった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ 執筆 NON 編集 さかな シャノンのデイビッドは一度読んだら忘れられない印象をもちます。また 続刊がでるといいなあ。(さ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●