※こちらは「書評編」です。「情報編」もお見逃しなく!! ※1月は定期休刊です。次回は2002年2月号になります。どうぞお楽しみに! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● 2001年12月号(書評編) =====☆ ☆===== =====★ 月 刊 児 童 文 学 翻 訳 ★===== =====☆  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ☆===== No.36 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● ●児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌● ●http://www.nifty.ne.jp/forum/flitrans/yamaneko/mgzn/      ● ●編集部:yamaneko-mgzn@office-ono.com 2001年12月15日発行 配信数 2340 無料● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●2001年12月号(書評編)もくじ● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎特集:第4回やまねこ賞――会員が選んだ、今年の邦訳児童書ベスト5は? ◎賞情報1:2001年 カナダ総督文学賞発表 ◎賞情報2:2001年 全米図書賞発表 ◎賞情報3:2001年 スマーティーズ賞発表 ◎Chicoco の親ばか絵本日誌:第15回「3回目のクリスマス」(よしいちよこ) PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  【FOSSILの直営店がオープン!】 東京・渋谷は原宿にフォッシル日本初の直営ショップが12月15日オープンしました。 場所は若者でにぎわうウラ原宿と呼ばれるエリア。お近くをお通りの際はぜひお立ち 寄りください。おすすめ最新モデルはカレイド。文字盤の色を赤と青、黒と青という ように切替えることができる不思議な時計。カレイドスコープ(万華鏡)をイメージ したシリーズです。ぜひお店に見に来てください。 http://www.fossil.com                 ★(株)エス・エフ・ジェイ:やまねこ賞協賛会社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●特集●第4回やまねこ賞            協賛:(株)エス・エフ・ジェイ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  過日、やまねこ翻訳クラブで、昨年11月から今年10月までに出版された邦訳児童書、 および、過去に海外で出版された未訳児童書を対象に、ベスト5の投票が行われまし た。以下にその結果をご報告します。大賞に輝いた邦訳作品の翻訳家の方には、賞状 と副賞が贈られます。なお、前回に引き続き、株式会社エス・エフ・ジェイ(旧社名 フォッシルジャパン)より、副賞の時計をご提供いただきました。   「読み物」「絵本」の分類については、原則として(株)図書館流通センター(TR C)による分類種別に準拠していますが、一部の本については、当クラブの判断で種 別を変更しています。      ★☆★☆【2001年 第4回やまねこ賞 読み物部門】☆★☆★ ★ 大賞 『シカゴよりこわい町』リチャード・ペック作 斎藤倫子訳 東京創元社  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  兄と妹は夏休みに田舎の祖母のところにやってきた。しかしこの祖母がとんでもな い豪傑で、その型破りな行動に2人は度肝を抜かれる。祖母と過ごした7度の夏をユ ーモラスに綴った、ハート・ウォーミング・ストーリー。99年度ニューベリー賞次点。 ◎おばあちゃん、最高!! さんざん笑って、最後に泣いた。訳のうまさで、魅力倍 増。(くるり) ◎なんといっても肝っ玉おばあちゃんが痛快で気持ちいい。それでいて、じーんと暖 かさが胸に広がってくる。あんな風に年をとりたい。(ちゃぴ) ◎おばあちゃんが骨太で、物語も骨太で、春に読んだのにぜんぜん印象が薄れない。 (BUN) ◎言動はむちゃくちゃだけど、じつは筋の通ったおばあちゃんのファンになった。 (Chicoco) ◎パワフルなおばあちゃん、大好きです。最高! 訳もすばらしい!(yoshiyu) ☆~~~~~~~~~~~~~~【受賞のことば】 翻訳家 斎藤倫子 さん~~~~~~~~~~~~~~~~~~☆ |                                    | | 好きな作品を翻訳する機会に恵まれたばかりか、その作品がやまねこ賞を受賞| |するなんて、ほんとうにしあわせです。迷い、落ちこむことの多い日々ですが、| |この受賞に、明日もがんばろう、と元気がわいてきました。これからも本との出| |会いにわくわくしながら、翻訳を続けたいと思います。作者ならぬ訳者のわたし| |がいうのはおかしいのかもしれませんが、それでもいわずにはいられません。す| |ばらしい賞をありがとうございました!                   | |                                    | ☆~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~☆ ◆2位 『緋色の皇女アンナ』トレーシー・バレット作 山内智恵子訳 徳間書店  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  11世紀のビザンチン帝国。そのきらびやかな宮廷の影にうずまく野望と陰謀。皇帝 の世継ぎとして生まれた皇女アンナは、弟の罠にはめられ修道院に幽閉され――。ア ンナの波瀾に満ちた半生を描いた、重厚かつドラマティックな歴史物語。 ◎以前住んでいたコンスタンチノープル(イスタンブール)が舞台ということで、わ くわくしながら読みました。プロットが劇的で魅力いっぱい。(ワラビ) ◎歴史物語でありながら、人間の欲望、情念がしっかり描かれていてのめりこんだ。 (ちゃぴ) ◎重厚ながら、エンターテインメント性も高い。歴史物をこんなにおもしろく読める なんて、と驚いた。(くるり) ◎ビザンチン帝国の世界が目の前によみがえるよう。(MOMO) ◆3位 『ビリー・ジョーの大地』カレン・ヘス作 伊藤比呂美訳 理論社  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  不況と干ばつに見舞われた、1930年代のオクラホマ。それに追い討ちをかけるよう な家族の不幸な事故。心に深い傷を負ったビリー・ジョーはひとり悲しみに耐えてい た。散文詩で綴られる少女の孤独が心にしみる。98年度ニューベリー賞受賞。 (本誌2001年4月号書評編「注目の本」のレビューをご参照ください) ◎主人公の女の子の心の叫びが、胸に響きました。訳もよかったです。(yoshiyu) ◎悲歌のような散文詩的作品。その魅力をあますところなく伝えた訳者に感謝する。 (Gelsomina) ◎これ以上ないというぐらいの苛酷さのなかにあっても、前に進んでいこうとするビ リー・ジョーの精神力。散文詩の形式によって、その強さがいっそう引きたてられて いるようでした。(なおみ) ◎これはもう、詩人の仕事にひれ伏しました。(NON) ◆4位(2作同点)『銀のキス』アネット・カーティス・クラウス作 柳田利枝訳                                    徳間書店  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  夜の闇で出会ったサイモンとゾーイ。孤独を抱えた2人は互いに惹かれあっていく。 しかしサイモンには恐ろしい秘密があった。彼は呪われた種族、バンパイアだったの だ。生と死、愛と孤独を美しい筆致で描いたホラー・ファンタジー。 (本誌2001年5月号情報編「新人応援」の訳者インタビュー記事、および同号書評編 「注目の本」のレビューをご参照ください) ◎スリルあり、サスペンスあり、ラブストーリーあり。1冊で、とっても得した気分。 (河まこ) ◎永遠のいのちを持つことが、必ずしも幸せではないということを、初めて知った気 がします。最後もホロリとさせられました。(ゆま) ◎生と死、光と闇の世界を微妙に語っていく印象深い作品でした。(小湖) ◎ちょっと年長のコドモでないとこの良さはわからないでしょうが、逆にいえばYA としてスバラシイ作品。十代で読みたかったですね。(りり) ◆4位(2作同点)『スターガール』ジェリー・スピネッリ作 千葉茂樹訳 理論社  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  転校生がやってきた。スターガールと名乗るその少女は、突飛な行動で学校中の注 目を集め、一躍人気者になるが――。「自分らしさ」とは何かを見つめた、痛々しく せつない物語。 ◎こんな子いるよね。いるいる。ううん、いないよね。いないいない。スターガール の魅力はそこ。人の強さと弱さ、恋する気持ちの強さと弱さをあらためて思い出した。 (Chicoco) ◎彼女には賛否両論あるだろうけれど。(わたしひとりの中でさえ、その時によって 評価が揺らぐ)。この作品を読むと人を好きになり始めるときの、その人のことが少 しずつわかっていくときの、あの、キューンという気持ちがよみがえってくる。そこ がすき。(NON) ◎つかまえようとすると、逃げていく。でも、じーっとしてると、じわじわしみてく る。今年、いろんな形でつきあって、忘れ得ぬ物語になった。(BUN) ◎ 自分の価値観を揺さぶられる本。(りり) ◆ 6位以下の作品:6位『ケルトの白馬』7位『闇の底のシルキー』8位『天国に 近い村』『ローワンと黄金の谷の謎』(2作同点)10位『ジェリコの夏』      ★☆★☆【2001年 第4回やまねこ賞 絵本部門】☆★☆★ ★大賞 『彼の手は語りつぐ』パトリシア・ポラッコ作 千葉茂樹訳 あすなろ書房  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  南北戦争に北軍兵士として出征した白人の少年セイは、負傷して部隊から取り残さ れたところを、同じく北軍兵士の黒人の少年ピンクに助けられ――。2人の少年の出 会い、友情、別れが描かれる。作者ポラッコの家で親から子へと代々語りつがれてき た実話。 (本誌2001年6月号書評編「注目の本」のレビューをご参照ください) ◎題名もいいし、表紙もいい。もちろん中身も訳も最高。泣けますけど、単なるお涙 ちょうだいじゃなくて、ドラマに深みがある。(りり) ◎何度読んでも最後のページで泣いてしまいます。最初の4ページもせつない。「語 りつぐ」ことの大切さを、あらためて教えてくれた絵本です。(どんぐり) ◎人にさしのべ、人に温もりを与え、時をこえて人と人とをつなぐ。そんな手の役割 を、「彼」の名前とともに忘れずにおきたいです。(なおみ) ◎もうこれはダントツ1位です! このお話が語りつがれていきますように……。 (yoshiyu) ☆~~~~~~~~~~~~~~【受賞のことば】 翻訳家 千葉茂樹 さん ~~~~~~~~~~~~~~~~~☆ |                                    | | 業界での注目度もうなぎのぼりのやまねこさんたちから、こんなにたくさんの| |支持を受けての第1位、たいへんうれしく思っています。翻訳に携わるというこ| |とは、ふたつの文化の架け橋となることだ、という意識はこれまでにも抱いてい| |ましたが、この作品を通じて、時代と時代をつなぐ架け橋でもあるのだというこ| |とを強く感じました。その意義を重く受け止め、これからも精進せねば、と思い| |を新たにしています。  | ☆ ☆  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆2位 『キツネ』マーガレット・ワイルド文 ロン・ブルックス絵 寺岡襄訳            (手書き文字&日本語版文字レイアウト 川端誠)BL出版  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  羽をやけどして飛べなくなったカササギを、背中に乗せて走る片目のイヌ。やがて カササギはイヌの目となり、イヌはカササギの羽となった。そこへ、1匹のキツネが ふらりと現れて――。2001年オーストラリア児童図書賞 Picture Book 部門受賞作品。 (本誌2001年6月号特集「カーネギー賞・グリーナウェイ賞候補作レビュー」をご参 照ください) ◎原書の「力」を、ここまで忠実に再現したすべての作り手の人たちへの敬意と感謝 を込めて。(くるり) ◎豪版原書の荒々しく恐いような魅力を、よくぞここまで再現した! 凄い。 (Gelsomina) ◎迫力勝ち。絵本という媒体をあますところなく利用し、絵本の可能性を見せつけた。 絵本は「女子どものもの」(この言い方もずいぶんと女と子どもをバカにしてるんで すが^^;)なんて思っている輩は、この本を読んで懺悔せよ!(ながさわくにお) ◆3位 『ふれ、ふれ、あめ!』カレン・ヘス文 ジョン・J・ミュース絵                           さくまゆみこ訳 岩崎書店  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  からから天気が続いて、誰もがぐったりしているある日のこと。遠い空に薄紫色の 雲がわいてきた。「ふれ、ふれ、あめ!」4人の少女は水着姿で路地裏に集まった。 (本誌1999年10月号書評編「注目の本」のレビューをご参照ください) ◎少女たちの手足の絵がなんとのびやかなこと!(さかな) ◎水彩のにじみをうまく使った絵がすてき。(どんぐり) ◎絵とお話が溶けこんだ、すてきな絵本です。(yoshiyu) ◎絵・文章ともに、シンプルですっきりしていながら、その奥に多くのものを内包し ています。『キツネ』とともに、絵本だからこそ表現しえた作品。(ながさわくにお) ◎詩も絵も美しい。(ワラビ) ◆4位 『マドレンカ』ピーター・シス作 松田素子訳 BL出版  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ある雨の日、マドレンカは歯がぐらぐらすることに気がついた。みんなに知らせな くっちゃ。マドレンカは近所の人たちに教えてまわる。 (本誌2001年10月号書評編「注目の本」のレビューをご参照ください) ◎シスの、ポップなのに緻密な絵が大好きです。ニューヨークを舞台に、偶然ながら 「今年」という1年を映した1冊としても、印象に残りました。(くるり) ◎中庭から上を見上げた構図、各国の特色が楽しく表されたページ。ピーター・シス だなぁ。(NON) ◎構図、描線、色彩、どれをとっても面白い。斬新なデザインが出色。(Gelsomina) ◎これは多分、読み聞かせに使うのはちょっとむずかしい。だけど、マドレンカがほ んとにかわいくて、歯がぬけて大きくなっていくという希望にみちあふれていて、ニ ューヨークは世界とつながっていて……。がんばれ、マドレンカ!(BUN) ◆5位 『ソリちゃんのチュソク』イ・オクベ作 みせけい訳 セーラー出版  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  チュソクとは旧暦の8月15日に行われる、日本のお盆に似た韓国の行事。チュソク にソリちゃんが、両親や赤ちゃんと里帰りをしたときの様子が描かれる。 (オンライン書店bk1の児童書・絵本サイト連載コラム「縁側で読む翻訳絵本」第 7回にやまねこ翻訳クラブ会員のレビューがあります。ご参照ください) http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/3983b2d7c18c901005f0?aid=&tpl =dir/01/01090000_0036_0000000007.tpl ◎韓国の絵本、今年はこれ以外にも『こいぬのうんち』などいい絵本がでてうれしい です。しみじみする絵本です。(さかな) ◎お盆と正月ごとに田舎に帰るわたしは、『ソリちゃんのチュソク』を読んで、おん なじだ〜と嬉しくなりました。韓国の絵本、がんばれ!(ワラビ) ◆6位以下の作品:6位『モモ、いったいどうしたの?』『だめよ、デイビッド!』 (2作同点)8位『かきねのむこうはアフリカ』『おりこうねこ』(2作同点)10位 『よろこびの木』『ヴァイオリニスト』(2作同点)      ★☆★☆【2001年 第4回やまねこ賞 未訳部門】☆★☆★ ★大賞 "The Amber Spyglass" by Philip Pullman                    (2000年 イギリス:カーネギー賞次点)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ライラとウィルの運命は? 「ダスト」の正体とは? 『黄金の羅針盤』、『神秘 の短剣』に続く「ライラの冒険」シリーズ、迫力の完結編。 (本誌2001年6月号特集「カーネギー賞・グリーナウェイ賞候補作レビュー」をご参 照ください) ◎物語に力を与えるのは、作者の「哲学」なのだなとあらためて思った。期待が大き かった分、細かな部分への不満はあるけど、やはりこの圧倒的な存在感は他を大きく 引き離していました。(くるり) ◎50年、100年、生き続けるだろう、最高のファンタジー。(Gelsomina) ◎今まで読んだ中で一番厚い原書でしたが、夢中になって読みました。(SUGO) ◆2位 "Because of Winn-Dixie" by Kate DiCamillo                   (2000年 アメリカ:ニューベリー賞次点)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  少女がスーパーマーケットで出会った犬は、“笑うこと”と“人の話を聞くこと” ができた。ユーモアと人情味にあふれた物語。 (本誌2001年2月号書評編「注目の本」のレビューをご参照ください) ◎泣いて笑って素直にじーんと楽しめる本。(BUN) ◎心から楽しめた1冊。(MOMO) ◎犬って不思議。人間にとっては特別な存在なのかも。(なおみ) ◆3位 "Brian's Winter" by Gary Paulsen                             (1996年 アメリカ)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 『ひとりぼっちの不時着』(西村醇子訳/くもん出版)の主人公が、もしそのまま冬 を迎えてしまったら……という設定の話。 ◎前作の結末としては、このほうが現実的だと思った。冬のサバイバルが切実に描か れていて、自然の好きな人やアウトドア派の人にも読んでほしい。(ワラビ) ◎サバイバルもので冬を描いたものというのは他に知らないので、一体どうやってカ ナダのあの寒さを乗り切るのか、興味津々でした。それが全く不自然じゃないからす ごい。(Blue Jay) ◆4位 "True Believer" by Virginia Euwer Wolff                             (2001年 アメリカ)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  大学をめざすラヴォーンの前に、幼なじみの少年が現れて……。『レモネードをつ くろう』(こだまともこ訳/徳間書店)の続編。 (本誌増刊号No.1「ヴァージニア・E・ウルフ特集号」のレビューをご参照ください) ◎メルマガ増刊号でじっくり読むことになったウルフ。作品から、魅力的な人だなあ と想像しています。切ない初恋を通して成長するラヴォーン。早く邦訳が読みたい! (河まこ) ◎ちょっぴり大人になった『レモネード〜』のラヴォーンの思索に再び読みふける。 (小湖) ◆5位 "Silent to the Bone" by E. L. Konigsburg                             (2000年 アメリカ)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ある事件をきっかけに、少年は口がきけなくなってしまった。彼の深い沈黙には、 いったいどんな理由があるのか? 昨年度の2位に続き、2年連続の入賞。 (本誌2001年3月号書評編「注目の本」のレビューをご参照ください) ◎ピンと張った空気の中で物語が進み、ページをめくる手をとめることができません でした。カニグズバーグの腕が遺憾なく発揮されています。(ワラビ) ◎作者が若い人たちを見る目の真剣さ、厳しさ、そしてあたたかさとそこに込められ た信頼に、心を打たれました。(くるり) ※本作は、11月5日に翻訳出版されました。(『13歳の沈黙』小島希里訳/岩波書店) ◆6位以下の作品:  6位(3作同点) "The Wanderer" by Sharon Creech           "My Brother's Ghost" by Allan Ahlberg           "Arthur: The Seeing Stone" by Kevin Crossley-Holland ※なお、"My Brother's Ghost" は、12月1日に翻訳出版されました。  『いつもお兄ちゃんがいた』(こだまともこ訳/講談社)      ★☆★☆【番外編 第4回やまねこ賞 オールタイム部門】☆★☆★  出版年を問わず、過去1年間にやまねこ翻訳クラブ会員が読んだ児童書の中から、 ベスト5を選出しました。 1位『エンデュアランス号大漂流』       エリザベス・コーディー・キメル作 千葉茂樹訳 あすなろ書房 2000 2位『丘の家、夢の家族』       キット・ピアソン作 本多英明訳 徳間書店 2000 3位『ティーパーティーの謎』      E・L・カニグズバーグ作 小島希里訳 岩波書店 2000   『おやすみなさいトムさん』      ミシェル・マゴリアン作 中村妙子訳 評論社 1997   『イルカの歌』      カレン・ヘス作 金原瑞人訳 白水社 2000  1位の『エンデュアランス号大漂流』は、南極の氷の海に閉じ込められた探検隊の サバイバルを描いたノンフィクション。「実話で、全員生還できるとわかっているの に、はらはらしながら読みふけった。シャクルトン隊長、かっこいい」(ちゃぴ)  2位の『丘の家、夢の家族』は、理想の家族がほしいと願う少女の不思議な体験を 描いた物語。本誌2001年2月号にレビューが掲載されている。「すがすがしくて切な い涙が出ました」(くるり)  3位には、同点で3作が並んだ。『ティーパーティーの謎』は、第1回やまねこ賞 未訳部門で5位に入賞した "The View from Saturday" の邦訳。「4人の物語が微妙 に絡み合い、クイズ大会の答えにつながっていくのが見事でした」(Blue Jay) ま た、『イルカの歌』は、「音楽がきこえてくるような美しい物語」(さかな)と評さ れ、『おやすみなさいトムさん』には、「ショッキングな場面が出てくるのに、安心 して読み進められる、後味も抜群にいい作品」(NON)と讃辞が寄せられている。  上記5冊中3冊が、2000年秋に発行された本。投票締切までの日数が少なかったた め、昨年の新刊読み物部門では不利な立場に甘んじたが、今年になってからじっくり 読んだという会員の支持を集め、本年度オールタイム部門での入賞となった。                       (蒲池由佳/三緒由紀/生方頼子) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●賞情報1●2001年 カナダ総督文学賞発表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  11月14日、カナダ総督文学賞が発表となった。児童書に関連する2部門の受賞作は 以下の通り。 Governor-General's Awards for Children's Literature Text and Illustration ★物語(Text)  英語 "Dust" by Arthur Slade (HarperCollins Canada)  仏語 "Jomusch et le troll des cuisines" by Christiane Duchesne   (Dominique et compagnie)   ★絵(Illustration)  英語 "An Island in the Soup" by Mireille Levert, text by Mireille Levert   (Groundwood Books / Douglas & McIntyre)  仏語 "Fide(`)les e(´)le(´)phants"      by Bruce Roberts, text by Yukio Tsuchiya,      translated by Miche(`)le Marineau (Les e(´)ditions Les 400 coups)      *『かわいそうなぞう』(土屋由岐雄作/金の星社)の翻訳           ※アクサン・テギュ(´)、アクサン・グラーヴ(`) は、直前の文字の上につく。 【参考】 ◇この賞を主催するカナダ・カウンシルの発表記事 http://www.canadacouncil.ca/news/pressreleases/co0148-e.asp ◆カナダ総督文学賞について(本誌情報編1999年12月号「世界の児童文学賞」) http://www.nifty.ne.jp/forum/flitrans/yamaneko/mgzn/dtp/1999/12a.htm ◇物語部門(英語)で受賞した Arthur Slade のインタビュー記事 http://www.achuka.co.uk/can/slade.htm ◆絵部門(英語)で受賞した Mireille Levert のインタビュー記事 http://www.achuka.co.uk/can/levert.htm                                 (森久里子) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●賞情報2●2001年 全米図書賞発表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  11月14日、全米図書賞が発表された。児童書部門の受賞者は以下の通り。 The National Book Award ★児童書部門(Young People's Literature) "True Believer" by Virginia Euwer Wolff (Atheneum Books) 【参考】 ◇この賞を主催する The National Book Foundation の発表記事 http://www.publishersweekly.com/NBF/docs/nbf.html ◆"True Believer" レビュー(本誌増刊号No.1「ヴァージニア・E・ウルフ特集号」) http://www.nifty.ne.jp/forum/flitrans/yamaneko/mgzn/plus/html/z01/index.htm                                 (森久里子) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●賞情報3●2001年 スマーティーズ賞発表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  12月5日、英国で最大規模の児童文学賞、第17回スマーティーズ賞の結果が発表さ れた。対象年齢別の、各部門の受賞者は下記の通り。 The Nestle(´) Smarties Book Prize 2001              ※アクサン・テギュ(´) は、直前の文字の上につく。 ★Gold Award 5 and under "Chimp and Zee" by Catherine and Laurence Anholt (Frances Lincoln) 6-8 "The Shrimp" by Emily Smith (Young Corgi) 9-11 "Journey to the River Sea" by Eva Ibbotson (Macmillan) ◆Silver Award 5 and under "Kipper's A to Z" by Mick Inkpen (Hodder) 6-8 "Ug" by Raymond Briggs (Cape) 9-11 "The Haunting of Alaizabel Cray" by Chris Wooding (Scholastic) ◆Bronze Award 5 and under "Five Little Friends" by Sarah Dyer (Bloomsbury) 6-8 "What Planet Are You From Clarice Bean?" by Lauren Child (Orchard Books) 9-11 "The Kite Rider" by Geraldine McCaughrean (Oxford University Press) ◆Kids' Clubs Network Special Award "What Planet Are You From Clarice Bean?" by Lauren Child (Orchard Books)  スマーティーズ賞は、英国全土の11歳以下の子供たちから選ばれた、約6千人の子 供審査員が、大人の審査員が選出した候補作リストをもとに最終的に投票し決定する ものである。フィクションおよび詩作品が対象で、英国在住の作家に贈られる。  今年の金賞のうち、もっとも注目を集めたのが76歳の作家、エヴァ・イボットソン。 9歳から11歳までのこのジャンルは、1997年から3年連続で「ハリー・ポッター」シ リーズのJ・K・ローリングが受賞したが、2000年よりローリングがエントリーを辞 退したため賞の行方が関心を集めていた。今年、子供たちの鋭い目で選ばれたイボッ トソンの受賞作は、アマゾン奥地を探検する少女と少年が主人公の、痛快な冒険物語 である。イボットソンの邦訳は『アレックスとゆうれいたち』(野沢佳織訳/徳間書 店)しかなく、他の作品の邦訳が待たれる。また、英国のブックスタート運動の先導 者でもあるキャサリンとローレンス&アンホールトには、『ビリーはもうすぐ1ねん せい』(松野正子訳/岩波書店)などの邦訳があり、日本でもファンが多い。受賞作 はアンホールト夫妻の双子の子供たちをモデルにした、生意気な子ザルが登場する、 言葉遊びも楽しい愉快な絵本。コミカルな絵が特徴のエミリー・スミスは、1999年に も "Astrid the Au Pair from Outer Space" でスマーティーズ賞銀賞を受けたが、 邦訳作品はない。  銀賞は、『キッパーのクリスマス』(角野栄子訳/小学館)など、日本でも「キッ パー」シリーズが多数出版されているミック・インクペンと、石器時代の男の子をユ ーモラスに描いたレイモンド・ブリッグズが獲得した。また、クリス・フーディング は本格ホラー作品で受賞。  今もっとも注目の絵本作家、ローレン・チャイルドは銅賞とキッズ・ネットワーク 特別賞を得た。悪戯描きのような絵とグラフィック・デザインが独特の「クラリス・ ビーン」シリーズ第3作は、ビーン一家の環境問題? どんな展開なのかおおいに気 になるところである。           【参考】 ◇この賞を主催するブックトラストの発表記事 http://www.booktrusted.com/nestle/2001winners.htm ◆"Journey to the River Sea" のレビュー(本誌2001年11月号書評編「注目の本」) http://www.nifty.ne.jp/forum/flitrans/yamaneko/mgzn/bn/0111b.txt                                 (中務秀子) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●Chicoco の親ばか絵本日誌●第15回「3回目のクリスマス」    よしいちよこ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  しゅんにとって3回目のクリスマスがきます。0歳のときはサンタさんから鳥の形 の笛をもらいました。まだストローを使えなかったころで、笛もすぐには吹けません でした。1歳のときは枕もとにあった包みをかかえて起きてきました。包みには大好 きな機関車トーマスがはいっていました。2歳9か月で迎える今年のクリスマス、し ゅんは13種類のJR特急がつくれるブロックが欲しいようです。サンタさんに手紙を 書きました。雷の絵のような手紙をサンタさんは判読してくれるでしょうか。  昨年のクリスマスにしゅんが気に入っていた絵本を1年ぶりに読んでみました。 『クリスマスの12にち』(ブライアン・ワイルドスミス作/石坂浩二訳/講談社)は ツリーを飾ってからしまうまでの12日をリズミカルに歌います。カラフルな絵と言葉 の繰り返しが楽しい絵本です。しゅんは昨年読んだことはまったく覚えていないよう でしたが、言葉の奏でるメロディに頭をふりながらのっています。いつしか本文を暗 記し、わたしが「いちわのうずらは」というと、しゅんが「なしのきに」、わたしが 「はちにんのおじょうさん」というと、しゅんが「めうしもはっとうミルクをしぼる」 とかけあいながら読めるようになりました。街でツリーを見かけると「クリスマスツ リー!“いちわのうずらは なしのきに”だね」と教えてくれます。  昨年までとは違って、しゅんはサンタさんのことがとても気になるようです。煙突 のない家にサンタさんが来る『天使のクリスマス』(ピーター・コリントン作/ほる ぷ出版)を毎晩寝るまえに読みます。文字のない絵本なので、わたしが言葉をおぎな っています。クリスマス・イブに女の子が眠りにつくと、カーテンのすきまから天使 がはいってきます。天使は女の子の願いをかなえるため、サンタクロースを迎えにい きます。読み終えると、しゅんも女の子のまねをしてふとんの横に靴下を置き、「お やすみなさい」(すこし誤解しているようで、自分がはいていた靴下をぬいで置いて います)。電気を消してから「ねんねしているあいだに、くるんだよね。てんしさん もね」と何度もたしかめます。この絵本の女の子はプレゼントを5つももらうので、 しゅんは「でんしゃのブロックとチョコレートもね」とお願いをふやしました。クリ スマスまでいい子でいようと、トイレトレーニングをがんばり、きらいな歯みがきを し、野菜を食べているしゅんのところに、天使とサンタさんは訪れるでしょうか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●お詫び●11月号で、以下の2点の誤りがありました。お詫びして訂正いたします。 ◆特別企画「ファンタジー」で、『夏の王』(メリング作)のオリジナル出版国をア イルランドとしましたが、この作品はカナダのペンギン社から最初に出版されていま した。また、『妖精王の月』と『夏の王』は "The Chronicles of Faerie" series を構成しています。カナダでは第3巻がすでに出版され、第4巻は来年出る予定です。 今後、やまねこホームページ上のリストでは、シリーズ作品のほうに分類することに いたします。 ◆「注目の本」(未訳読み物)で、"The Tiger Rising" の作者ケイト・ディカミロ の紹介文中、出身大学名 the University of Florida in Gainesville を「フロリダ 州立大学ゲインズヴィル校」としましたが、正しくは「フロリダ大学」でした。「フ ロリダ州立大学」は Florida State University を指すようです。ご指摘いただいた 読者のかた、ありがとうございました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●お知らせ●  本誌でご紹介した本を、各種のインターネット書店で簡単に参照していただけます。 (今号掲載の本の情報は、18日から反映される予定です)。こちらの「やまねこオン ライン書店街」よりお入りください。 http://www.nifty.ne.jp/forum/flitrans/yamaneko/mgzn/shop/index.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●編集後記●やまねこ賞の投票を考えつつ、1年を振り返るのが恒例となりました。 来年は本誌も新たな展開を迎えます。引き続きよろしくご愛読をお願いします。(き) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発 行 やまねこ翻訳クラブ        発行人 大塚典子(やまねこ翻訳クラブ 会長) 編集人 菊池由美(やまねこ翻訳クラブ スタッフ) 企 画 河まこ キャトル きら くるり こべに さかな 小湖 Gelsomina     sky SUGO Chicoco ちゃぴ つー どんぐり NON BUN ぱんち     ベス みーこ みるか 麦わら MOMO YUU yoshiyu りり Rinko     ワラビ わんちゅく 協 力 @nifty 文芸翻訳フォーラム     小野仙内 ながさわくにお なおみ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・このメールマガジンは、編集部より直接お送りしています。 ・バックナンバーは、http://www.nifty.ne.jp/forum/flitrans/yamaneko/mgzn/でご 覧いただけます。 ・ご意見・ご感想はyamaneko-mgzn@office-ono.comまでお気軽にお寄せください。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● ●無断転載を禁じます。