●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      月刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2013年12月20日)                           No.245 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●「やまねこアクチベーター」 メルマガ最終号 ●掲示板ア・ラ・カルト ●メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ 「やまねこアクチベーター」 メルマガ最終号 ------------------------------------------------------------------------  先月号の本誌でもご案内しましたが、「やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター」 は、誠に勝手ながら、この245号をもって休刊することにいたしました。  思い起こせば、本誌の創刊は2000年11月15日、「週刊やまねこアクチベーター」 として出発したのが始まりでした。その後、隔週刊行を経て、2004年11月号から、 現在のような月刊誌となり今にいたります。会員のみならず、わたしたちの活動 にご興味のあるクラブ外の方々にも広くご愛読いただいてまいりました。こうし て今まで発行を積み重ねてこられましたのも、お読みくださる方々の支えがあっ たからこそと深く感謝をしております。  今後はメールマガジン版のアクチベーターにかわって、今月末から広報ブログ 「やまねこ翻訳クラブ情報」で、クラブの「今」をお伝えします。各掲示板の動 きやクラブの活動などの情報を、わかりやすくまとめ、随時ご紹介していく予定 です。忙しくて、なかなか各掲示板をのぞけない方々でも、ここを見ていただけ れば、クラブの動きがだいたい把握できるというようなブログにしていきたいと 思います。ぜひ、このブログ版の「やまねこアクチベーター」をご活用いただき、 引き続き、ご愛読を賜りますようお願い申し上げます。  13年間、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。 ▼広報ブログ「やまねこ翻訳クラブ情報」(litrans グループ ブログ内) http://litrans.g.hatena.ne.jp/yamaneko1/ ▽「やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター」バックナンバー http://www.yamaneko.org/mgzn/acti/index.htm                                 (muzu) ★読書室掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=dokusho 【主なトピック】 #4042〜 全米図書賞児童書部門受賞作発表! #4045〜 ニルス・ホルゲション賞発表! #4046〜 エルサ・ベスコフ賞発表! #4048〜 アストリッド・リンドグレーン記念文学賞候補者発表! #4050〜 カナダ総督文学賞発表! #4061〜 やまねこ賞発表! #4062〜 『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』読みました                            →やまねこ賞受賞! #4063〜 『ちがうねん』読みました→やまねこ賞受賞! #4066〜 『ソフィー・スコットの南極日記』読みました(続き) #4067〜 スペインの児童文学賞、各賞発表! #4068〜 チルドレンズ・ブック賞ショートリスト発表!  賞関連の情報は、速報掲示板もご利用ください。 ▽「速報(海外児童文学賞)」掲示板 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award 【邦訳絵本】 #4065〜『こんな家にすんでたら』(ジャイルズ・ラロッシュ文・絵/千葉茂樹 訳/偕成社):水上住宅、洞窟住宅など、世界各地の特徴ある家が、美しいペー パークラフトで紹介されている。それぞれに詳しい解説がついていて、その家に 住む人々の暮らしを想像するのも楽しい。いつまでも眺めていたくなる絵本。 【未訳読み物】 #4051〜 "Maggot Moon"(by Sally Gardner, Hot Key Books):1950年代、独裁 国家に支配されている架空のイギリス。難読症の少年スタンディッシュは、祖父 や仲間と力を合わせ、権力に立ち向かっていく。難読症を克服して作家になった サリー・ガードナーによる、2013年カーネギー賞、2012年コスタ賞受賞の話題作。 ▽このほかにも、メープルストリートで紹介されている新刊書の話題などで盛り 上がっています。掲示板の「トピック表示」もどうぞご利用ください。 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?cmd=tpc;id=dokusho                                (asayaka) ★喫茶室掲示板★ 〈お菓子の話題もこちらでどうぞ〉 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=kissa #862〜【映画化】17歳のエンディングノート #864〜「月刊児童文学翻訳」12月号 html 版公開 ▽作品リストの更新情報などは「更新履歴」掲示板でどうぞ。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=rireki ▽リストに関する追加・訂正等の情報は「やまねこ資料室:メモ用掲示板」まで。 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=siryo ▽「イベント情報掲示板」はこちら。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event ★広場掲示板★(会員限定) http://www.yamaneko.or.tv/member/c-board/c-board.cgi?id=hiroba ▽現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ。 http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm(勉強会の予定) ▽非会員で、勉強会に興味のある方は入会案内ページへ。 http://www.yamaneko.org/info/guide.htm                               (たろたろ) ------------------------------------------------------------------------ メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ http://www.yamaneko.org/maplestreet/ <作品社> http://www.yamaneko.org/maplestreet/p/sakuhin/index.htm 『浮いちゃってるよ、バーナビー!』(ジョン・ボイン作/オリヴァー・ジェフ ァーズ画/金原瑞人選/代田亜香子訳):生まれつき体が浮いてしまう男の子。 そんなありえない設定も、作者があの『縞模様のパジャマの少年』(千葉茂樹訳/ 岩波書店)のボイン氏ときけば納得していただけるかもしれない。バーナビーは そんな普通ではない特質をもっているために、地面からだけでなく周囲の人たち からも浮く。それが両親には耐えられない。普通でないといけないと思い込む両 親のせいで、やがてバーナビーにはおそろしい出来事が……。リアルな世界を舞 台としたナンセンスな物語、と一言でかたづけてしまえない何かがある。対象年 齢のティーンにはもちろん、「親」の立場で読んでも発見があるだろう。 <光村教育図書> http://www.yamaneko.org/maplestreet/p/mitumura/index.htm 『よるの としょかん』(カズノ・コハラ作/石津ちひろ訳):夜だけ開く図書 館には、動物たちがあつまってくる。なかには問題を起こすものもいるけれど、 図書館員のカリーナは、どんなときでもちゃんと問題を解決して、みんなが気持 ちよく使える環境を保つ。いつものシンプルな絵と色使いで、かわいいカリーナ と動物たちのほのぼのとした一晩が描かれる。このところ図書館に関する絵本が 多いのは、読書してほしいという送り手の切なる願いのあらわれなのだろう。 『よーし、よし!』(サム・マクブラットニィ文/アイヴァン・ベイツ絵/福 本友美子訳):こぐまのハンシが痛い思いをするたびに、おとうさんはとんでき て「よーし、よし!」と痛みをとってくれる。無条件に愛される子どもの幸せを ストレートにうたった絵本。温かさに満ちた表紙には、思わずためいきがでる。 イクメンがすっかり常識となった今、父と子のこんな場面も絵になるのだ。 『よふかし にんじゃ』(バーバラ・ダ・コスタ文/エド・ヤング絵/長谷川義 史訳):『ロンポポ』(藤本朝巳訳/古今社)のヤング氏と、『だじゃれ日本一 周』(理論社)の長谷川氏がコラボ! それはどんなビジュアルに!?と思いき や、長谷川氏は絵ではなく訳の担当だった。そうか、長谷川氏は今年度のやまね こ賞絵本部門でみごと大賞に輝いた『ちがうねん』(ジョン・クラッセン作/ク レヨンハウス)の訳者であったではないか。これは楽しみと、そそくさとページ をくれば、もちろん期待は裏切られなかった。もともとコスタ氏の原文自体、子 どもの心にぴったりよりそった秀作だが、さらに長谷川氏の訳により「日本の子 ども」の心にぴったりよりそう絵本に仕上がっている。これはもう参った。感服 でござる。                                  (NON) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 発行 やまねこ翻訳クラブ 編集 asayaka/たろたろ/tommy/NON/muzu/モリー/ラッテ 協力 出版翻訳ネットワーク管理人 小野仙内(http://www.litrans.net/)    ちゃぴ/りり  メルマガ版のアクチベーターが最終号となり、さびしい気持ちでいっぱいです。 長い間のご愛読、本当にありがとうございました。今月末からは心機一転、ブロ グ版アクチベーターとして頑張ってまいりますので、これからもよろしくお願い いたします。(m) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●