●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      月刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2009年9月18日)                           No.198 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●「世界の児童文学賞ラリー」9月末で終了 ●掲示板ア・ラ・カルト ●メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ 「世界の児童文学賞ラリー」9月末で終了 ------------------------------------------------------------------------  2007年10月1日より2年間にわたって実施してきた「世界の児童文学賞ラリー」 が、この9月末をもって終了の運びとなった。  2年目の今年は、「10周年記念企画」として実施した1年目に比べて、ぐっと トーンダウンしてしまうのでは?という進行役の心配をよそに、新たなメンバー も加わり、毎月、コンスタントにレビュー集が更新されてきた。2年目にレビュ ー集に加えられたレビューはのべ160以上、新たに紹介された文学賞は16を数え る。2年間トータルでは、レビュー数のべ398、発掘された文学賞は32となった (9月1日現在)。みんなで作りあげたレビュー集は、これからもクラブの財産 となるだろう。  ラリーはまもなく幕を閉じるが、まだ日本であまり知られていない新しい賞を 発掘する楽しみに目覚めた参加者たちのこと、きっとこれからもクラブの読書室 掲示板などで、さまざまな文学賞の話に花を咲かせてくれるにちがいない。そう 思うと、とても楽しみである。 ▽「世界の児童文学賞ラリー」レビュー集(読書室) http://www.yamaneko.org/dokusho/shohyo/tokusetsu/10th/index.htm                          (tommy/ワラビ/NON) ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------    「#」のうしろの数字は、各掲示板での発言番号を表しています。 ★読書室掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=dokusho 【主なトピック】 #2399〜 ミソピーイク賞発表! #2402〜 7月に読んだ本 #2404〜 【世界の児童文学賞ラリー】レビュー集、8月・9月分公開! #2406〜 「カーネギー賞&ケイト・グリーナウェイ賞候補作を読もう会」終了 #2408〜 エスター・グレン賞、ラッセル・クラーク賞発表! #2409〜 オーストラリア児童図書賞発表! #2417〜 エルサ・ベスコフ賞発表! #2418〜 ブラティスラヴァ世界絵本原画展賞発表! #2422〜 たまにはこんな本も! 『チャンスがあれば…』読みました  賞関連の情報は、速報掲示板もご利用ください。 ▽「速報(海外児童文学賞)」掲示板 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award 【未訳絵本】 #2401〜 "Naked Mole Rat Gets Dressed"(by Mo Willems, Walker Books):裸 だからハダカデバネズミなのに、ウィルバーだけは服を着るのが大好き。頭の固 い裸のネズミたちはそんな変わり者を改心させようとするけれど……。コールデ コット賞オナーに何度も選ばれた作家のユーモアあふれる絵本。 【新刊未訳絵本】 #2416〜 "Ernest"(by Catherine Rayner, Macmillan Children's Books):ヘ ラジカのアーネストの大きさといったら、この絵本からはみ出してしまうほど。 どうしても本におさまりたい彼は、友だちの小さなリスといっしょにいろいろた めしてみるけれどうまくいかない。そんなとき、リスが思いついた名案とは? ▽このほかにも、メープルストリートで紹介されている新刊書の話題などで盛り 上がっています。掲示板の「トピック表示」もどうぞご利用ください。 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?cmd=tpc;id=dokusho                                 (muzu) ★喫茶室掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=kissa #565〜 【映画】『マチルダ』 #566〜 「月刊児童文学翻訳」7月号 html 版公開 #567〜 【HP】(更新のお知らせ)映画になった児童文学 #568〜 中国児童文学作品持ち込みについての相談 #578〜 いたばし国際絵本翻訳大賞表彰式とボローニャ・ブックフェア@東京 #582〜 初級シノプシス勉強会のお知らせ(続き) #597〜 ブラティスラヴァ世界絵本原画展に行ってきました #603〜 『曲芸師ハリドン』ラジオドラマ化のお知らせ ▽作品リストの更新情報などは「更新履歴」掲示板でどうぞ。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=rireki ▽リストに関する追加・訂正等の情報は「やまねこ資料室:メモ用掲示板」まで。 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=siryo ▽「イベント情報掲示板」はこちら。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event ★お菓子掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=okashi ★おはなし小部屋掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=ohanashi #228〜 6年生で読んだ本(続き) ★広場掲示板★(会員限定) http://www.yamaneko.or.tv/member/c-board/c-board.cgi?id=hiroba #3924〜 初級シノプシス勉強会参加表明(続き)→締め切りました #3933〜 『ラリー ぼくが言わずにいたこと』舞台化のお知らせ #3939〜 初級シノプシス勉強会、進行役からの挨拶(続き) #3942〜 『バイバイわたしのおうち』舞台、行ってきました #3945〜 オフ会@東京→ありがとうございました #3956〜 【世界の児童文学賞ラリー】レビュー改稿→レビュー集掲載のお願い #3957〜 やまねこ賞、今年もお忘れなく #3985〜 会員登録更新のご案内 #3988〜 新会長・副会長の紹介 #4003〜 【世界の児童文学賞ラリー】9月末まで #4014〜 金原瑞人さん講演会(東京) #4017〜 ランチオフ会@東京 #4025〜 オフ会@東京→ありがとうございました #4027〜 CLCDニュースレター2009年8月号・9月号 ▽現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ。 http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm(勉強会の予定) ▽非会員で、勉強会に興味のある方は入会案内ページへ。 http://www.yamaneko.org/info/guide.htm                                 (muzu) ------------------------------------------------------------------------ メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm <光村教育図書> http://www.litrans.net/maplestreet/p/mitumura/index.htm 『どうして ちが でるの?』(ソ・ボヒョン作/田島征三絵/おおたけきよみ 訳):雨の話につづく、迫力の科学絵本第二弾。外で遊ぶことも少なくなった最 近の子は、血をみる機会もへったことだろう。自分の血におどろいて失神……な んてことはないだろうが、この絵本で「なぜ」かをしっておくと、無駄にあわて ることもなくなるかもしれない。体中をめぐる血管を、力いっぱいえがきだした 田島氏のイラストに、「ああ、こうやって、生きるのに必要なものがはこばれて いるんだなあ」と、自分の血管をほめてあげたくなる。 『いろいろペンギン』(アントワネット・ポーティス作/ふしみみさを訳):聞 くところによると、雪と氷に閉ざされた世界に、長期間滞在する人間が耐えられ なくなるのは、寒さではなく、単調な色彩なのだとか。この絵本のペンギンは、 氷の白でも、夜空の黒でも、海の青でもない色をさがしにでかける。そこでであ ったのが、寒さにたえてはえるコケの緑だとか、長い冬のあとにでる太陽の赤と か、そんなものでないのが、この話のミソだろう。思いきりデフォルメされたポ ップなペンギンなら、結末はやはりコレなのだ。 <セーラー出版> http://www.litrans.net/maplestreet/p/sailor/index.htm 『わたしのおじいちゃんはチャンピオン』(カール・ノラック文/イングリッド・ ゴドン絵/いずみちほこ訳):「おとうさん」、「おかあさん」ときたら、第三 弾はやっぱり「おじいちゃん」(そして第四弾はもちろん「おばあちゃん」?)。 ということで、スーパーおじいちゃんの登場だ。修理をしたり、わらわせるのが うまかったり、なんでもできちゃうおじいちゃんが、わたしはだいすき。だけど、 わたしのほうが得意なことがひとつだけある。さて、なんだろう? 答えは実際 に本を手にとってご確認を。その際には、ゴドン氏ののびのびしたイラストも、 ぜひ味わってほしい。この絵にこのフォント。読みやすさのチャンピオンといえ る絵本だ。 『きんぎょ』(ユ・テウン作/木坂涼訳):ひっそりとした場所にある、おじい さんがはたらく図書館に、ジェジェは、金魚をつれていく(もちろん、水槽にい れて)。たくさんの本にかこまれて、うつらうつらしてきたジェジェ。静かな眠 りをむさぼるが、起きてみると水槽はからっぽで……。なんとも不思議な雰囲気 のストーリーに、まっ赤な金魚のモチーフ。物語も絵も、さらに訳も詩的である。                                  (NON) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 発行人 村上利佳(やまねこ翻訳クラブ 会長) 編 集 えみりい/たろたろ/tommy/NON/muzu/ラッテ 協 力 出版翻訳ネットワーク管理人 小野仙内(http://www.litrans.net/)  今月号より、ち〜ずさんに代わって新しい仲間が編集に加わりました。すでに クラブのあちこちで活動されている muzu さんとたろたろさんです。  新メンバーとともに、これからもよりよい誌面作りを目指してゆきますので、 今後ともアクチベーターをよろしくお願いします。最後になりましたが、6年間 がんばってくださったち〜ずさん、本当にありがとうございました。(ラ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●