●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      月刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2004年11月19日)                           No.145 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ mail……m_acti@yamaneko.org ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●やまねこ賞〈こねこ部門〉で今度は盛り上がろう! ●会員限定掲示板、統合のお知らせ ●掲示板ア・ラ・カルト ●メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ [読書室掲示板]やまねこ賞〈こねこ部門〉で今度は盛り上がろう! ------------------------------------------------------------------------ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=;id=22  去る11月15日、当クラブの一大イベントであるやまねこ賞の投票期間が、大盛 況のうちに終了を迎えた。あとは、12月15日に発行されるメールマガジン「月刊 児童文学翻訳」12月号で受賞作の発表を待つばかり……と思いきや、じっと待っ ていられないのが当クラブ会員たち。毎年恒例になりつつある、やまねこ賞〈こ ねこ部門〉の話題で今度は盛り上がりを見せはじめている。こちらについては投 票制ではなく、「我が家の子どもたちのやまねこ賞」を発表しあうというもの。 これまた選書が個性的で、見ていて楽しい。翻訳児童書に関わる者にとっては、 毎年多数出版されるなかで、子どもたちがいちばん好きなのはどういった本なの か、という生の声がきける貴重な機会でもある(なにしろ、ただ「好き」なだけ ではなく、今年のベスト5なのだから!)。  読書室はどなたでも閲覧・書き込み可能だ。会員以外の方もぜひのぞいてみて、 あるいは、自分のお子さんの翻訳児童書ベストを発表して、いっしょに楽しんで みてはいかがだろうか? ------------------------------------------------------------------------ 会員限定掲示板、統合のお知らせ  ------------------------------------------------------------------------  ニフティ内で活動していた当クラブがウェブに乗り出して以来、学習意欲が盛 んな会員たちに親しまれてきた「学習室掲示板」が、12月から「広場掲示板」に 統合される。今まで「学習室掲示板」で行われてきた勉強会や読書マラソンに関 する話題は、12月1日以降、「広場掲示板」の方で展開されることになる。学習 室に行きそびれていた会員は、これを機に勉強会にも積極的に関わって欲しい。 こんな勉強会をしたい、こんなマラソンでみんなと盛り上がりたいなど、企画の 芽がどんどんでてくることを期待する。 ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------    「#」のうしろの数字は、各掲示板での発言番号を表しています。 @読書室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=;id=22 【主なトピック】 #1375〜 【新刊絵本】『私が学校に行かなかったあの年』 #1381〜 カナダ総督文学賞最終候補作/受賞作 #1387〜 【重要】やまねこ賞 関連 #1388〜 10月に読んだ本 #1397〜 エリナー・ファージョン賞 #1419〜 やまねこ賞「こねこ部門」 #1424〜 2004年度ウィットブレッド賞の候補作 #1433〜 原書読破マラソン開催中!(会員限定) #1447〜 A Mango-Shaped Space が読みたい! #1453〜 プルマン新刊! #1454〜 2004年全米図書賞発表 【新刊読み物】 #1378〜『星空から来た犬』(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作/原島文世訳/ 早川書房):無実の罪で犬の姿に変えられ、はるか遠い地球に追放された天狼星 シリウスは、果たして星人に戻れるのだろうか? #1391〜『モリー・ムーンが時間を止める』(ジョージア・ビング作/三好一美 訳/早川書房):『モリー・ムーンの世界でいちばん不思議な物語』の続編。モ リーが今度はハリウッドでさらに才能を開花させ、大活躍する! #1406〜『ひかりのあめ』(フランチェスカ・リア・ブロック作/金原瑞人・田 中亜希子訳/主婦の友社):舞台は、茶色いスモッグがたちこめるLA。レック スとマリーナの兄妹は、魂の底から惹かれ合っていた……。 #1405〜『ジュディ・モードはごきげんななめ』(メーガン・マクドナルド作/ ピーター・レイノルズ絵/宮坂宏美訳/小峰書店):今日から3年生のジュディ は、新学期早々、とってもふきげん。なぜって……。 【新刊絵本】 #1383〜『ロメオとジュリエット』(マリオ・ラモ作/原光枝訳/平凡社):恥 ずかしがり屋で、すぐに体中が真っ赤になるゾウのロメオは、暗くて体の色がわ からない夜に出かけるようになる。そこでネズミのジュリエットと出会い……。 【未訳読み物】 #1414〜 "Who Wants to be a Millionaire?"(by Sandy McKay, Longacre):ハ ナの家族が宝くじに当たったことを先に新聞で知った親友アーシュラは、ハナに 嫌がらせを始める。脅迫めいた電話もアーシュラがかけているのかしら……? ★2004年全米図書賞(児童書部門)受賞作★ #1456〜 "Godless"(by Pete Hautman, Simon & Schuster):15歳のジェイソン が冗談で始めた「信仰ゲーム」に、仲間たちがどんどんハマり、やばいことに。 【未訳絵本】 #1376〜 "Moby the Mouse"(illustrations by Roberto David, text by David James Sheen, Penerbitan Pelangi Sdn. Bhd.):Moby は、とってもながーいし っぽを持った「とくべつ」なネズミ。だってその長さといったら――! 〈ボローニャ・ブックフェア in いたばし〉で展示されたマレーシアの "Little Cherry" シリーズの1冊。この他に同作者による同シリーズ "The Story of a Feather"、"Mummy's Shopping Bag"、"Angela's Pet Giraffe" も#1376で紹介さ れている。 ▽この他にも、メープルストリートで紹介されている新刊書の話題などで盛り上 がっています。掲示板の「トピック表示」もどうぞご利用ください。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=tpc;id=22 【資料室情報】 #1377〜 酒寄進一訳書リスト更新(学習室#922にも掲載) #1442〜 資料室更新(喫茶室#608にも掲載) ▽この他のリスト更新情報などは「更新履歴」掲示板でどうぞ。 http://www.yamaneko.org/new/index.htm ▽リストに関する追加・訂正等の情報は「やまねこ資料室:メモ用掲示板」まで。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=all;id=16 @喫茶室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=tre;id=13 #572〜 エミリー・ロッダさん来日 #574〜 【映画】ハウルの動く城 関連 #590〜 映画になった児童文学のページを更新! #592〜 『スター★ガール』の映画 #593〜 ラピュタアニメーションフェスティバル #595〜 『あらしのよるに』特別編 ついに出版! そしてサイン会! #601〜 ★映画『ハウルの動く城』試写会 #604〜 教えてください #612〜 「月刊児童文学翻訳」11月号、テキスト版と html 版公開                           (広場#386にも掲載) @お菓子掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=tre;id=15 #382〜 エンジェル・ケーキ @おはなし小部屋掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=14 #281〜 お話タイム(3年1組) #282〜 海外での読み聞かせについて @広場掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=222 #234〜 秋のオフ 関連 #238〜 第7回やまねこ賞 関連 #240〜 はじめまして(新入会員自己紹介) #250〜 ありがとう #256〜 よろしくお願いします(新入会員自己紹介) #258〜 【中部オフ?】ウルフ・スタルク&アンナ・ヘグルンド来日 関連 #298〜 CLCDニュースレター11月号 #294〜 本年度予算について #310〜 11月の定例チャット #314〜 ☆募集☆ドイツ語リーディングのできる方 #326〜 よろしくお願いします(新入会員自己紹介) #329〜 いたばし国際絵本翻訳大賞追加募集(11月19日締め切り) #334〜 上京オフ @学習室掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?cmd=tre;id=211 #901〜 原書読破マラソン 関連 #939〜 【重要】掲示板統合のお知らせ ▽現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ。 http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm(勉強会の予定) ▽非会員で、勉強会に興味のある方は入会案内ページへ。 http://www.yamaneko.org/info/guide.htm @子どもの本のページ@ http://www.litrans.net/c-board/c-board.cgi?id=05 #367〜 はだかの王様 関連 #369〜 人魚姫 ------------------------------------------------------------------------ メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm http://www.litrans.net/maplestreet/maple.rdf           (メープルストリート更新履歴を RSS リーダーで読める) <白水社> http://www.litrans.net/maplestreet/p/hakusui/index.htm 『猫に名前はいらない』(A・N・ウィルソン作/小竹由美子訳):人に媚びな い動物といわれる猫。その中でもノラ猫ときたら天下一品の孤高たる動物だろう。 飼い猫なら「名前はまだない」というだろうが、さすらいの猫に「名前はいらな い」のだ。伝記作家にして無類の猫好きである作者が、猫の身になって書いた本。 訳者も動物が好きだという。猫への愛あふれる1冊だ。 『ノリーのおわらない物語』(ニコルソン・ベイカー作/岸本佐知子訳):子ど もの話を聞いていると、やたらめったら長くって、どこで終わるのかわからなく って、本人も終わりなんてみえてないんだろうななんて思う間にもまだ終わらな くって、でも不思議とうんざりすることもなく、それどころかこちらが感動する ようなおもしろいことをいってたりして、で、何をいおうとしてたんだっけ? そうそう、そんな言葉の原石を拾い出し、ぴかぴかの宝石に磨き上げた父、ベイ カー氏の見事な仕事をごらんあれ! <光村教育図書> http://www.litrans.net/maplestreet/p/mitumura/index.htm 『ポップコーンをつくろうよ』(トミー・デ・パオラ作/福本友美子訳):某ア メリカ系巨大遊園地にいくと、なんともいえないポップコーンのにおいが漂って いて、ついついワゴンに走ってしまう。ポップコーンはいかにもアメリカ的な食 べ物だけど、それもそのはず、現在の合衆国よりずっと長い歴史を持つ食べ物ら しい。デ・パオラが知られざるポップコーンの秘密を教えてくれる。 <あすなろ書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/asunaro/index.htm 『絵本ジャンヌ・ダルク伝』(ジョセフィーン・プール文/アンジェラ・バレッ ト絵/片岡しのぶ訳):「天の声」を聞いた時から、少女でなくなった。伝説的 英雄ジャンヌ・ダルクの勇士が、淡々とした文章と、きめ細やかな絵で綴られる。 運命を受け入れ、馬上で力強く旗を翻す姿に、あなたは何をみる? <福音館書店> http://www.litrans.net/maplestreet/p/fukuinkn/index.htm 『スピリット島の少女 ――オジブウェー族の一家の物語』(ルイーズ・アード リック作/宮木陽子訳):アメリカの開拓時代、白人は先住民の生活に様々なも のをもたらした。「進んだ」文化、「精錬された」生活、そして今までになかっ た病気も……。そんな背景を頭の隅に追いやって、ただオマーカヤズ(「小さな カエル」という意味がある)の小さな目と心が見た、感動に満ちた日常を楽しん で欲しい。19世紀半ばのアメリカ原住民の子と、今わたしたちのまわりにいる、 何事にもカエルのようにぴょんぴょん小躍りしている子ども。そこには時代の隔 たりなどないように思える。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ 執筆 ち〜ず/NON/りんたん 編集 ち〜ず/りんたん 原書読破マラソンでは、開始早々、先頭集団を作っている方、マイペースで楽 しそうに走っている方、いろいろ見られます。途中からの参加も大歓迎ですの で、詳しくは当誌 No144 をご覧ください。また、マラソンで読まれた本のタ イトルを読書室で随時報告していく予定です。読書室の#1433もご参照くださ いね。(ち) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●