河出書房新社 新刊情報

河出書房新社HP

2003年9月刊行

映画「ミトン」2003年クリスマス全国同時上映決定!
渋谷(ユーロスペース)、大阪(梅田ガーデンシネマ)、名古屋(名古屋シネマテーク)にて公開予定。

ミトンHP

ミトン:表紙 ミトン


ジャンナ・ジー・ヴィッテンゾン さく
レオニード・シュワルツマン え
はっとり みすず ほんあん

ISBN 4-309-26674-6
定価 本体1200円(税別)

ロシア・アニメ「ミトン」が世界で初めて絵本になりました!

ひとりぼっちの女の子アーニャは、犬がほしくてしかたありません。
お友だちのエレーナちゃんのところに遊びに行くと、ちょうど小犬がうまれたところ。
でも、おかあさんは犬を飼うのに反対です。
アーニャは赤い手袋(ミトン)とあそびはじめました。

日本のみなさんへ

 わたしにも、この物語「ミトン」に出てくる少女のように夢があります。そのとても大きな願いは、わたしの物語を読んだり、その映画を見たりした人が、ほんのちょっとやさしくなり、まわりにほんのちょっと気をつかうようになり、ほかの人を手助けしたり、喜ばせたりする気持ちをもつようになることです。

ジャンナ・ジー・ヴィッテンゾン



【作者】ジャンナ・ジー・ヴィッテンゾン  Janna Z Vittenzon
1929年生まれ。アニメーション映画脚本家。旧ソ連の60〜80年代の最も優れた作家の一人として注目をあびる。「パオのともし」「勇敢なトナカイの子」「小船」など。「ミトン」は1967年アヌシー国際映画祭第一等賞他、最多受賞を記録。

【絵】レオニード・シュワルツマン Leonid Shvartsman
1920年生まれ。ロシア・アニメーション界を代表するアート・ディレクター。国立映画大学卒業後、旧ソ連最大のアニメーションスタジオ「ソユーズムリトフィルム」にて50本以上の作品を手掛ける。日本では、「チェブラーシカ」で人気を博している。2002年4月には、ロシア政府より「人民芸術家」の称号を授与。

2003年7月刊行

2003年度マイケル・プリンツ賞オナー作品!
マイ・ハートビート:表紙 マイ・ハートビート

my heart beat
ギャレット・フレイマン=ウェア
宮家あゆみ訳


ISBN 4-309-20386-8
本体 1400円+税

マイ・ハートビート私の心の鼓動

ニューヨーク、マンハッタンに暮らすエレンは14歳。
兄リンク、そしてパパとママの4人暮らし。
リンクには、ジェームスという親友がいて、いつも一緒。
エレンはこの2人が大好きだ。
だから3人で一緒にいる時も多い。
天才肌の兄リンク、絵画の才能があるキュートなジェームス。
すてきな、すてきな2人。
エレンの心の鼓動は?

「心の鼓動(ハートビート)に従って生きるんだ!」
エレンの父親が大好きなこの言葉は、エレンも日々意識している。
パパを満足させたい、ママのように。
ママは心の鼓動に従って生きている一人、とパパは思っている。
兄リンクだって、パパやママを満足させたい。
でも、自分は自分、エレンもリンクも。
ジェームスといることも、何を学ぶかも。
エレンは、親、兄、ジェームス、学校とさまざまな関わりのなかで、
自分のもっている「興味深い性質」をさがしていく。
そして、みつかる――。

美しい少年たち、ちょっとリッチな家族、もどかしくもあり知的でユーモアある会話、
洗練されたヤングアダルト作品!


【作者】ギャレット・フレイマン=ウェア Garret Freymann-Weyr ニューヨーク生まれのニューヨーク育ち。三人の姉妹と面白すぎる両親の元で育つ。ノースカロライナ大学チャピルヒル校卒業後、ニューヨーク大学映画学部で修士号取得。現在は毎晩ピアノを弾く夫と共にボルティモア在住。ヤングアダルト小説二作目にあたる本書『マイ・ハートビート』は全米で大絶賛をあび、2002年にパブリッシャーズ・ウィークリー誌のベスト・チルドレンズ・ブックス、スクール・ライブラリー・ジャーナル誌のベスト・ブックスなどに選ばれ、2003年にはヤングアダルト部門の賞して名高いマイケル・プリンツ賞のオナーブック賞を受賞した。これが初めての邦訳。ほかの作品に When I Was Older などがある。

【訳者】宮家あゆみ Miyake Ayumi ニューヨーク大学大学院卒。洋書の紹介雑誌「アメリカン・ブックジャム」(http://www.bookmall.co.jp/abj/)副編集長。ライターおよび翻訳者。訳書に『ブックストア ニューヨークでもっとも愛された書店』(晶文社刊)、『腐ったアルミニウム』(DHC刊)、『インターネットの恋』(インプレス刊)、パックアップ・ワークスとしての共訳『闇の世界への招待状』(KKベストセラーズ刊)がある。神奈川県鎌倉市出身。現在、ニューヨーク在住。



2003年6月刊行

やさしく美しく純粋な、冒険の物語

ヘヴンアイズ

Heaven Eyes
デイヴィッド・アーモンド 金原瑞人訳

ISBN4-309-20384-1
本体価格 1500円+税

あたしの名前はエリン・ロー。
孤児院にいるの。
脱走するのはとっても簡単。
だって、大人たちは「あなたたちを鍵をかけてとじこめてるわけじゃない」と言ってるから。
友だちの男の子2人と、筏で河を下ることにしたの。
そしたら、
両手に水かきのある女の子と、奇妙な老人が2人で暮らしているところに
着いたの。
そして、そこには、
たくさんの秘密と悲しみ、そして奇跡が埋まっていたわ……。


読んでいて映像がうかんでくる。
筏、川、泥、少女、老人、3人の脱走してきた子どもたち、
これは悲しい物語?
エリン・ローが物語の中でこういっている。
「誰も、ひとりじゃない。みんなの物語はそれぞれ重なりあって、混じりあってる。いくつもの流れが一本の川のなかで合わさったり離れたりしているのと同じだ。あたしたちはしっかり抱きあって、くるくる回ったりがくんと揺れたりしながら人生を渡っていく。」


【作者】デイヴィッド・アーモンド 1954年生まれ。イングランド北部の古びた炭坑町に生まれる。幼いころから物書きになりたくて、20代初めから小説や詩、戯曲を書き始める。1988年、初めて書いた小説『肩胛骨は翼のなごり』が発売4日間で大増刷という大反響を呼びカーネギー賞とウィットブレッド賞に輝く。

【訳者】金原瑞人 
法政大学教授・翻訳家。主な訳書に『ゼブラ』『サラ:神に背いた少年』『フェイス』「ウィーツィー・バット・ブックス」など多数。


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Last Modified: 2003/09/18
担当:さかな

HTML編集: 出版翻訳ネットワークやまねこ翻訳クラブ