●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      週刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2004年1月9日)                           No.126 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ mail……m_acti@yamaneko.org ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●年の初めは勉強会から! ●掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------ [学習室掲示板]年の初めは勉強会から! ------------------------------------------------------------------------ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=211(会員限定)  みなさま、あけましておめでとうございます。今年もやまねこ翻訳クラブ・ア クチベーターをどうぞよろしくお願いします。  さて、昨年末から準備がすすめられてきた複数の勉強会がいよいよスタートす る。やまねこ翻訳クラブの醍醐味といえば、豊富な情報量と勉強会といっても過 言ではない。まずは、いたばし絵本コンテスト事後勉強会、"Lyra's Oxford" 読 書会が始動した。一足遅れで2月には、シノプシス「はじめの一歩」勉強会が始 まり、中級シノプシス勉強会は3月に再スタートすべく準備中。  学習室掲示板では、どんな勉強がしたいのかといった話から始まって勉強会の 企画が練りあげられ、課題本や勉強の内容などが具体的に決まると募集がかけら れる。どれに参加するか検討した後、希望する勉強会に名乗りをあげた時点で、 自主勉強会はスタートしているのだ。やまねこ翻訳クラブの勉強会に講師はいな いが、勉強会の期間内に活発なやりとりが行われるよう取りまとめてくれる「進 行役」がいる。この「進行役」もこれら参加者のなかから自主的に決まっていく。  このようなやる気いっぱいの勉強会は毎回大盛況のうちに幕をとじる。勉強会 に参加すれば開眼することまちがいない。次の勉強会の企画は、あなたの一言か ら始まるかも? ▽勉強会の予定 http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 非会員で、これらの勉強会に興味のある方は入会案内ページへどうぞ。 http://www.yamaneko.org/info/guide.htm ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------ @読書室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=12 ・一般向けと子ども向けの両方の作品を数多く書いてきた、ジョーン・エイキン が亡くなった。享年79歳。"The Wolves of Willoughby Chase"(Random House Childrens Pub,『ウィロビー館のオオカミ』三木由記子絵/掛川恭子訳/講談社 青い鳥文庫)シリーズの最新作、"Midwinter Nightingale" (Delacorte Books for Young Readers) が昨年6月に出たばかりだった。 ・昨年12月24日にボストンのWBURで放送された "The Connection" という番 組をインターネットで聴くことができる。ゲストの2人、The New York Times の児童書担当編集者 Eden Ross Lipson 氏と The Horn Book Magazine の編集長 Roger Sutton 氏が、ニューベリー賞やコールデット賞の選考過程などについて 話している。 ・モニター募集でやまねこ会員の間でも話題になった『ライオン・ボーイ 消え た両親の謎』(ジズー・コーダー著/枝廣淳子訳/PHP研究所)の表紙が決定。 ・今年のやまねこ賞の投票に備えて、読書記録をつけよう。 【新刊読み物】 ・『ミルン自伝 今からでは遅すぎる』(A・A・ミルン著/石井桃子訳/岩波 書店):ミルン自伝の待望の邦訳。きちんとした脚注がついており、訳者あとが きには、なぜ90歳を越えてからミルンの自伝を訳そうとしたかが書かれている。 ・『チャスとリサ、台所でパンダに会う』(フラン・レボウィッツ作/マイケル・ グレーブス絵/宮家あゆみ訳/晶文社):パンダのネーミングのセンスに脱帽。 主人公のひとり、7歳の男の子チャスの言葉にはなかなか含蓄あるものが多い。 カバーを外した状態の装丁もスタイリッシュ。 ・『すすにまみれた思い出―家族の絆をもとめて』(アンソニー・ヒル作/マー ク・ソフィラス絵/池田まき子訳/金の星社):かつてオーストラリアでは、白 人とアボリジニの間に生まれた子どもをアボリジニの親から引き離し、白人とし て育てるという政策が行われていた。子どもを守ろうとする母親の行動が、ここ ろを打つ。 ・『モギ ちいさな焼きもの師』(リンダ・スー・パーク著/片岡しのぶ訳/あ すなろ書房):気持ちいいほどに素直で前向きな話。師匠の奥方の、控えめであ りながら、モギをささえる優しさがじんとくる。 ・『やあ、アンドレア――ある「父と子」の風景――』(マルチェッロ・アルジ ッリ作/橋本礼奈絵/よしとみあや訳/さ・え・ら書房):ジャーナリストの 「わたし」は、不思議な少年アンドレアに父親として認められたいと願う。30年 前に書かれた作品だが、古さや郷愁は感じさせない。 【未訳読み物】 ・"When Isla Meets Luke Meets Isla" (by Rhian Tracey, Bloomsbury Publishing Plc):エディンバラからイングランドへやってきた14歳の女の子イ スラは、同じクラスの男の子ルークと仲良くなる。おしゃべりで多少血の気の多 いイスラと慎重派のルークが交互に語り手となり、進路のこと、家族のこと、恋 や友情のことなどを真剣に語っていく。 ・"Tale of Despereaux: Being the Story of a Mouse, a Princess, Some Soup, and a Spool of Thread" (by Kate DiCamillo, illustrated by Timothy Basil Ering, Candlewick Press):美しくやさしい王女、王女に恋した小さなねずみの デスペロー、外界にあこがれるどぶねずみのロスキューロ、王女になりたい少女 ミゲリー……。2人と2匹の運命が絡み合う。来週発表されるニューベリー賞の 有力候補との声も高い。インターネットで作者自身による第1章の朗読を聴くこ とができる。 【更新リスト】 ・資料室:インタビューのコーナーの訳書リストが更新された。 ▽松沢あさか訳書リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/amatsuza.htm @喫茶室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=13 ・映画『ロッタちゃん はじめてのおつかい』子どもをつれて見た人も、子ども 心にかえって見た人も。大人気だった子ブタのぬいぐるみ、バムセを抱えて帰っ た人は羨望の的だったに違いない。 ・年の初めに「家でテレビ」も悪くなかったようだ。元日の『スノー・キャット』 (『ゆきのねこ』ダイヤル・コー・カルサ作/あきのしょういちろう訳/童話館 出版)を見ることができた人はラッキー? 衛星放送でも『やかまし村の子ども たち』『やかまし村の春・夏・秋・冬』『ロッタちゃん はじめてのおつかい』 『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』など楽しい番組が目白押しだった。 ▽「映画になった児童文学」(資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/gen/eiga/index.htm @お菓子板掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=15 ・『ブリット-マリはただいま幸せ』(アストリッド・リンドグレーン著/石井 登志子訳/徳間書店)に出てきたスウェーデンのクリスマスのご馳走レポートは 必見! @おはなし小部屋掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=14 ・"Clay Boy" (by Mirra Ginsburg, illustrated by Jos. A. Smith, Harpercollins Childrens Books)『ねんどぼうや』(覚和歌子訳/徳間書店)の 原書を kinder クラス(5、6歳児対象)で読み聞かせた。"Clay Boy" の怖さ を乗り越えられたら、次に挑戦するお話は……。 @広場掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=212 ・広場掲示板では新年のご挨拶から始まり、今年の目標を大きく掲げる人もあり、 お正月を報告する人もあり、とにかくにぎわった。 ・次回のやまねこ定例チャットは、1月14日(水)12:00〜13:00(昼の部)。な お、1月の夜チャットは、23日(金)22:00〜24:00の2時間! こちらもお楽し みに。 @学習室掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=211 ・いよいよ勉強会スタート。1月には、いたばし絵本コンテスト事後勉強会、 "Lyra's Oxford" 読書会が、2月にはシノプシス「はじめの一歩」勉強会が始ま る。(参加者の募集は終了) ・中級シノプシス勉強会は3月に再スタート予定。 ★現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ★ http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm @子どもの本のページ@ http://www.litrans.net/c-board/c-board.cgi?id=05 ・「子どもの本だより 34号」で紹介された『ピノッキオの冒険』(コッローデ ィ作/杉浦明平訳/岩波少年文庫)の html 版がアップされた。毎回変わるイラ ストにも注目。 ・雑誌「ユリイカ」の1月号で「クマのプーさん」が特集として取り上げられた。 安達まみさんが石井桃子さんにインタビューを行っている。石井さんは『ミルン 自伝 今からでは遅すぎる』の翻訳が終わり、今度は昔話を勉強されるのだとか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ 執筆 りんたん/hanemi 編集 hanemi/ち〜ず/りんたん 今回は、メープルストリート新刊情報はお休みさせていただきました。情報は こちらでご覧になれます→http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm 今年も、どのコーナーもどうぞごひいきに。(ち) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●