●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      週刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2004年4月9日)                           No.132 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ mail……m_acti@yamaneko.org ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●新・会長/副会長の紹介 ●掲示板ア・ラ・カルト ●メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ [広場掲示板(会員限定)]新・会長/副会長の紹介 ------------------------------------------------------------------------ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=212  4月1日、やまねこ翻訳クラブにも新しい季節がやってきた。会長は Gelsomina さん、副会長はえみりいさんに交代し、新体制での活動が始まった。 やまねこ翻訳クラブの会長職は4か月ごとの交代制となっていて、スタッフの中 から立候補で決まる。Gelsomina(ジェルソミーナ)さんは「楽しいことをやろ うよ」をモットーに当クラブを引っ張っていってくれる。Gelsomina さんと同じ く、お話会などでも活躍中のえみりいさんは、副会長としてもますます活躍の場 を広げることだろう。また、今まで会長を務めてこられた蒼子さんに会員一同か らお礼とねぎらいのことばを贈りたい。そして、新会長の Gelsomina さん、新 副会長のえみりいさんにはエールを送ろう! やまねこ翻訳クラブの組織図はこちら(会員限定) http://www.yamaneko.org/member/sosiki/sosiki.htm ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------ @読書室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=;id=22 ・2004年度アストリッド・リンドグレーン記念文学賞が3月19日に発表された。 受賞者は、国際アンデルセン賞作家賞受賞歴があり女優としても知られる、リジ ア・ボジュンガ(Lygia Bojunga)。 http://www.alma.se/ ・新刊『ヒーラーズ・キープ』(ヴィクトリア・ハンリー作/金原瑞人・石田文 子訳/あかね書房)は、同作者による『水晶玉と伝説の剣』(多賀京子訳/徳間 書店)に続くファンタジー。 ▽金原瑞人訳書リスト(更新) http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/mkaneha5.htm ▼Victoria Hanley 公式サイト http://www.victoriahanley.com/ ・メープルストリート新刊情報で紹介した『せかいいちゆうかんなうさぎ ラベ ンダー』(ポージー・シモンズ作/さくまゆみこ訳/あすなろ書房)は、ケイト・ グリーナウェイ賞のロングリストにノミネートされている(発言番号#351からの スレッド参照)。 ・「3月に読んだ本、これから読みたい本」の紹介から、「アンジェリーナ」シ リーズ(キャサリン・ホラバード文/ヘレン・クレイグ絵/おかだよしえ訳ほか /講談社ほか)の話題へ。 【未訳絵本】 ・"I Don't Have Your Eyes"(by Carrie A. Kitze, illustrated by Rob Williams, EMK Press):見た目は両親と似ていない、養子である子どもたち。 けれども両親がその共通点を優しく語りかける形で挙げていく。物を見つめる 「目」、花のにおいをかぐ「鼻」……。作者と画家自身も養子縁組による家庭を 築いている。 【未訳読み物】 ・"The Opposite of Chocolate"(by Julie Bertagna, Macmillan Children's Books):2004年カーネギー賞ロングリスト作品。サファイアはごく普通の14歳 の少女。でも、軽い気持ちでボーイフレンドとつきあって妊娠してしまう。その 事実を知った両親や姉、それぞれの意見に翻弄されながら、自分の道を模索して いく。同じ作者なのに設定のまったく異なる "Exodus" との違いにも注目。 http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2003/02b.htm#myomi1("Exodus" のレビュー) ・"Kissing the Rain"(by Kevin Brooks, The Chicken House):ケヴィン・ブ ルックスの新作。いじめられっ子のムーは、いじめのことをレイン(雨)と呼び、 毎日傘を深くかぶるようにしてレインをやり過ごしていた。ところがある事件の 目撃者となって以来、みんなからは一目置かれるようになった一方で、人生が大 きく変わってしまう。 【新刊絵本】 ・『きょうもいいこねポー!』(チンルン・リー作/きたやまようこ訳/フレー ベル館):台湾の若手絵本作家、チンルン・リーの最新作。動物病院のお医者さ んエイプリルとくらす犬のポーは、歌が大好き。エイプリルが教えてくれたいち ばん大切なことをみんなに教えたくて、エイプリルの病院で毎日歌をうたってい る。ポー語から日本語への訳にも注目! ・『こんにちは、長くつ下のピッピ』(アストリッド・リンドグレーン文/イン グリッド・ニイマン絵/いしいとしこ訳/徳間書店):世界一強い女の子ピッピ がトミーとアニカのとなりに引っ越してきた――おなじみのお話が絵本版で登場! イラストは、1947年に出版された原書のもの。日本版には、着せかえ紙人形のう れしいおまけ付き。 【読み物】 ・『ケツァル鳥の館』(ビルヒリオ・ロドリゲス・マカル作/児嶋桂子訳/山本 容子画/文藝春秋):「アンダ・ソロ」「ヨロイネズミ」「イタチ」「パカ」 「ケツァル鳥の館」の5篇から成る。ジャングルを舞台とした、動物たちの厳し い世界を描くファンタジー。作者は、本国グァテマラで「ジャングルの詩人」の 異名を持つ。 ・資料室への情報提供用掲示板、引越しのお知らせ。 ▽やまねこ資料室:メモ用掲示板 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=all;id=16 〜資料室〜 【更新リスト】 ▽ダイアナ・ヘンドリー作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/h/dhendry.htm ▽宇野和美訳書リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/kuno.htm ▽さくまゆみこ訳書リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/ysakuma.htm ▽ニューべリー賞受賞作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/newbery/index.htm ▽ブライアン・ジェイクス邦訳作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/j/bjacqu_j.htm ▽エミリー・ロッダ作品リスト/邦訳作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/r/erodda.htm(作品リスト) http://www.yamaneko.org/bookdb/author/r/erodda_j.htm(邦訳作品リスト) ▽トミー・ウンゲラー邦訳作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/u/tunger_j.htm ▽ローレン・チャイルド作品リスト/邦訳作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/c/lchild.htm(作品リスト) http://www.yamaneko.org/bookdb/author/c/lchild_j.htm(邦訳作品リスト) ▽ケヴィン(ケビン)・ヘンクス作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/h/khenkes.htm ▽中川千尋作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/cnakagaw.htm この他にも、フィリス・レナルズ・ネイラー、アレン・セイ、ブライアン・セル ズニック、メーガン・ウェイレン・ターナーなどの各作品リストも更新。 ★閲覧はこちらからどうぞ↓ http://www.yamaneko.org/bookdb/author/index.htm(作家・画家別作品リスト) 【新規公開リスト】 ▽エレン・ラスキン作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/r/eraskin.htm ▽エリザベス・ジャネット・グレイ(エリザベス・グレイ・ヴァイニング) 作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/v/evining.htm @喫茶室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=13 ・翻訳家金原瑞人さんの公開インタビューが、4月16日(金)19時よりリブロ東 池袋店内カフェリブロ(東京)で行われる。定員50名なので、参加希望者はリブ ロ東池袋店にて整理券を入手するか、電話予約をお早めに。詳しくは喫茶室掲示 板で。 ・兵庫県芦屋市立美術博物館で開催されている「幻のロシア絵本1920〜30年代展」 が4月17日から5月30日に栃木県足利市立美術館でも開催される。 ・『ネコのミヌース』ってどんな映画? @お菓子掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=15 ・「モンブランって……」で始まったツリーがまだまだ伸びている。 @おはなし小部屋掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=14 ・おはなしこねこの会のミニおはなし会が、4月24日(土)午後3:30から、池 袋・ジュンク堂8階児童書売り場じゅうたんスペースにて開催される。 @広場掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=212 ・本日4月9日(金)、JR芦屋駅から1分の中華料理店でランチ・オフが開催 されている。当日参加も大歓迎。掲示板チェック間に合うか? ・残念、間に合わなかった!という方、またまた関西オフ開催の兆しがあるので、 どうぞ掲示板チェックを怠りなく。 ・★4月の定例チャット★次回夜の部は4月23日(金)22:00-23:00。 @学習室掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=211 ・初級シノプシス勉強会への正式参加表明が締め切られ、まもなく勉強会が始ま る。課題本は "Bad Alice"(by Jean Ure)。 http://www.yamaneko.org/gakushu/open/rm01.htm ★現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ★ http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm(勉強会の予定) ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 非会員で、勉強会に興味のある方は入会案内ページへ。 http://www.yamaneko.org/info/guide.htm ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ @子どもの本のページ@ http://www.litrans.net/c-board/c-board.cgi?id=05 ・星の子さんでの「アンデルセンを読む」(第3回)の報告。 ------------------------------------------------------------------------ メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm http://www.litrans.net/maplestreet/maple.rdf           (メープルストリート更新履歴を RSS リーダーで読める) <柏艪舎>New! http://www.litrans.net/maplestreet/p/hakurosya/index.htm 『わたしの赤い自転車』(アデレ・グリセンディ著/菅谷誠訳):1950〜1960年 代に、イタリア中北部エミーリア地方の農家で幼少期と思春期を過ごした著者が、 古き良き時代の思い出を四季の流れを織り交ぜて綴る。貧しくも素朴で自由だっ た当時の生活の様子が、シンプルで的確に描写されている。イタリア国内の書籍 商が選ぶ、バンカレッラ文学賞の2002年最終候補作。 <清流出版> http://www.litrans.net/maplestreet/p/seiryu/index.htm 『恋に死す』(中野京子著):10代から60代までの女性23人の恋が語られる。登 場する3人の日本人のうち、激しく奔放な、大納言久我雅忠の女二条の恋の話な どは、とても14歳のものとは思えない。そんなエネルギーあふれる数々の恋のエ ピソードが収められた本書は、ドイツ語の児童書翻訳家としても知られる著者が、 長く心にあたためてきたという1冊。 <さ・え・ら書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/saera/index.htm 『ママは行ってしまった』(クリストフ・ハイン作/松沢あさか訳):ウラは大 好きな家族に囲まれ、平和に楽しく暮らしていた。ところが、大好きなママがと つぜん病気で行ってしまった……。そんな辛い思いを抱えるウラたち家族のもと を、大司教さまが、パパに頼んでいたピエタを見に訪れ、そして忘れられないよ うな言葉をかけてくださったのだ。 <晶文社> http://www.litrans.net/maplestreet/p/shobun/index.htm 『人類最高の発明アルファベット』(ジョン・マン著/金原瑞人・杉原七重訳): 歴史家・旅行作家でもある著者が、独自の視点でアルファベットを検証するユニ ークな1冊。アルファベットの伝播について、エジプト、ローマ、現代という3 つのテーマに絞り分析する。ときにはアルファベットを、伝染病やダーウィンの 進化論になぞらえているところがまた面白い。 <光村教育図書> http://www.litrans.net/maplestreet/p/mitumura/index.htm 『おはようサム』(メアリー=ルイーズ・ゲイ作/江國香織訳):姉のステラに おこされて着がえをはじめたサム。けれども、パンツが見つからない、くつ下が 行方不明、と朝から大さわぎに。『ステラ もりへいく』『ゆきのひのステラ』 (ともに、作者と訳者は同上)に登場する、ステラの弟サムが今度は主人公。 『おやすみサム』(メアリー=ルイーズ・ゲイ作/江國香織訳):ねむれなくて 姉のステラをおこしたサムは「ぼく、フレッドがいなくちゃねむれないんだ」と いいだした。そこでふたりは、犬のフレッドの大捜索をはじめることに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ 執筆 ち〜ず/りんたん 編集 ち〜ず/hanemi/りんたん 昨日、子どもの入学式に参列してきました。新しい生活のスタートに不安はつき ものですが、この何ともいえない緊張感がいいですね。子どもの新生活に便乗し て、わたしも何か新しいこと始めたいな。(ち) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●