◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 号外    =====☆                    ☆=====   =====◆   月 刊  児 童 文 学 翻 訳   ◆=====    =====☆   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ☆=====                                      #15 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ◆児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌◆ ◆http://www.yamaneko.org/                        ◆ ◆編集部:mgzn@yamaneko.org     2007年1月25日発行 配信数 2410 無料◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●号外 もくじ● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎速報1:2007年  ニューベリー賞/コールデコット賞/プリンツ賞発表!! ◎速報2:2006年度 コスタ賞(旧ウィットブレッド賞)児童書部門発表!! ◎賞速報 ◎イベント速報 ◎読者の広場:11月号読者プレゼント当選者からのお便り ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●速報1●2007年 ニューベリー賞/コールデコット賞/プリンツ賞発表!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  現地時間の1月22日、アメリカで最も権威ある児童文学賞、ニューベリー賞/コー ルデコット賞の発表が行われた。これらの賞は、米国図書館協会(ALA:American Library Association)が、昨年米国で出版された子どもの本の中で、最も優れた作 品に対して贈るものである。  同時に、ヤングアダルト(YA)作品を対象とするマイケル・L・プリンツ賞の発 表も行われた。この賞の主催は米国図書館協会(ALA)のヤングアダルト部門 (YALSA:Young Adult Library Services Association)である。 ▼ALA 公式ウェブサイト http://www.ala.org/ ▼YALSA 公式ウェブサイト http://www.ala.org/ala/yalsa/yalsa.htm  各賞の受賞作、およびオナー(次点)は以下の通り。 【ニューベリー賞】(作家対象)  ★Winner  "The Higher Power of Lucky" by Susan Patron                      (Simon & Schuster/Richard Jackson)  ☆Honor Books(3作)  "Penny from Heaven" by Jennifer L. Holm (Random House)  "Hattie Big Sky" by Kirby Larson (Delacorte Press)  "Rules" by Cynthia Lord (Scholastic)  本年のニューベリー賞は、Susan Patron の "The Higher Power of Lucky" が受賞 した。孤児の養護施設に入れられることになった10歳の少女 Lucky が、その運命か ら逃れるべく、子ども同士で助け合いながら冒険を重ねていく物語。肉体的にも精神 的にも力強く生き抜いていく子どもたちの様子が描かれている。作者 Patron は図書 館勤務のかたわら、絵本や読み物を数多く発表しているが、本賞の受賞は今回が初め てだ。  オナーには3作品が選ばれた。Jennifer L. Holm の "Penny from Heaven" の舞台 は1953年の夏。11歳の少女 Penny が、従兄弟とともに過ごす夏の様子が描かれてい る。Holm は1999年にもデビュー作の "Our Only May Amelia" がオナーに選ばれてお り、Baby Mouse シリーズや Stink Fries シリーズなど、子どもたちに人気が高い作 品を多く発表している。  主人公 Hattie の一人称で語られるのが "Hattie Big Sky"。1918年、16歳の孤児 Hattie は自分の居場所を求めて、モンタナを目指してアイオワから旅立つ。生き生 きとした情景描写と、史実に基づいたストーリー展開がすばらしい。作者 Kirby Larson は、アーノルド・ロベールの作品に感動し、児童書の作家を志すようになっ たという。  最後に紹介する作品は、Cynthia Lord の "Rules" だ。12歳の少女 Catherine は、 自閉症の弟と仕事中毒の父、足の不自由な友だちとのかかわりを通して、一体なにが 「ノーマル」なのか、そして、「ノーマル」である必要があるのかを考えていく。 Lord 自身、自閉症の息子がおり、セラピー先で車いすに乗った少年親子と出会った 経験があるという。作品の大部分はイマジネーションによるものだが、こういった経 験がベースとなっているとのこと。ユーモアと洞察力に満ちたこの作品は、Lord の デビュー作である。  今年は奇しくも、受賞作、オナー作品ともに、主人公がすべて10代の少女という結 果になった。いずれの作家の作品も、邦訳はまだない。 《参考》 ▼ニューベリー賞公式ウェブサイト http://www.ala.org/alsc/newbery.html ▼Jennifer L.Holm の公式ウェブサイト http://www.jenniferholm.com/ ▼"Hattie Big Sky" の公式ウェブサイト http://www.hattiebigsky.com/index.html ▼Kirby Larson の公式ウェブサイト http://www.kirbylarson.com/ ▼Cynthia Lord の公式ウェブサイト http://www.cynthialord.com/ ▽ニューベリー賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/newbery/index.htm ▽Jennifer L. Holm の作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/author/h/jholm.htm                                 (村上利佳) 【コールデコット賞】(画家対象)  ★Winner  "Flotsam" by David Wiesner (Clarion)  ☆Honor Books(2作)  "Gone Wild" by David McLimans (Walker)  "Moses: When Harriet Tubman Led Her People to Freedom"             by Kadir Nelson, written by Carole Boston Weatherford                          (Hyperion/Jump at the Sun)  David Wiesner は、1992年の "Tuesday"(『かようびのよる』当麻ゆか訳/徳間書 店)、2002年の "The Three Pigs"(『3びきのぶたたち』江國香織訳/BL出版) に続き、3度目のコールデコット賞受賞となった。その他にも2度オナーに選ばれて おり、もはや貫禄さえ感じられる。今回は、海辺にうちあげられた古いカメラを通し てさまざまな海の風景を見せてくれるが、もちろん超現実の世界に魅せられた Wiesner ファンの期待が裏切られることはない。カメラのフィルムを現像してみると、 そこには、写真を手にした子どもの写真、さらにウミガメの甲羅の上の移動都市や安 楽椅子にすわるタコの写真など。そしてそれらの写真がつないでいくものとは……?  オナーには、コールデコット賞では新顔の作家による2作品が選ばれた。  David McLimans の "Gone Wild" はABC絵本。Aの Chinese Alligator(ヨウス コウワニ)からZの Grevy's Zebra(グレビーシマウマ)まで、アルファベットの文 字そのものが絶滅危惧種の野生動物に形を変えている。白と黒のみのシンプルかつユ ーモラスなデザインは芸術的。それぞれに動物についての簡単な情報も添えられてい る。彼の絵は New York Times 紙や Washington Post 紙、Time 誌などで紹介され高 い評価を得てきたが、本作品ははじめての絵本となる。  "Moses: When Harriet Tubman Led Her People to Freedom" は、自らも北部へ逃 亡し、後に地下組織のメンバーとして多くの黒人を自由へと導いた黒人女性ハリエッ ト・タブマンを描いた作品。Carole Boston Weatherford による、神とハリエットの 対話が中心となる詩的な文章と共に、Kadir Nelson の深みのある表情豊かな絵が高 く評価され、本年度のコレッタ・スコット・キング賞画家部門も同時に受賞した(公 式ウェブサイトで絵本の何ページかを見ることができる)。Nelson は他にも、2005 年コレッタ・スコット・キング賞絵本部門に輝いた "Ellington Was Not a Street" など数多くの絵本を出版している。 《参考》 ▼コールデコット賞公式ウェブサイト http://www.ala.org/alsc/caldecott.html ▼David Wiesner のページ(Houghton Mifflin 内) http://www.houghtonmifflinbooks.com/authors/wiesner/home.html ▼David McLimans のページ(Walker Young Readers 内) http://www.walkeryoungreaders.com/books/catalog.php?key=583 ▼Kadir Nelson の公式ウェブサイト http://www.kadirnelson.com/ ▼Carole Boston Weatherford の公式ウェブサイト http://www.caroleweatherford.com/ ▽コールデコット賞受賞作リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/caldecot/index.htm ▽デイヴィッド・ウィーズナー作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/author/w/dwiesner.htm                                (植村わらび) 【プリンツ賞】(YA作品対象)  ★Winner  "American Born Chinese" by Gene Luen Yang (First Second Books)  ☆Honor Books(4作)  "The Astonishing Life of Octavian Nothing, Traitor to the Nation, Vol.1:                 The Pox Party" by M. T. Anderson (Candlewick)  "An Abundance of Katherines" by John Green (Dutton Children's Books)  "Surrender" by Sonya Hartnett (Candlewick)  "The Book Thief" by Markus Zusak (Alfred A. Knopf)  "American Born Chinese" が、グラフィック・ノベルで初めてのプリンツ賞の栄誉 に輝いた。アメリカの白人社会で生きていく中国系アメリカ人の少年たちの日常と、 中国の寓話 "Monkey King(孫悟空)" とのエピソードで構成されたオムニバス作品 だ。作者自身が体験した、偏見への戸惑いやコンプレックスが、ユーモラスなイラス トとともに描かれる。作者 Gene Luen Yang は米国サンフランシスコ近郊に在住。高 校で教鞭をとりながら、数々の一般向けグラフィック・ノベルの作品を発表。本作は、 全米図書賞児童書部門の最終候補作品に選ばれた。  オナーに選出された "The Astonishing Life of Octavian Nothing, Traitor to the Nation, Vol.1: The Pox Party" は、2006年の全米図書賞児童書部門の受賞作。 『フィード』(金原瑞人・相山夏奏共訳/理論社)などの作品が邦訳出版されている 作家、M.T. Anderson による本作は、独立戦争時の米国ボストンが舞台。アフリカの ある国の王女だった母と Octavian は、世間から隔絶してはいるが何不自由ない暮ら しを送っていた。しかし母の死後、自分が恐ろしい目的のために監禁、教育されてい ると知り、逃亡を図る……。  "An Abundance of Katherines" は、昨年デビュー作 "Looking for Alaska"(『ア ラスカを追いかけて』伊達淳訳/白水社)でプリンツ賞を受賞した作者 John Green の第2作だ。天才的な知能を持つ少年 Colin が、付き合う相手の名前はなぜか全員 Katherine。19人目の Katherine と別れたあと、親友とともに旅に出てテネシー州に たどり着いた。高校を卒業したばかりという、大人と子どもの中間の年齢の少年が、 新たな環境と出会いを通して大人へと成長していく。  "Surrender" は、オーストラリアの田舎町で展開するミステリアスな物語。抑圧的 で冷酷な両親のもとで育つ孤独な少年は、いい子として生きる反面、恐ろしい顔を持 っていた。ある日、同じ年頃の少年と出会い、ふたりはやがて街を恐怖に陥れる……。 作者 Sonya Hartnett は、オーストラリア児童図書賞など、数々の受賞歴がある。邦 訳に、『木曜日に生まれた子ども』(金原瑞人訳/河出書房新社、2002年ガーディア ン賞受賞作品)などがある。  "The Book Thief" は第二次世界大戦中のドイツが舞台。読み書きができない主人 公の孤児の少女は、盗んだ本で養父から文字を習った。そして少女は、空襲で動揺す る人々や家でかくまっているユダヤ人の少年に、本を読んで聞かせるようになる。ナ チス政権下の過酷な時代の中、本と言葉の持つ力を感動的に描いた長編。オーストラ リアの作家 Markus Zusak は、昨年も "I am the Messenger"(『メッセージ The First Card』『メッセージ The Last Card』立石光子訳/ランダムハウス講談社) で本賞オナーに選ばれた。 《参考》 ▼プリンツ賞公式ウェブサイト http://www.ala.org/yalsa/printz/ ▼Gene Luen Yang のページ(First Second Books 内) http://www.firstsecondbooks.com/geneYang.html ▼M. T. Anderson のページ(Walker Books 内) http://www.walkerbooks.co.uk/M.T.-Anderson ▼John Green 公式ウェブサイト http://www.sparksflyup.com/ ▼Sonya Hartnett のページ(British Council 内) http://www.contemporarywriters.com/authors/?p=auth03C18M044312635225 ▼Markus Zusak のページ(Random House 内) http://www.randomhouse.com/features/markuszusak/ ▽マイケル・L・プリンツ賞受賞作リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://yamaneko.org/bookdb/award/us/printz/ ▽全米図書賞児童書部門受賞作リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/nba/index.htm ▽ガーディアン賞受賞作リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/guardian/index.htm ▽オーストラリア児童図書賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/au/cbca/index.htm                                 (井原美穂) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●速報2●2006年度 コスタ賞(旧ウィットブレッド賞)児童書部門発表!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  現地時間の1月9日、2006年度コスタ賞(旧ウィットブレッド賞)各部門の受賞作 品が発表された。今年度よりウィットブレッド社から大手コーヒー・チェーンのコス タがスポンサーを引き継ぎ、改称している。  この賞は、英国とアイルランドに居住する作家によって書かれた作品のうち、最も 優れたものに贈られる。児童書部門を含め、全5部門から成る。  本年度の児童書部門受賞作は以下の通り。 2006 Costa Children's Book Award  ★Winner  "Set in Stone" by Linda Newbery (David Fickling Books)  ☆Shortlist  "Clay" by David Almond (Hodder Children's Books)  "The Diamond of Drury Lane" by Julia Golding (Egmont Press)  "Just In Case" by Meg Rosoff (Puffin)  Linda Newbery は多作な作家ながら、大きな賞を受賞したのは今回がはじめてだ。 "Set in Stone" の舞台は19世紀末の英国。若い芸術家が、とある裕福な家庭で、美 しいが神経質な姉妹に美術を教えるところから物語のはじまるヤングアダルト作品。 家族に隠された秘密を知るうちに、庭にある石の彫刻の秘密もあばかれ……。  候補作の "Clay" は、カーネギー賞やガーディアン賞にもノミネートされた。内容 は本誌で紹介済みなので、詳しくは本誌2006年7月号「注目の本」を参照のこと。邦 訳は河出書房新社より刊行される予定。なお、作者の David Almond は1998年に "Skellig"(『肩胛骨は翼のなごり』山田順子訳/東京創元社/2000)で、2003年に "The Fire-Eaters"(『火を喰う者たち』金原瑞人訳/河出書房新社/2005)で本賞 を受賞している。  "The Diamond of Drury Lane" は、2006年のネスレ子どもの本賞(9〜11歳)金賞 作品。18世紀の英国ロンドンにあるドルリーレーン劇場を舞台に、孤児の少女が繰り 広げる冒険物語。この作品は "Cat Royal" シリーズのうちの1作目であり、4作ま で刊行が予定されている。  "Just In Case" では、15歳の少年があることをきっかけに名前を変え、自分の生 活も変えてしまう。生きることのはかなさを知った少年のとった行動を描いた、ヤン グアダルト作品。作者の Meg Rosoff は、2004年度候補作品 "How I Live Now" (『わたしは生きていける』小原亜美訳/理論社/2005)に続き、デビューから2冊 目の読み物作品で2回目のノミネートだ。  なお、児童書部門を含めた全部門の受賞作から選ばれる、コスタ文学賞(The Costa Book of the Year 2006)最優秀賞は、2007年2月7日に発表される予定。 《参考》 ▼コスタ賞公式ウェブサイト http://www.costabookawards.com/ ▼Linda Newbery 公式ウェブサイト http://www.lindanewbery.co.uk/ ▼David Almond 公式ウェブサイト http://www.davidalmond.com/ ▼Julia Golding 公式ウェブサイト http://www.juliagolding.co.uk/ ▽コスタ賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/whit/index.htm ▽リンダ・ニューベリー作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/author/n/lnewbery.htm ▽デイヴィッド・アーモンド作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/author/a/dalmnd.htm ▽メグ・ローゾフ作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/author/r/mrosoff.htm ▽コスタ賞児童書部門(本誌1999年5月号情報編「世界の児童文学賞」) http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/1999/05.htm#a1bungaku ▽ "Clay" のレビュー(「月刊児童文学翻訳」2006年7月号「注目の本」) http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2006/07.htm#myomi                                 (横山和江) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●賞速報● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★2006年第9回やまねこ賞発表 ★2007年スコット・オデール賞発表 ★2007年ロバート・F・サイバート知識の本賞発表 ★2007年コレッタ・スコット・キング賞発表 ★2007年セオドア・スース・ガイゼル(ドクター・スース)賞発表 ★2007年MWA賞(エドガー賞)児童図書部門/ヤングアダルト小説部門候補作発表  海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」を ご覧ください。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●イベント速報● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★講演会情報  岩波セミナールーム「オランダの子どもの本を語る会」など  詳細やその他のイベント情報は、「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、 空席状況については各自ご確認願います。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event                            (笹山裕子/井原美穂) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●読者の広場●11月号読者プレゼント当選者からのお便り ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  本誌2006年11月号で実施いたしました、『大人のファンタジー読本 未知なる扉を ひらく180選』出版記念プレゼント企画に当選された方から、うれしいご感想をいた だきました。ご本人に承諾いただいたものを下記に掲載いたします。 ★☆★ 菊地さま ★☆★  早速、そうっと開いた扉の奥には――最近読んだ本にまぎれて、懐かしい題名が ――胸が高鳴ります。今なら、どんな読み方をするのだろう。今ファンタジーにひき つけられる私の原点を凝縮させたようなこの本、そしてこれからの進む道も指し示し てくれそうなこの本に感謝を込めて、お礼申し上げます。 ★☆★ Lilyraさま ★☆★  180選プラスαのタイトルは、どれもワクワクする作品ばかりです! 読んだ本の ことも、読んでいない本のことも、どのページを繰っても、とても楽しく読ませてい ただいております。読もうと思っていながらも、後回しになり、まだ手をつけていな い作品は、早く読まなければ、という気になっております。  また、翻訳版が出ている作品だけではなく、原書ガイドの章があり、未訳本からの お勧め作品も紹介されているのは、本当に、やまねこ翻訳クラブさんならではの企画 ですね! それも、秋以降〜近々中に、翻訳出版されることになった本を多数紹介し、 刊行予定と出版社名の情報も入っている点が、とても良いです。翻訳版が出ていれば 読みたい、という作品が沢山ありましたので、ガイドを参考に、出版情報に気をつけ て、チェックを入れようと思っています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●お知らせ●  本誌でご紹介した本を、各種のインターネット書店で簡単に参照していただけます。 こちらの「やまねこ翻訳クラブ オンライン書店」よりお入りください。 http://www.yamaneko.org/info/order.htm  本号のhtml版を1月26日に公開予定です。以下のURLよりお入りください。 http://www.yamaneko.org/mgzn/bncorner.htm#html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽▲▽▲▽   海外児童書のシノプシス作成・書評執筆を承ります   ▽▲▽▲▽    やまねこ翻訳クラブ(info@yamaneko.org)までお気軽にご相談ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行人 美馬しょうこ(やまねこ翻訳クラブ 会長) 編集人 大原慈省/横山和江(やまねこ翻訳クラブ スタッフ) 企 画 井原美穂 植村わらび かまだゆうこ 笹山裕子 早川有加 冬木恵子     村上利佳 協 力 出版翻訳ネットワーク 管理人 小野仙内     さかな 小湖 ながさわくにお ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・このメールマガジンは、「まぐまぐ」( http://www.mag2.com/ )を利用して配信 しています。購読のお申し込み、解除もこちらからどうぞ。 ・バックナンバーは、http://www.yamaneko.org/mgzn/ でご覧いただけます。 ・ご意見・ご感想は mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せください。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ◆無断転載を禁じます。