●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      月刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2010年2月19日)                           No.203 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●今年もやまねこの勉強会が熱い! ●掲示板ア・ラ・カルト ●メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ 今年もやまねこの勉強会が熱い! ------------------------------------------------------------------------  やまねこの醍醐味といえば、なんといっても勉強会。今年もさっそく1月末か ら、すっかり恒例となった「いたばし国際絵本翻訳大賞」事後勉強会が開催され た。例年、上記コンテストの締め切り後に行われるこの勉強会は、コンテストと 同じ課題本を入手した会員が参加して全訳をし、コメントをつけあって訳文をみ がいていくというものだ。人気が高く、毎年大いに盛り上がる勉強会だが、今年 は例年以上に盛り上がり、当初20日間の予定を3日延長して、2月16日に終了し た。  そして、来月には、新しい勉強会「2010年NZP児童書賞候補作読書会」が開 催される。タイトル中の「NZP児童書賞」とは、「ニュージーランド・ポスト 児童書及びヤングアダルト小説賞」の略称だ。候補作が発表される3月4日に開 始され、受賞作が発表後の5月末まで続く、約2か月半にわたる読書会である。  クラブでは過去にもたびたび、特定の児童文学賞候補作を対象とした読書会を 行ってきたが、ニュージーランドの文学賞を取り上げるのは初めて。さらに、毎 年オープンな掲示板上で開催される「カーネギー賞&ケイト・グリーナウェイ賞 候補作を読もう会」などと違い、今回は事前に参加登録を行い、参加者限定の掲 示板で行われる。候補作のレビューアップのみにとどまらず、ニュージーランド の児童書全般について、じっくり語り合うというのも新しい試みだ。  英米のものに比べるとまだまだなじみの薄いニュージーランド作品だが、今回 の勉強会を機に、その魅力に触れてみてはいかがだろうか。参加登録は2月25日 まで。詳細については、下記「学習室」内の案内ページを参照のこと。 ▽「2010年NZP児童書賞候補作読書会」案内ページ(学習室) http://www.yamaneko.org/gakushu/open/rm12.htm                                 (tommy) ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------    「#」のうしろの数字は、各掲示板での発言番号を表しています。 ★読書室掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=dokusho 【主なトピック】 #2647〜 「月刊児童文学翻訳」号外に賞速報記事を掲載 #2648〜 「ステフィとネッリの物語」第1巻の英語版がバチェルダー賞受賞! #2649〜 『リキシャ★ガール』読みました(続き) #2657〜 ローカス賞YA部門推薦作品発表!  賞関連の情報は、速報掲示板もご利用ください。 ▽「速報(海外児童文学賞)」掲示板 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award 【新刊読み物】 #2658〜『しょうぼうしょは大いそがし』(ハネス・ヒュットナー文/ゲルハル ト・ラール絵/たかはしふみこ訳/徳間書店):消防署ではおやつの時間です。 さあ、パンにがぶり……と思ったら電話のベルがリリーン。ひっきりなしの緊急 出動に、おやつはおあずけ。みんなのために頑張ってくれる隊員たちが、おやつ にありつけるのはいつ? カラーの挿絵も楽しい幼年童話。 #2659〜『ミムス ―宮廷道化師―』(リリ・タール作/木本栄訳/小峰書店): 舞台は中世の対立するふたつの王国。敵国の策略で父王が捕らわれの身となった のを知らず、和平締結の祝宴へと向かった王子。罠にはまった王子は、敵国の宮 廷道化師に弟子入りさせられ、屈辱的な日々を過ごすことに……。 【新刊絵本】 #2650〜『ふゆのゆうがた』(ホルヘ・ルハン文/マンダナ・サダト絵/谷川俊 太郎訳/講談社):冬の夕暮れ、留守番をしている子どもが、曇りガラスに描い たお月様。その小さな月の絵のなかに現れたのは、大好きなお母さん! 母親の 帰りを待つ子ども心が懐かしい。母子の愛情を豊かに表現する詩的な絵も素敵! ▽このほかにも、メープルストリートで紹介されている新刊書の話題などで盛り 上がっています。掲示板の「トピック表示」もどうぞご利用ください。 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?cmd=tpc;id=dokusho                                 (muzu) ★喫茶室掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=kissa #618〜 『かいじゅうたちのいるところ』映画1月公開(続き) #619〜 日本の絵本の英訳 #620〜 「月刊児童文学翻訳」1月号外 html 版公開 #625〜 勉強会開催のお知らせ【2010年NZP児童書賞候補作読書会】 #626〜 「月刊児童文学翻訳」2月号 html 版公開 ▽作品リストの更新情報などは「更新履歴」掲示板でどうぞ。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=rireki ▽リストに関する追加・訂正等の情報は「やまねこ資料室:メモ用掲示板」まで。 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=siryo ▽「イベント情報掲示板」はこちら。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event ★お菓子掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=okashi #156〜 ガレット・デ・ロワ(続き) ★おはなし小部屋掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=ohanashi #248〜 『すもうにかったびんぼうがみ』山形、新庄の方言(読み聞かせ) ★広場掲示板★(会員限定) http://www.yamaneko.or.tv/member/c-board/c-board.cgi?id=hiroba #4429〜 新入会員の挨拶 #4437〜 アニカ・トール講演会(京都) #4439〜 【2010年NZP児童書賞候補作読書会】参加表明ツリー #4452〜 CLCDニュースレター2010年1月号 #4453〜 CLCDニュースレター2010年2月号 ▽現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ。 http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm(勉強会の予定) ▽非会員で、勉強会に興味のある方は入会案内ページへ。 http://www.yamaneko.org/info/guide.htm                               (たろたろ) ------------------------------------------------------------------------ メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm <光村教育図書> http://www.litrans.net/maplestreet/p/mitumura/index.htm 『ぼくの!』(マチルデ・ステイン文/ミース・ファン・ハウト絵/野坂悦子訳): メレルの前にあらわれたふわふわおばけは、手のつけられないわがままおばけだ った。なんでもかんでも「ぼくの!」といって、ひとりじめ。でも、メレルが 「いっしょにあそんであげない」というとしょんぼりしてしまう、かわいいやつ でもあるのだ。メレルは、ボールであそんだりホットケーキをやいたりして、お ばけとなかよしになってあげた。ところが……。 『変わり者 ピッポ』(トレイシー・E・ファーン文/ポー・エストラーダ絵/ 片岡しのぶ訳):フィレンツェにある有名なサンタ・マリア・デル・フィオーレ 大聖堂は、建設開始が13世紀末だったが、完成したのは15世紀中ごろのこと。実 に150年近くかけて建てられた大聖堂であった。なかでも、困難をきわめるとい われていたのが終盤のドーム建設。15世紀初めにはその設計の公募がおこなわれ たが、審査を勝ちぬいたのは「変わり者 ピッポ」と呼ばれていたフィリッポ・ ブルネレスキだった。この絵本は、高度な技術をもちながら、おかしな発明に時 間を割き、人々からばかにされていたピッポの起死回生の物語。ピッポが、不可 能といわれたドーム設計に情熱をもやし、みごと志をとげるまでの紆余曲折をご 堪能あれ。                                 (NON) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 発行人 美馬しょうこ(やまねこ翻訳クラブ 会長) 編 集 えみりい/たろたろ/tommy/NON/muzu/ラッテ 協 力 出版翻訳ネットワーク管理人 小野仙内(http://www.litrans.net/)     asayaka/からくっこ/ぎねびあ/SUGO  ついこの間年が明けたばかりな気がするのに、もう2月も半ば。時が経つのは 早いですね。まだまだ寒い日が続きますが、これからオリンピック観戦で熱い冬 が過ごせそうです。(t) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●