●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      週刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2004年1月23日)                           No.127 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ mail……m_acti@yamaneko.org ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●メールマガジン「月刊児童文学翻訳」で、海外児童文学賞の通になろう! ●掲示板ア・ラ・カルト ●メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ メールマガジン「月刊児童文学翻訳」で、海外児童文学賞の通になろう! ------------------------------------------------------------------------  当クラブのメールマガジン「月刊児童文学翻訳」では、ほとんど毎号のように 「賞情報」を掲載している。このコーナーでは毎回、各受賞作の内容を簡潔に紹 介しているほか、当クラブ作成の作品リストや各賞・各作家の公式サイトなどに リンクを張っているので、受賞作の周辺事情を知るのにも便利だ。2003年12月号 (情報編)「特別企画『世界の児童文学賞』ツアー」では、その活用のしかたを 詳しく解説している。「月刊児童文学翻訳」の「賞情報」のコーナーを利用して、 今年は、海外児童文学賞に関する知識をいっそう深める年にしてみてはいかがだ ろうか。 ▽「月刊児童文学翻訳」(↓バックナンバーの参照、購読申し込みはこちらで) http://www.yamaneko.org/mgzn/index.htm ▽2003年12月号(情報編)特別企画「世界の児童文学賞」ツアー http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2003/12a.htm#kikaku ▽資料室>世界の児童文学賞カレンダー http://www.yamaneko.org/bookdb/award/calendar.htm ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------ @読書室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=;id=22 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=12(旧掲示板) ・1月20日より、読書室掲示板のURLが変わった。旧掲示板は、1か月間限定 で閲覧のみ可能。 ・スコット・オデール賞が発表された。 ・コールデコット賞/ニューベリー賞/プリンツ賞が発表された。 ・コールデコット賞とニューベリー賞受賞作およびオナー(次点)となった作品 を読んだ人から、感想が寄せられている。 ・『クリスピン』(アヴィ作/金原瑞人訳/求龍堂)の装幀はすてき! しおり には、それぞれ違う登場人物が印刷されているらしい。 ・『駆け抜けて、テッサ!』(K・M・ペイトン作/山内智恵子訳/徳間書店) に出てくるトムに恋をしてしまった。 ・『バッドボーイ』(ウォルター・ディーン・マイヤーズ作/金原瑞人訳/小峰 書店)を読んで、子どもとの関係を考える。 ・"The Tale of Despereaux" で2004年ニューベリー賞を受賞した、ケイト・デ ィカミロは、現在絵本の制作にとりかかっているとか。次に発表される小説はす でに書き終えており、出版が待たれる。 ・日本絵本賞読者賞の投票が始まった。締切は2月29日。 【新刊絵本】 ・『ぶた、ふたたび』(ユリア・ヴォリ作/森下圭子訳/文渓堂):1作目、 『ぶた』(ユリア・ヴォリ作/森下圭子訳/文渓堂)のファンから、待ってま した!との声が。メープルストリート新刊情報でも取り上げられている。 【新刊読み物】 ・『魔法の声』(コルネーリア・フンケ作/浅見昇吾訳/WAVE出版):フンケの 新刊は、なんと世界でほぼ同時発売。人気の高さがうかがわれる。メープルスト リート新刊情報を参照のこと。 【未訳絵本】 ・"Gleam and Glow"(by Eve Bunting, illustrated by Peter Sylvada, Harcourt Children's Books):Viktor と Marina の兄妹の父親は戦争へ行って しまった。やがて2人も家族と一緒に難民キャンプへ向かわなければならなくな る。ボスニア・ヘルツェゴビナでの実話をヒントに作られた絵本。 ・"Don't Let the Pigeon Drive the Bus!"(by Mo Willems, Hyperion):2004 年コールデコット賞オナー(次点)。ストーリーらしいストーリーはなく、ほぼ 全ページにわたって、読者はハトに話しかけられる。遊び心満載で、キュートな 絵本。 ・"Lu and the Swamp Ghost"(by James Carville and Patricia C. McKissack, illustrated by David Catrow, Simon & Schuster):クリントンの選挙参謀と して知られる政治コンサルタント、ジェームズ・カービルが、パトリシア・C・ マキサックとの共著で、お母さんについての話を絵本にした。9月出版予定。 ・"Why Do Dogs Sniff Bottoms?"(by Dawn McMillan and Bert Signal, illustrated by Ross Kinnaird, Reed Publishing):犬はどうしておしりのに おいをかぐのだろう? そんな素朴な疑問に答えてくれる、ナンセンスな絵本。 昨年の New Zealand Post Children's Book Awards、Children's Choice Award 受賞作。 ・"Two Frogs"(by Chris Wormell, Red Fox):スイレンの葉の上にいる2匹の カエル。1匹が木の棒を持っているわけは? リアルなカエルたちがかわいらし い。2003年スマーティーズ賞(5歳以下部門)、銅賞受賞作。 【未訳読み物】 ・"Boy Next Door"(by Penelope Todd, Longacre Press):幼くして母を亡く し、父と2人で暮らすヒラリー。隣の家に、同い年の男の子、ジョーとその母親 マーゴットが引っ越してきたことから、変化が起きる。 【更新リスト】 ・資料室:ウィットブレッド賞、ニューベリー賞、コールデコット賞、プリンツ 賞、スコット・オデール賞が発表されたため、以下のリストが更新された。 ▽ウィットブレッド賞受賞作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/whit/index.htm ▽ニューベリー賞受賞作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/newbery/index.htm ▽コールデコット賞受賞作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/caldecot/index.htm ▽プリンツ賞受賞作品リスト http://yamaneko.org/bookdb/award/us/printz/ ▽スコット・オデール賞受賞作品リスト http://yamaneko.org/bookdb/award/us/odell/ @喫茶室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=13 ・話題の "The Curious Incident of the Dog in the Night-time"(邦訳『夜中 に犬に起こった奇妙な事件』/小尾芙佐訳/早川書房)が昨年受賞した Teenage Prize って? ・引き続きNHKの番組の話題で盛り上がる「映画いろいろ」ツリー。今度は、 児童文学と関係のある「歌」の話題?! ・『小さい魔女』(オトフリート・プロイスラー作/大塚勇三訳/学習研究社) の映画をドイツ語版で観ました。 ・「月刊児童文学翻訳」号外の html 版とオンライン書店街を公開。 http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2004/01g.htm(「月刊児童文学翻訳」) http://www.yamaneko.org/mgzn/shop/2004/01.htm(オンライン書店街) ・出版翻訳ネットワークのフーダニット翻訳倶楽部より、ミステリ長篇全訳勉強 会参加者募集のお知らせ。募集期間は2月末日まで(先着10名)。開催は2004年 4月〜2005年3月末。詳細は掲示板で。 【展示会のお知らせ】 ・「リサとガスパール絵本原画展」2月4日(水)〜16日(月)、大阪・梅田の 大丸ミュージアムにて。 ・「1920-30年代 ロシア絵本展」2月28日(土)〜4月11日(日)、芦屋市立 美術博物館にて。関連企画、「ロシアアニメーションフィルム上映会+トーク」 (3月26日、芦屋ルナホールにて)と講演会「幻のロシア絵本をめぐって(仮称)」 (3月27日、芦屋市立美術博物館講義室にて)のお知らせも。 ・「ディック・ブルーナ展」2月21日(土)〜3月28日(日)、板橋区立美術館 にて。 ★詳しくは、掲示板または↓速報(イベント情報)で。 http://www.yamaneko.org/event/index.htm @お菓子掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=15 ・スウェーデンの思い出の味は、ルシア祭でいただく「ルシア・ケーキ」。 http://w1.303.telia.com/~u30325813/lucia_cake.htm(ルシア・ケーキ) http://home7.swipnet.se/~w-72775/seikatu/shiki.html                         (「ルシア祭」について) @おはなし小部屋掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=14 ・雰囲気の違う2クラス(4年生)で、同じ絵本を4冊読みました。さて、反応 の違いは? ・学校で、英語絵本の読み聞かせを始めました。 ・小学2年生対象のおはなし会の報告。『げんきなグレゴリー』(ロバート・ブ ライト作/なかつかさひでこ訳/徳間書店)のグレゴリーみたいな子が、そこに もここにも! @広場掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=212 ・1月の夜チャットは、本日23日(金)22:00-24:00の2時間! まだ参加した ことのない方も、お気軽にどうぞ。チャットの常連さんたちが、本のことなどを 優しく教えてくれるはず! ・2月の定例チャットの予定:昼の部は5日(木)12:00-13:00、夜の部は20日 (金)22:00-23:00。 ・今シーズン2度目の雪に見舞われた中部地区会員からの声。 @学習室掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=211 ・ニュース勉強会参加者が、出版翻訳ネットワークニュースに次々と投稿してい る。こちらの勉強会は、常時、参加者募集中! ・シノプシスはじめの一歩勉強会の参加者は、ただいま各自でシノプシス作成中。 ・いたばし絵本コンテスト事後勉強会と "Lyra's Oxford" 読書会は、着々と進 行中。 ・ニューベリー賞・コールデコット賞・プリンツ賞等の受賞作家の作品リストを 作ってみませんか? http://www.yamaneko.org/gakushu/open/rm03.htm(作品リスト作成勉強会) ★現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ★ http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm @子どもの本のページ@ http://www.litrans.net/c-board/c-board.cgi?id=05 ・豆料理の話、あれこれ。「保温鍋がほしいけど、お鍋が増えて……」という方 には、こんな方法がおすすめ! ・バレンタインにおすすめの絵本はありますか? ------------------------------------------------------------------------ メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm <清流出版>new! http://www.litrans.net/maplestreet/p/seiryu/index.htm 『極楽にいった猫』(エリザベス・コーツワース作/古屋美登里訳):1931年ニュ ーベリー賞受賞作品であり、日本が舞台という異色作。まずしい絵師のもとにやっ てきた猫の福は、絵師に涅槃図の依頼という幸運をもたらす。大正時代に日本を訪 れたコーツワースの目に映った日本は、こんな風だったのだろうか……。 『バートの旅 オーストラリアの大地をゆく』(アルバート・フェイシー作/大坪 眞子訳):19世紀の終わりに、オーストラリアで7人きょうだいの末っ子として生 れた作者の自叙伝。幼くして父と祖父に死なれ、母に捨てられ、保護者が祖父母だ けとなったバートは当時若干8歳。きょうだいたちとともに自分の力で強く生き、 独学で読み書きを覚えた。自分の人生をすばらしいと振り返ることができる作者は 真の幸せ者といえるだろう。 <竹書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/take/index.htm 『おそらのリビーへ』(ジャック・サイモン文/たむらみえ絵/とよくらしょう こ訳):ジャックの妹のリビーはもう、この世にいない。それが理解できない5 歳のジャックは、へんだなとおもい、毎晩母親に問いかけた。リビーはどうして いるのかなあ? 5歳の子どものシンプルな気持ちがシンプルな絵にもあらわれ ている。やまねこ翻訳クラブ会員による訳。 <小峰書店> http://www.litrans.net/maplestreet/p/komine/index.htm 『カプチーヌ』、『小さな魔女カプチーヌ』(タンギー・グレバン文/カンタン・ グレバン絵/江國香織訳):魔女メガンの呪いで小さくなってしまったカプチーヌ に、それぞれの巻でそれぞれの試練が待ち受ける。かわいらしいけど甘すぎない絵 が好印象。 『この道のむこうに』(フランシスコ・ヒメネス作/千葉茂樹訳):メキシコから やってきた季節労働者たちは、職をもとめて移住しながら暮らしていく。満ちたり たことからはかけはなれた一家にも、日が当たる時はある。作者の自伝的なこの作 品は「フェンスをくぐる」ところから始まる。 『真夜中の鐘がなるとき』(オトフリート・プロイスラー作/佐々木田鶴子訳/ス ズキコージ絵):巨匠プロイスラーが、ドイツとその周辺から集めた昔話に筆を加 えたもの。作者が好きな話を集めたというのも興味深い。 『地獄の使いをよぶ呪文』(オトフリート・プロイスラー作/佐々木田鶴子訳/ス ズキコージ絵):悪魔がでてくる昔話ばかりを集めてある。出来心を払いきれなく なった時に読んでみては? ただし、悪魔から逃げた成功例もあるらしいから、 「その気」にならないようにご注意を。 『バッドボーイ』(ウォルター・ディーン・マイヤーズ作/金原瑞人訳):マイヤ ーズの少年時代を回想した自伝。だれに差別を受けようと、本が少年を保証してく れた。読んで書く、故に我あり。 <ソニーマガジンズ> http://www.litrans.net/maplestreet/p/sonymgz/index.htm 『ネズミの時計屋さんハーマックスの恋と冒険2 〈時の砂〉の秘宝』(マイケル・ ホーイ作/雨沢泰訳):メールから生れた「ハーマックス」シリーズの第2弾。ネ コはネズミの天敵とは、古今東西、大人も子どももしっていることだが、ハーマッ クスの世界では、その実体となると霧の中。世にも恐ろしいというネコとはどんな 動物か、ネコの絵の展覧会がひらかれることになった。ところが、そこから様々な 騒動が持ちあがって……。 <理論社> http://www.litrans.net/maplestreet/p/riron/index.htm 『魔女の血をひく娘・2』(セリア・リーズ作/亀井よし子訳):1巻は、17世紀 半ば、イギリスの魔女狩りを逃れ、アメリカに渡ったメアリーの日記の形式をとっ ていたが、2巻で時は現代にとぶ。メアリーのその後を調査している学芸員アリソ ンの元に届いた1通のメール。それは、アメリカ先住民の血を引くアグネスからの ものだった。日記のつづきの物語を、ふたりはどのようにさがしあてるのか? 『狐笛のかなた』(上橋菜穂子作):日本人の原風景を舞台としたファンタジー。 ふたりっきりで暮らしてきた祖母を亡くした小夜、かくれるように暮らす小菊丸、 そして小夜が助けた狐。3者の運命を圧倒的な力でのみこんでいく、人間の欲望か ら発した怨み。権力争いにまきこまれながらも、ひたむきに立ち向かっていく小夜 の姿が清清しい。 <平凡社> http://www.litrans.net/maplestreet/p/heibon/index.htm 『ゆきのおしろへ』(ジビュレ・フォン・オルファース作/秦理恵子訳):帰りが 遅いおかあさんをまつマリーレンちゃんを、ゆきのこたちが、雪のお城へいざなう。 オルファースのデビュー作。白銀の世界に、マリーレンちゃんの赤いオーバーが美 しくはえる。 <あすなろ書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/asunaro/index.htm 『鏡のなかの迷宮II 光る石』(カイ・マイヤー作/遠山明子訳/佐竹美保絵): 「鏡のなかの迷宮」シリーズの第2部。舞台はヴェネチアから地獄にまで広がり、 サスペンスはさらにスリルをます。完結編となる第3部が待ち遠しい。 <さ・え・ら書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/saera/index.htm 『やあ、アンドレア ―ある「父と子」の風景―』(マルチェッロ・アルジッリ作/ よしとみあや訳):タイトルの「」は擬似をあらわす。ジャーナリストの「わたし」 は、アンドレアという不思議な少年と出会う。嘘か真か、現実か空想か、たくさん の興味深い話をしてくれるアンドレアに、「わたし」は惹かれていき、やがて息子 の役割を求めるようになる。 『絵で見るナイル川ものがたり 時をこえて世界最長の川をくだる』(スティーブ・ ヌーン絵/アン・ミラード文/松沢あさか訳):1862年のビクトリア湖が、7000km にもわたる、ナイルの旅のスタート地点。そこから、川の流れと時をくだって、ナ イルの歴史を築いてきた人々の暮らしをながめていく。27x35.5cmの大判絵本に繰 り広げられる、ユーモアを交えた生き生きとした絵をみていると、時がたつのを忘 れそうだ。 <パロル舎> http://www.litrans.net/maplestreet/p/parol/index.htm 『さるとつばめのやおやさん』(ジャン=ミシェル・ギルシェ作/ゲルダ・ミュー ラー絵/ふしみみさを訳):さるとつばめがコンビを組むというだけでも意表をつ かれるが、さらにこのコンビは八百屋を経営しているというのだから、ますます読 んでみたくなる。この八百屋には悩みがあって、それは店番係のさるのバブーンが 食いしん坊だということ。店の売り物に手を出しては、つばめのエルヴィールにし かられるバブーン。この悪い癖はなおるものやら。  <求龍堂> http://www.litrans.net/maplestreet/p/kyuryudo/index.htm 『クリスピン』(アヴィ作/金原瑞人訳):14世紀のイギリス。領主の監視の下、 「自由」を知らない人々が搾取されていた時代……。母を亡くしたクリスピンが、 自分の秘密を探るスリルあふれる冒険小説。2003年度ニューベリー賞受賞作。 <文溪堂> http://www.litrans.net/maplestreet/p/bunkeido/index.htm 『ぶた、ふたたび』(ユリア・ヴォリ作/森下圭子訳):目を引くきれいな原色、 に不似合いなひねた表情のブタ、にけっこう似合う哲学めいた言葉の数々。くす っと笑わせてくれるぶたの日常をのぞいてみない? <早川書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/hayakawa/index.htm 『ディナの秘密の首かざり』(リーネ・コーバベル作/木村由利子訳):『秘密が 見える目の少女』の続編。相手の心の中を映像にして映しだす、不思議な能力を母 から受け継いだディナに、またもや過酷な試練が。「超」能力をもった少女の運命 という古典的なテーマを描き出した作品。 <アルク> http://www.litrans.net/maplestreet/p/alk/index.htm 『翻訳事典 2004年度版』:特集記事で、やまねこ翻訳クラブの会員が、翻訳ライ フを快適にするお気に入りグッズを紹介している。 <WAVE出版> http://www.litrans.net/maplestreet/p/wavepb/index.htm 『魔法の声』(コルネーリア・フンケ/浅見昇吾訳):物語の中の人物が、本から 抜け出てきたら? それが「あの」素晴らしい作品だったら? 本好きにはたまら ない本をめぐるファンタジー。声にだして読んだ本の登場人物をこちらの世界に呼 び出すことができるモー。おそろしい悪の人物を呼んでしまって……。630ページ にわたる大作だ。 『ジョン・レノン アメリカでの日々 消えた日記に見る真実のレノン』(ジェ フリー・ジュリアーノ作/遠藤梓訳):世代を超え、いまや神ともいえる存在に 祭り上げられる彼の等身大の姿を描く。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ 執筆 ち〜ず/hanemi/NON 編集 hanemi/ち〜ず/りんたん 3月にはカーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞のロングリストが発表になり ます。どんな本が候補になっているのか、今から楽しみです。(は) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●