●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      週刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2004年3月12日)                           No.130 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ mail……m_acti@yamaneko.org ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●掲示板ア・ラ・カルト ●メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------ @読書室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=;id=22 ・アガサ賞候補作が発表された。受賞作の発表は、5月の初めに行われる。 http://www.malicedomestic.org/(MALICE DOMESTIC 公式サイト) http://www.yamaneko.org/award/index.htm(速報「児童文学賞」) ・カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞の候補作も発表された。最終候補作 は4月30日に、受賞作は7月に発表される。 http://www.carnegiegreenaway.org.uk//press/pres_car_04.html                             (カーネギー賞) http://www.carnegiegreenaway.org.uk//press/pres_green_04.html                       (ケイト・グリーナウェイ賞) ・メープルストリート新刊情報で紹介された「大英博物館ファブリック・コレク ション」シリーズ『アフリカの染色』(ジョン・ギルロー著/近藤修訳/デザイ ン・エクスチェンジ)を読みました。ため息が出るような美しさに、大感激! ・3月2日のドクター・スース生誕100年を記念して、米国の書店では特別コー ナーが設けられたところも。下記のサイトでは、"Dr. Seuss: American Icon" の著者 Philip Nel の話が聴ける。 http://discover.npr.org/features/feature.jhtml?wfId=1668915 ・「2月に読んだ本」の報告を2人の会員がしてくれた。リストに既読書を見つ けたら、レスをつけてみては? ・"The First Part Last"(by Angela Johnson, Simon & Schuster Children's Publishing)の感想から、アメリカの養子事情・10代の妊娠・性教育の話題へ。 【未訳読み物】 ・"Uncommon Faith"(by Trudy Krisher, Holiday House):マサチューセッツ の小さな町で火事が起こり、家や家族を失った者たちを町の人びとが支えようと する。ところが一見他人思いに見えるこの行為に、実はさまざまな差別や偏見が 絡んでいた。正義感の強い少女フェイスは、その理不尽さに立ち向かってゆく。 ・"A Mango-Shaped Space"(by Wendy Mass, Little, Brown and Company):ミ アは、数字や文字や音を「色」や「形」としてとらえる、8年生の少女。3年生 の算数の時間に、そのことを先生に理解してもらえなかったショックから、秘密 として隠してきたが……。共感覚を持つ少女の、心の成長が描かれる。 【新刊絵本】 ・『かぜひいちゃった日』(キム・ドンス作/ピョン・キジャ訳/岩崎書店): 雪のふる寒い日、女の子は、オンマ(おかあさん)が買ってくれたダウンジャケ ットから、中身の羽が1枚とびだしているのに気づいた。その理由とは……? ▽訳者ピョン・キジャの情報は、キッズブックカフェ「やまねこ調査隊」のコー ナーで(第29回 韓国からやってきた“うんちくん”) http://www.yamaneko.org/dokusho/shohyo/cafe/chosa/2001/c12.htm @喫茶室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=13 ・映画『夢のチョコレート工場』(1971)("Charlie and the Chocolate Factory" ロアルド・ダール原作 、『チョコレート工場の秘密』田村隆一訳/評 論社)が地域限定で深夜に放映された。その "Charlie and the Chocolate Factory" の再映画化が進められていて、ワンカ役は映画『パイレーツ・オブ・ カリビアン』に出演のあの人! 【展示会のお知らせ】 ・「チェコ・アニメの巨匠 イジー・トゥルンカ展」4月24日(土)〜5月30日 (日)、愛知県・刈谷市美術館にて。 http://home.att.ne.jp/gold/czsk/oshirase/os0404.htm ・「国際アンデルセン賞の受賞者たち展――児童文学と絵本の世界の小さなノー ベル賞」4月24日(土)〜5月30日(日)、愛知県・高浜市やきものの里かわら 美術館にて。 ・「造形作品でみる岡本忠成アニメーションの世界」4月6日(火)〜6月27日 (日)/7月6日(火)〜8月29日(日)、東京国立近代美術館フィルムセンタ ーにて。 http://www.momat.go.jp/fc.html  詳しくは、掲示板もしくは上記のサイトで。 @お菓子掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=15 ・「クランブル」から「ナシゴレン」へと話題が移行。「ナシ」は「お米」、で は「ゴ(ー)レン」は何? @おはなし小部屋掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=14 ・3月6日(土)東京・早稲田 早稲田奉仕園で「おはなしこねこの会」のお話 会が催された。 @広場掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=212 ・芦屋市立美術博物館で開催される「幻のロシア絵本1920〜30年代展」をみにい きませんか? 芦屋オフの情報はこちらの掲示板で。今年の桜は早いゾ! ・3月の定例チャット、次回は夜の部。3月19日(金)22:00-24:00。 @学習室掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=211 ・初級シノプシス勉強会:4月10日から開始予定、現在参加者を募集中。参加希 望者は掲示板へ。課題本は "Bad Alice"(by Jean Ure)。 ・短編全訳勉強会:3月10日で受付終了。先着10名で4月から勉強会が始まる。  課題本は、"My Brother Bernadette"(by Jacqueline Wilson, illustrated by David Roberts)。 ★現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ★ http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 非会員で、勉強会に興味のある方は入会案内ページへ。 http://www.yamaneko.org/info/guide.htm ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ @子どもの本のページ@ http://www.litrans.net/c-board/c-board.cgi?id=05 ・アンデルセン・オンライン読書会が定着。『小さいイーダの花』など。 ・吉田真澄さんの講演録「楽しみの質をみきわめた読書」冊子ご案内ページ http://www.litrans.net/maplestreet/kodomo/info/order.htm ------------------------------------------------------------------------ メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm <BL出版> http://www.litrans.net/maplestreet/p/bl/index.htm 『パパはジョニーっていうんだ』(ボー・R・ホルムベルイ作/エヴァ・エリク ソン絵/ひしきあきらこ訳):たまにしか会えないパパとの楽しい1日――「パ パはジョニーっていうんだ」と行く先々で繰り返す、主人公ティムの思いは……。 丁寧に描かれるティムのさまざまな表情も印象的。 『雪原の勇者 ノルウェーの兵士 ビルケバイネルの物語』(リーザ・ルンガ-ラ ーセン文/メアリー・アゼアリアン絵/千葉茂樹訳):その昔ノルウェーには、 白樺の皮をすねに巻きつけただけの、貧しいが勇猛果敢な兵士たちがいた。ビル ケバイネルと呼ばれる彼らは、政敵から王子を守るため、まだ赤ん坊である王子 を抱き、猛吹雪の山を越えることに。 <朔北社> http://www.litrans.net/maplestreet/p/sakuhoku/index.htm 『いってらっしゃい おかえりなさい』(クリスティーヌ・ルーミス文/たかば やしまり絵/まえざわあきえ訳):朝夕のラッシュでたくさんの人々がゆきかう 街には、さまざまな音があふれている。ブッブー、ピッピー、ビューン……、子 どもたちは、そんなにぎやかな音が大好き。カラフルな絵をながめながら、声に 出して読むといっそう楽しい絵本。 <あすなろ書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/asunaro/index.htm 『せかいいちゆうめいなねこ フレッド』(ポージー・シモンズ作/かけがわや すこ訳):ぐーたらネコだと思われていたフレッドが死んだ夜、フレッドには別 の顔があったことが明らかに! ソフィーとニックの姉弟がその夜遭遇したふし ぎなできごととは? そして次の朝に起きた、もっとふしぎなこととは……? 『せかいいちゆうかんなうさぎ ラベンダー』(ポージー・シモンズ作/さくま ゆみこ訳):うさぎのラベンダーは、慎重で物静かな女の子。周りのひとのする ことが、あぶなっかしく思えてしかたがない。けれども、おとなしい子が弱虫だ と思ったら、大まちがい! 『「知」のビジュアル百科 1 岩石・鉱物図鑑』(R・F・シムス著/舟木嘉 浩 日本語版監修)、『「知」のビジュアル百科 2 結晶・宝石図鑑』(R・F・ シムス&R・R・ハーディング著/伊藤恵夫 日本語版監修):百科図鑑「ビジ ュアル博物館」シリーズが、低価格にて復刊された。世界の森羅万象を、科学・ 歴史・文化という3つの方向から解説する。図鑑と博物館のおもしろさを兼ねそ なえた博物図鑑。3月までと12月までの2期に分けて、5冊ずつを刊行予定。 『てん』(ピーター・レイノルズ作/谷川俊太郎訳):お絵描きがきらいで、し ぶしぶ、ちっぽけな《てん》を描いたワシテ。でも先生の励ましを受け、変わり はじめる。特に、ワシテの表情の変化には、思わず笑ってしまう。さて、素直に なったワシテの一言とは……? 図画ぎらいの子に贈る1冊。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ 執筆 りんたん/ち〜ず 編集 hanemi/ち〜ず/りんたん 今回は都合によりトップの記事を休ませていただきました。ご了承ください。 カーネギー賞・グリーナウェイ賞の候補作発表があり、ますます盛り上がりを 見せそうな読書室に、どうぞご注目を!(ち) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●