●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      週刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2003年9月12日)                           No.118 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ mail……m_acti@yamaneko.org ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●オルレブ絵本を読んで、プレゼントをもらおう! ●コンテスト事後勉強会の企画が進行中 ●掲示板ア・ラ・カルト ●メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ [読書室掲示板]オルレブ絵本を読んで、プレゼントをもらおう! ------------------------------------------------------------------------ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=12  読書の秋、みなさんはどんな本をお読みだろうか? 読書室掲示板では9月を 「ウーリー・オルレブ読書月間」と題して、イスラエルの作家ウーリー・オルレ ブの邦訳作品を読もうという企画が催されている。ポーランド生まれのユダヤ人 であるオルレブは、ホロコーストを生き抜いた経験をもとに、数々の児童向け読 み物を世に送り出してきた。ホロコースト関連の本は苦手だという人も多いかも しれない。けれどもオルレブの描く世界には、子どもの強さ、希望の光がみえる という。これを機会に戦争のことをもう一度考え、掲示板で語りあってみてはい かがだろうか。  一方、絵本のほうは、読み物とはがらりと趣が異なるものが多い。『かようび はシャンプー』(ジャッキー・グライヒ絵/もたい なつう訳/講談社)をはじ めとする、自身の子どもたちをモデルにしたシリーズには、幼い子の抱きしめた くなるようなかわいらしさが、想像力豊かに描かれている。ぜひお子さんといっ しょに、あるいは、自分の幼かったころの思い出と重ねあわせて、楽しんでみて ほしい。  ところでこの企画、絵本の感想をお寄せくださった方3名に、抽選で最新刊絵 本『おしゃぶりがおまもり』(絵/訳/出版社とも同上)をプレゼントするとい う、うれしいおまけつき! 応募方法は、9月21日までに、対象となる絵本の感 想を掲示板に書きこむだけ。会員もそうでない方も、いますぐ読書室掲示板に集 合! ▽「ウーリー・オルレブ読書月間」の企画内容は、こちらでもご覧になれます。 http://www.yamaneko.org/dokusho/orlev.htm ・オルレブ作品の魅力について知りたい方は、こちらをどうぞ。 ▽月刊児童文学翻訳情報編2000年11月号 母袋夏生さんインタビュー http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2000/11a.htm#pro ▽母袋夏生さんインタビュー ノーカット版 http://www.yamaneko.org/bookdb/int/nmotai.htm ------------------------------------------------------------------------ [学習室掲示板(会員限定)]コンテスト事後勉強会の企画が進行中 ------------------------------------------------------------------------ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=211  去る9月6日に、「通訳翻訳ジャーナル」(イカロス出版)9月号の誌上翻訳 コンテストへの応募が締め切られた。学習室掲示板では、この課題文の勉強会を 開こうという企画が大いに盛りあがりを見せている。参加資格については、やま ねこ翻訳クラブの会員であるということ以外、まだはっきりとは決まっていない。 開始時期は今のところ、10月からの模様。興味のある方はぜひ、企画の段階から 参加されたし! 特に、進行役に初めて挑戦してみようという方、大歓迎だ。  なお、現会員は、会員登録更新手続きを済ませた上での参加を願いたい(手続 きの方法については、7月31日付でお送りした「会員登録更新手続きのご案内」 メールを参照のこと)。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 非会員で、勉強会に興味のある方は入会案内ページへどうぞ。 ▽入会案内ページ http://www.yamaneko.org/info/guide.htm ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------ @喫茶室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=13 ・「ロボット」の話題、沸騰。アシモの名前の由来から、心を持つロボットの映 画『A.I.』まで。 ・ハウルの動く城、あなたのイメージは? ・ニューベリー賞受賞作品邦訳リスト1930年代のオナーブックに追加情報。先月 に引き続き、情報をお寄せくださった利用者に感謝。 http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/newbery/index.htm ・今回の「子どもの本だより」は『アリスの見習い物語』。一見かわいらしい題 名とは裏腹に……。 ▽「子どもの本のページ」>「子どもの本だより」 http://www.litrans.net/maplestreet/kodomo/index.htm @読書室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=12 ・オルレブ作品の感想が続々とあがってきている。ツリーの途中から仲間入りす るもよし、新しく感想を書きこむもよし。 ★ガーディアン賞ロングリスト ・【未訳読み物】"Bad Alice" (by Jean Ure, Hodder Children's Books):神 経性の病気を患っている主人公のダフィには、友だちがいなかった。妹の手術の ため、アメリカのおばあちゃんに預けられることになったダフィは、そこでアリ スという子と仲良くなる。アリスは家庭環境に恵まれず、その現状はダフィより も辛いものだった……。ラストには救いが。 ・【新刊読み物】『エドウィナからの手紙』(スーザン・ボナーズ作/もきかず こ訳/ナカムラユキ画/金の星社):エドウィナ・オズグッドは、自分と同じ名 前を持つ大大おばさんが書いた古い手紙の束を見つける。そこには、市長や警察 署長にあてた、町をよりよくするための提言が。わたしも手紙を出したいけど、 子どものいうことになんて取りあってくれるかしら……。 ★カーネギー賞候補作 ・【未訳読み物】"Across the Nightingale Floor"(by Lian Hearn, Picador) を読みました。この本は、翻訳するのが難しそう! ▽「月刊児童文学翻訳」2003年7月号書評編より "Across the Nightingale Floor"のレビュー http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2003/07b.htm#acrossth ・『シェークスピアを盗め!』(ゲアリー・ブラックウッド作/安達まみ訳/白 水社)の第3弾 "Shakespeare's Spy (Horace Splattly, the Cupcaked Crusader)"(Penguin USA)が10月に出版予定。 ▽ゲアリー・ブラックウッド作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/b/gblackwo.htm ・夏休みに読んだ本、一番人気は大型絵本『ぼくのうちに波がきた』(キャサリ ン・コーワン文/マーク・ブエナー絵/オクタビオ・パス原案/中村邦生訳/岩 波書店)。 ・プーさん好きは集まれ! ・2003年フェニックス賞発表! ▽フェニックス賞作品リスト  http://www.yamaneko.org/bookdb/award/phoenix/index.htm ・中川千尋作品リスト更新。新刊は『花火師リーラと火の魔王』(フィリップ・ プルマン作/くすはら順子絵/ほるぷ出版)、『いたずらハーブ えほんのなか におっこちる』(ローレン・チャイルドさく/フレーベル館)、『白猫』(エロ ール・ル・カイン再話・絵/ほるぷ出版)。 http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/cnakagaw.htm ・ガーディアン賞ショートリスト発表。受賞作発表は10月4日(邦訳リストも更 新)。 ▽ガーディアン賞 http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/guardian/index.htm ▽ガーディアン賞受賞作品 http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/guardian/guar1.htm ▽ガーディアン賞候補作品 http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/guardian/guarsl.htm ▽ガーディアン作品邦訳リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/guardian/guar1j.htm ・金原瑞人訳書リスト更新。新刊は『サハラに舞う羽根』(A・E・W・メイス ン作/杉田七重共訳/角川文庫)。 http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/mkaneha4.htm @お菓子板掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=15 @おはなし小部屋掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=all;id=14 ・ジュンク堂書店のミニおはなし会を聞きにいきました! 小2の息子が「よー い、うどん」に、にやにや。 ・『オスティア物語』の話題から、あのなつかしい歴史漫画の話へ。 @広場掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=212 ・池袋オフ、翻訳の話で盛りあがり、がんばろう!と決意を新たに。 ・金原瑞人さんオフィシャルHPオープンのお知らせ。 ・「絵本ワールド in ひょうご」の元永定正氏&中辻悦子氏&作田真知子氏講演 会と、きむらゆういち氏講演会に行ってきました!  ↓ ・次は関西恒例のイタリア・ボローニャ国際絵本原画展オフ!! 興味のある方 は、今すぐ広場掲示板へ! @学習室掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=211 ・コンテスト事後勉強会のほかに、シノプシスや短編全訳勉強会の話もちらほら。 乗り遅れないように、頻繁に掲示板のチェックを! ★現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ★ http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm @子どもの本のページ@ http://www.litrans.net/c-board/c-board.cgi?id=05 ・竹村さんの洋書セールに1冊追加。竹村さんによる紹介文も追記しました。 ・青森の寺山修司記念館に行ってきました。  ↓ ・火星観察の話などなど。 ------------------------------------------------------------------------ メープルストリート情報 ------------------------------------------------------------------------ http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm <竹書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/take/index.htm 『龍のすむ家』(クリス・ダレーシー作/三辺律子訳): 大学がもう始まるとい うのに下宿先がなかなか決まらずあせるデービッド。ところが、風変わりな下宿 人募集広告が目にとまって……。下宿人の条件は「子どもとネコと龍が好きな人」 あなたは全部当てはまる? <あすなろ書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/asunaro/index.htm 『むしゃくしゃかぞく』(ラッセル・ホーバン作/リリアン・ホーバン絵/福本 友美子訳):人がむしゃくしゃしてる姿は見苦しいもの。だけど、この家族のあ まりのむしゃくしゃぶりには思わず笑ってしまうかも。でも、そのままふとわが 身を振り返り、その笑顔が固まる人もいたりして。「フランシス」シリーズのコ ンビの違った一面がのぞける一冊。 <理論社> http://www.litrans.net/maplestreet/p/riron/index.htm 『11の声』(カレン・ヘス作/伊藤比呂美訳):KKK団。それは南北戦争直後 にアメリカ各地に現れたテロ集団。北部の小さな町にもその影はしのびよる。じ りじりと何かが変わっていく町の姿を、アフリカ系少女、ユダヤ系少女、KKK 団の少年、説教師、農場経営者、レストラン経営者、駐在所の巡査、新聞記者兼 発行人、医者、食料品店を経営する夫婦の目が追う。11人の証言から、あなたは 何を知るのか! <早川書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/hayakawa/index.htm 『サマーランドの冒険上・下』(マイケル・シェイボン作/奥村明子訳):試合 にでればエラーばかりのイーサンだけど、野球で妖精の国を救ってほしいとたの まれてしまったから大変だ。バットを引っさげたイーサンは、無事に人……いや 妖精助けができるのか? <国書刊行会> http://www.litrans.net/maplestreet/p/kokusho/index.htm 『運命ではなく』(ケルテース・イムレ/岩崎悦子訳):14歳の日常からするり と別の人生に引きずり込まれた少年。目の前に広がる現実をひたすら生きたとい う少年時代の体験を元にした、作者の自伝的作品。 <東京創元社> http://www.litrans.net/maplestreet/p/tsogen/index.htm 『ぼくは生きている』(テリー・トルーマン作/藤村裕美訳):脳性麻痺で、体 が自分の意思でコントロールできないショーン。もちろん家族のみんながショー ンを愛している。愛する気持ちは同じでも反応は様々だ。そして父親の反応は ……。重いテーマをユーモラスに語る、2001年度プリンツ賞オナー作品。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ 執筆 ち〜ず/NON 編集 さかな 読書室掲示板がオルレブ企画でもりあがっています。みなさんもこの機会に オルレブの世界を読んでみませんか。(さ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●