小峰書店 新刊情報

10月・11月 『カプチーヌ』『小さな魔女カプチーヌ』『この道のむこうに』『真夜中の鐘がなるとき』
9月・10月 『おばかさんに乾杯』『しつれいですが魔女さんですか』『四姉妹』『晴れた日には図書館へ行こう』『ドングリと木のみのこうさく』
7月『ダンボールくん』『わたしのねこメイベル』
5月『ぼくネコになる』『ねむれないひつじのよる』 6月『きょうりゅうたちのおやすみなさい』
11月『アネイリンの歌』 12月『ニューヨーク145番通り』 3月『おにいちゃんといっしょ』 『ハロー! オズワルド』

小峰書店

2003年12月刊行

バッド・ボーイ:表紙 地獄の使いをよぶ呪文:表紙

バッドボーイ

ウォルター・ディーン・マイヤーズ
金原瑞人 訳

ISBN 4-338-14410-6
定価 1680円(税込)

地獄の使いをよぶ呪文

オトフリート・プロイスラー 作
佐々木田鶴子 訳
スズキコージ 絵

ISBN 4-338-19502-9
定価 1365円(税込)
作者、ウォルター・ディーン・マイヤーズが少年時代をふりかえった、自叙伝。
――人はみんな、それぞれの歴史を背負って生まれてくる。
――自分の人生は自分だけのものだと思って生きていても、実際は、自分が生まれる前になにがあったかということ、つまり自分が生まれる前の歴史の影響を受けている。ぼくの人生にはどんなことが影響を与えたんだろう。――
マイヤーズは「ルーツ」という最初の章でこう書き出す。

乱暴者でけんかっ早い。しかし、成績はよく、本を読むことが大好き。詩に心をふるわせる。そんなマイヤーズが進級していくにつれ、黒人差別の壁にぶちあたる……。

母さんが大好きで、母さんが読んでくれるように母さんに読んであげたくて、字を覚えた。本の楽しみを知り、詩の奥深さを知り、しだいに自分でも書いていく。苦しい差別の壁を乗り越えるのに、本はかかせなかった。
いま、マイヤーズは作家になり、今度は私たちに、それぞれのもつ壁をこわすことのできる愛を伝えてくれている。
プロイスラーの昔話 第2弾!

人は時として、地獄の悪魔と手を結んでも、望みをとげようとします。そして、いつだって悪魔はそれをまちかまえているのです……。悪魔に魂を売り渡した、有名なファウスト博士の話をはじめ、悪魔と契約を結んだ人々の話。でも、ごくたまに、うまく悪魔から逃げ出す話もあったようですよ。プロイスラーが集め、語り直したドイツの昔話。

【著者】ウォルター・ディーン・マイヤーズ  1937年生まれ。青少年向けにフィクション、ノンフィクション、詩など多数発表。ニューベリー優秀作品、コレッタ・スコット・キング賞、1994年SLJ/YASLAマーガレット・A・エドワード賞などを受賞している。ニュージャージー在住。主な作品に『アフリカ系アメリカ人』(三一書房)、『自由をわれらに』『サラの旅路』『ニューヨーク145番通り』(ともに小峰書店)がある。

【訳者】金原瑞人 1954年岡山県に生まれる。法政大学英文学専攻博士課程修了。現在、法政大学教授。主な訳書に、『レイチェルと滅びの呪文(理論社)、『ゼブラ』(青山出版社)、『豚の死なない日』(白水社)、『ヴァイキングの誓い』(ほるぷ出版)、「『自由をわれらに』『正義をもとめて』『ニューヨーク145番通り』(ともに小峰書店)など多数ある。東京都在住。

【作者】オトフリート・プロイスラー 1923年チェコのボヘミア地方のリベレツという町にドイツ人の子として生まれる。第二次世界大戦に19歳でドイツ軍に入隊、5年間ソビエト軍の捕虜となる。1949年から、西ドイツ南部のシュロスベルグで小学校の教師をしながら創作をはじめる。1970年からは作家活動に専念、現代ドイツの代表的児童文学作家。主な作品に『小さい魔女』(学研)、『小さいおばけ』(徳間書店)、『クラバート』『大どろぼうホッツェンプロッツ』(偕成社)、『大力ワーニャの冒険』(瑞雲舎)など。

画家】スズキコージ 1948年、静岡県浜北市生まれ。20歳のとき、新宿歌舞伎町の路上で初個展を開く。1987年に「エンソくんきしゃにのる」(福音館書店)で小学館絵画賞、1988年「ガラスめだまときんのつののやぎ」(福音館書店)、1989年「やまのディスコ」(架空社)で絵本にっぽん賞を受賞。東京都在住。

【訳者】佐々木 田鶴子 香川県に生まれる。早稲田大学文学部を卒業後、ドイツに6年間滞在。帰国後、M・ エンデをはじめとする多数のドイツ児童文学や絵本の翻訳を手がける。訳書に、『フレディー−世界でいちばんかしこいハムスター』(旺文社)、『すてられた犬』『お星さまをみつめて』(講談社)ほか多数ある。東京都在住。


2003年10月・11月刊行

江國香織の魔女のえほん2冊(10月刊)、著者ヒメネスの自伝的作品、そしてプロイスラーの昔話の1巻め!

カプチーヌ:表紙 小さな魔女のカプチーヌ:表紙 この道のむこうに:表紙 真夜中の鐘がなるとき:表紙
カプチーヌ

タンギー・グレバン 作
カンタン・グレバン 絵
江國香織 訳


ISBN 4-338-11901-2
本体1400円+税
小さな魔女のカプチーヌ

タンギー・グレバン 作
カンタン・グレバン 絵
江國香織 訳


ISBN 4-338-11902-0
本体1400円+税
この道のむこうに

フランシスコ・ヒメネス
千葉茂樹訳

ISBN 4-338-14409-2
本体1400円+税
真夜中の鐘がなるとき

オトフリート・プロイスラー 作
佐々木田鶴子 訳
スズキコージ 絵

ISBN 4-338-19501-0
本体1300円+税
カプチーヌは3歳の時に、魔女メガンの呪いによって、背たけがどんどん小さくなってしまいました。
元のからだに戻るためには、メガンの所へ行って、呪いをといてもらわなくてはいけません。友人の野ねずみ、ヴィクトールの助けを借りて、カプチーヌはメガンの城へ、出発!

カプチーヌの表情、野ねずみたち友だちの表情がとても温かくやさしく描かれています。
カプチーヌは、魔女メガンのもとで、魔法の勉強をはじめました。メガンはとても厳しい先生です。ある日、宿題の魔術を披露した時、失敗をしてしまい、友だちを龍に変えてしまいました。さて、呪文をとくにはどうやれば? メガンは助けてくれません。

カプチーヌは前作より成長しています。でも、一人前の魔女になるには、もう少し時間がかかる、かな?
原題は"The Circuit" 訳者あとがきによると、意味はミグラント・サーキット――移住しつづける季節労働の輪。
著者の自伝的作品であるこの物語では、食べることには常に事欠き、生活も安住した地で過ごすことはない。それでも、時折、雲のわれめから射す太陽のように、あたたかい瞬間もある。苛酷な環境から抜け出せるには何が必要か――。続編の翻訳もぜひ望みたい。
この本は、ドイツやまわりの地域で語り伝えられた昔話を集めたもの。訳者あとがきによると、プロイスラーが昔話をたくさん集めたうえで、気にいった作品だけを選び、筋道をわかりやすくととのえたり、語り口を楽しくして、生き生きとしたものにしているそうです。お話がはじまる前に、プロイスラー自身による昔話の解説もついています。スズキコージ氏の絵もお話にぴったり。
【作者】タンギー・グレバン 1974年、ブリュッセルで生まれる。劇場で、写真家・フィルム制作・メーキャップなどの仕事にたずさわる。その後、映画制作の仕事を手がけている。

【画家】カンタン・グレバン 1977年、ブリュッセルで生まれる。ブリュッセルでイラストの勉強をし、1999年より15冊以上の絵本を出版している。あたたかさあふれるイラストが人気で、各国でつぎつぎと翻訳出版されている。

【訳者】江國香織 1964年、東京都生まれ。目白学園女子短期大学国語国文科卒業後、アメリカのデラウェア大学で詩を学ぶ。小説のほか、絵本の翻訳や詩作も広く手がける。
【作者】フランシスコ・ヒメネス 1943年6月29日メキシコ、ハリスコ州トラケパックに生まれる。1947年にアメリカに移民、1965年にアメリカ国籍を獲得。サンタクララ大学、コロンビア大学、ハーヴァード大学などで教育を受け、現在はサンタクララ大学で教鞭をとる。本書は、ボストン・グローブ・ホーン・ブック賞、ジェイン・アダムズ・オナー・ブックなどをはじめとする数々の賞を受けている。

【訳者】千葉茂樹 1959年北海道に生まれる。国際基督教大学卒業。児童書編集者を経て、翻訳者として活躍。訳書に、スピネッリ『スター・ガール』、ハイアセン『ホー』(共に理論社)、コーマン「サバイバー」シリーズ(旺文社)、サローヤン『心は高原に』、マッキー『未来を信じて』(共に小峰書店)等がある。
【作者】オトフリート・プロイスラー 1923年チェコのボヘミア地方のリベレツという町にドイツ人の子として生まれる。第二次世界大戦に19歳でドイツ軍に入隊、5年間ソビエト軍の捕虜となる。1949年から、西ドイツ南部のシュロスベルグで小学校の教師をしながら創作をはじめる。1970年からは作家活動に専念、現代ドイツの代表的児童文学作家。主な作品に『小さい魔女』(学研)、『小さいおばけ』(徳間書店)、『クラバート』『大どろぼうホッツェンプロッツ』(偕成社)、『大力ワーニャの冒険』(瑞雲舎)など。

画家】スズキコージ 1948年、静岡県浜北市生まれ。20歳のとき、新宿歌舞伎町の路上で初個展を開く。1987年に「エンソくんきしゃにのる」(福音館書店)で小学館絵画賞、1988年「ガラスめだまときんのつののやぎ」(福音館書店)、1989年「やまのディスコ」(架空社)で絵本にっぽん賞を受賞。東京都在住。

【訳者】佐々木 田鶴子
 香川県に生まれる。早稲田大学文学部を卒業後、ドイツに6年間滞在。帰国後、M・ エンデをはじめとする多数のドイツ児童文学や絵本の翻訳を手がける。訳書に、『フレディー−世界でいちばんかしこいハムスター』(旺文社)、『すてられた犬』『お星さまをみつめて』(講談社)ほか多数ある。東京都在住。

2003年9月・10月刊行

ウルフ・スタルクの児童文学における出発点となった記念碑的作品、そして江國香織訳の魔女絵本シリーズ第1弾刊行!

おばかさんに乾杯:表紙 しつれいですが、魔女さんですか:表紙
おばかさんに乾杯

ウルフ・スタルク 作
石井登志子 訳

ISBN 4-338-14408-4
本体 1500円+税
しつれいですが、魔女さんですか

エミリー・ホーン 作
パヴィル・パブラック 絵
江國香織 訳

ISBN 4-338-11903-9
本体 1300円+税
シモーネは12歳の誕生日の朝、なにもかも新しく始まることになっていた。
ところが、かあさんは誕生日を忘れ、シモーネのきらいなイングベと暮らすべく着々と引越の準備をはじめている。学校も住むところも何もかも変わらなくていけない。そして、信じられないことに、かあさんは引越の時、大事な犬のキルロイを忘れた。シモーネのなかの小鬼があばれだす……。

タイトルにある「おばかさん」は作中にたくさん(?)でてきます。
シモーネは学校でとんでもない変身をし、
かあさんは、忘れっぽさはピカイチ、
おじいちゃんは、死ぬのは療養所じゃなくて家だといいはり、
でもでも、みんな愛すべき人たち。
ハーバートは黒ねこです。
とてもとても黒い黒ねこ。
のらぐらしで、あまり友だちもいませんでしたから、
かなりこどくなねこでもありました。

物語はこうしてはじまります。
ハーバートは寒い日には図書館に行きます。最初の見開きページには、たくさんの本に囲まれ、たくさんの本を椅子がわりに本を読んでいるハーバートをみることができます。この読書がハーバートの転機になりました。そこで、「魔女の百科事典」をみつけ、魔女たちが黒猫をとても愛していることを知るのです。さぁ、行動開始。のらぐらしからおさらばする為に魔女捜しがはじまります――。
【作者】ウルフ・スタルク Ulf Stark 1944年スウェーデンのストックホルムに生まれる。絵本『ぼくはジャガーだ』の文章で1988年にニルス・ホルゲション賞を、1933年にアストリッド・リンドグレン賞を、1994年に『おじいちゃんの口笛』(ほるぷ出版)でドイツ児童文学賞を受賞。作品に『シロクマたちのダンス』(偕成社)、『おにいちゃんは世界一』(徳間書店)、『パーシーの魔法の運動ぐつ』『ちいさくなったパパ』『ぼくたち、ロンリーハート・クラブ』『うそつきの天才』『恋のダンスステップ』(小峰書店)等がある。スウェーデン在住。

【訳者】石井登志子(いしい としこ) 1944年生まれ。同志社大学卒業。訳書に、『おもしろ荘の子どもたち』(岩波書店)『いたずらアントンシリーズ』『ちいさなちいさなおばあちゃん』(偕成社)『おりこうなアニカ』(福音館書店)『リーサの庭の花まつり』(童話館出版)『花のうた』(文化出版局)『おひさまのたまご』『雪の森のリサベット』『ブリット-マリはただいま幸せ』(徳間書店)など。京都在住。
【作者】エミリー・ホーン Emily Horn 1946年、オーストラリアのシドニーで生まれる。ロンドン大学で、教育と美術を学ぶ。オーストラリアとイギリスで、20年以上、幼稚園教諭の仕事にたずさわる。現在は夫、2人の娘とともに、ロンドンに在住し、執筆活動に専念している。本書『しつれいですが、魔女さんですか』は子ども向きに書いた初めての本。

【画家】パヴィル・パヴラック Pawel Pawlak 1962年、ポーランドのブロツワフで生まれる。ブロツワフ美術大学で、グラフィックデザインを学ぶ。子どもや若い人向けの本を30冊以上手がけ、数々の賞を受賞。現在ブロツワフに在住し、応用グラフィック、絵画、ステージデザイン、さし絵の仕事にたずさわっている。

【訳者】江國香織 1964年、東京都で生まれる。目白学園女子短期大学国語国文科卒業後、アメリカのデラウェア大学で詩を学ぶ。『草之丞の話』で毎日新聞社花いちもんめ童話大賞、『こうばしい日々』で産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』で紫式部文学賞、『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞、『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞を受賞。絵本の翻訳も数多く手がけている。

4姉妹:表紙 晴れた日には図書館へいこう:表紙 どんぐりと木のみのこうさく:表紙
四姉妹

中河なをみ 作
田中槇子 絵

ISBN 4-338-17414-5
本体 1500円+税
晴れた日には
図書館へいこう


緑川聖司 作
宮嶋康子 絵

ISBN 4-338-17415-3
本体 1500円+税
ドングリと木のみの
こうさく


竹井史郎 作
大森眞司 絵

ISBN 4-338-01006-1
本体 1200円+税
『水底の棺』(くもん出版)で第43回日本児童文学者協会賞を受賞した作者の新作。
今度は現代もので、柏木家の四人姉妹が描かれている。お父さん、お母さんも世間の親とはちょっぴり変わっているせいか、四人も個性たっぷり。
さて、どんな四人でしょうか。
第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞の佳作を受賞したのが本作。著者にとっては初の単行本。本好きにはたまらない魅力の表紙ではないだろうか。舞台は図書館、味つけはミステリー。4つの小さな謎が図書館をキーワードにおこる。解決するのは、主人公の「わたし」。 ドングリ、クルミ、マツカサ、クリ、ツバキ、カエデ、ヤツデ、ナンテン。
カタカナばかりずらりとならべたけれど、どれも木の実。秋の散歩で木の実をひろったら、この本ひろげて工作してみませんか。人形にコマ、やじろべえに、ゲームもできますよ。


2003年7月刊行

ダンボールくん:表紙 わたしのねこメイベル:表紙
ダンボールくん

ジェローム・リュイエ 作
しまだ かんぞう 訳

ISBN 4-338-12626-4
定価(本体1300円+税)

わたしのねこメイベル

ジャクリーン・ウィルソン作
ニック・シャラット 絵
吉上恭太 訳

ISBN 4-338-170150-8
本体(1300円+税)

ダンボールくん

ちょっぴりさびしい。そんなとき、あたたかいきもちになれる
ダンボールくんのものがたり

ダンボールの紙につつまれたような、カバー。
中をひらくと、
います、います、ダンボールくん。
さまざまに姿を変えて、最後はどちらへ?

【作者】ジェローム・リュイエ ストラスブール装飾美術学校卒業。人種差別、環境、ホームレス、日常に隠れている哲学的な問題などをテーマにしながら、上質のユーモアあふれる軽やかで明るいファンタジー絵本を発表していることで知られています。日本で刊行された絵本に『みどりのなかのジュール』(ジェローム・リュイエ)(小学館)があります。

【訳者】しまだ かんぞう(嶋田完蔵) 宮城県生まれ。元東北大学助教授。フランス児童文学の研究・紹介に従事。翻訳絵本に『ちいさなふたり』(小峰書店)があります。


わたしのねこメイベル

わたしの名前はヴェリティ。ペットはねこ、名前はメイベル。
メイベルはとってもおばあちゃんなの。
だから、じゃれあったりして遊ぶとかも年をとってるからできないし、
ねむってばかり。
だからちょっとたいくつ、だいすきはだいすきなんだけど。
そしたら、ある時メイベルがいなくなっちゃった!
どこへいったの?

【作者】ジャクリーン・ウィルソン 1945年イギリスのバースに生まれる。ジャーナリストを経て、作家として活躍。『おとぎばなしはだいきらい』(偕成社)でカーネギー賞を、『バイバイわたしのおうち』(偕成社)で子どもの本賞を受賞。その他の作品に『マイ・ベスト・フレンド』(偕成社)、『ガールズインラブ』(理論社)などがある。

【画家】ニック・シャラット 1962年イギリスのロンドンに生まれる。美術学校を卒業後、雑誌や児童書のイラストレーターとして活躍。ジャクリーン・ウィルソンの多くの作品にさし絵を描く。絵本に『赤ちゃんはどこから?』(ポプラ社)、『ちゃんとたべなさい』(小峰書店)などがある。

【訳者】吉上恭太(よしがみきょうた) 1959年東京都に生まれる。週刊誌、児童書編集者を経て、現在は編集、小説、音楽など様々な分野で活躍。絵本の翻訳に、『きこえるきこえる』『ちゃんとたべなさい』(小峰書店)、『おねえさんになるひ』(徳間書店)、児童書の翻訳に『ゲーターガールズふたりはなかよし』などがある。


2003年6月刊行

きょうりゅうたちのおやすみなさい:表紙

きょうりゅうたちのおやすみなさい


ジェイン・ヨーレン 文
マーク・ティーグ 絵
なかがわ ちひろ 訳

ISBN:4-338-12627-2
定価(本体1400円+税

眠る時間になっても、寝たくないのは、多くの子どもたちの気持ち。
さて、このおやすみなさい絵本では、いろいろな子ども部屋がでてきます。
「もうねなさい」ってお父さんやお母さんが部屋の灯りを消しにきました。
さあ、きょうりゅう(?!)はなんていうかしら?

見開きいっぱいに、迫力ある恐竜が登場します。
アロサウルス、コリトサウルス、プテラノドン、アパトサウルス、ディメトロドン、
アンキロサウルス、トラコドン、ティラノサウルス・レックス、ステゴサウルス、トリケラトプス。
見返しには、これら恐竜が勢ぞろい!
みなさんの家にも恐竜はいますか?



【作者】ジェイン・ヨーレン Jane Yolen 1939年ニューヨーク生まれ。子どもと大人向けの200冊を越える本を出版。『月夜のみみずく』(偕成社)とカルデコット賞を受賞。ほかにも、ネビュラ賞、ゴールデンカイト賞をはじめ、多くの賞を受賞している。絵本に、『モグラのイーニーがみつけたもの』(冨山房)、『みずうみにきえた村』(ほるぷ出版)などがある。マサチューセッツ州とスコットランドのセント・アンドリュースに夫と暮らしている。3人の子ども、3人の孫がいる。

【画家】マーク・ティーグ Mark Teague 『ブタはともだち』(徳間書店)をはじめ、絵本を20冊以上出版。ニューヨークのコクサキーに、妻と娘のリリーとともに住んでいる。

【訳者】なかがわ ちひろ 中川千尋 絵本作家、翻訳家として活躍。著書に、『天使のかいかた』『オバケのことならまかせない』(理論社)、『きょうりゅうのたまご』など、翻訳に『きょうりゅうきょうりゅう』(徳間書店)、『ウィリーの絵』(ポプラ社)、「チムシリーズ」(福音館書店)など、翻訳とさし絵を手がけたものに『ふしぎをのせたアリエル号』、『おすのつぼにすんでいたおばあさん』(徳間書店)などがある。埼玉県在住。


2003年5月刊行

ぼくネコになる:表紙 ねむれないひつじのよる:表紙

ぼくネコになる

きたむら さとし

ISBN:4-338-12624-8
定価(本体1300円+税)

ねむれないひつじのよる
かずのえほん

きたむら さとし

ISBN:4-338-12625-6
定価(本体1300円+税)

ぼくネコになる

 ある晩おそーくに、とんがり帽子のおばあさんがニコラスの部屋に入ってきた。
 入ってきただけじゃない、わけのわからないことをつぶやいて……。
 翌朝、学校に行った――と思ったら、ニコラスはまだ家にいて、その姿はネコになっていた!

 ネコになったニコラスはネコの生活を知り、
 ニコラスになったネコは、ニコラスの生活を、、、もちろん、ぐちゃぐちゃにします。
 
 ラストがなんともいえません。ぜひみてください!

******************

ねむれないひつじのよる かずのほん

 ある夜、羊のウィーリーはねむれませんでした。そこで散歩へ――。
 ちょうがとんでいます、てんとうむしがねむっています、ふくろうがないています。

 最後のさくいんに、それぞれのどうぶつや、物が1から22までの数字ごとに紹介されています。
 おやすみなさい絵本だけれど、数えるのに熱中すると頭が冴える?!



【作者】きたむらさとし(喜多村恵)
 1956年東京に生まれる。1979年はじめてイギリスに渡り、その数年後よりイギリスで絵本を作り始める。ハーウィン・オラム氏とのコンビで作った『ぼくはおこった』 (評論社)で、イギリスの絵本の新人画家におくられるマザーグース賞、絵本にっぽん賞を受賞。ほかの作品に『やねうら』(ハーウィン・オラム作)、『ひつじのコートはどこいった』(共に評論社)、『風、つめたい風』(レズリー・ノリス作)等がある。
 1983年よりロンドンに住み、イギリスを中心に絵本作家、イラストレーターとして活躍。


2003年3月刊行


ハロー!
オズワルド

あたらしいともだち

ダン・ヤッカリーノ 作
青山南 訳

ISBN 4-338-12623-x
定価(本体880円+税)

たこのオズワルドは、
ペットのウィニーと一緒に
ビッグシティに引越してきました。
新しい町、新しい友だち、
胸がワクワクします。オズワルドは、いちばんの宝物の
ピアノを家にいれようとしますが……。

コロンとまんまる姿のオズワルド!
つぶらな瞳がとってもかわいいです。
WOW WOWでも放映中!




ダン・ヤッカリーノ Dan Yaccarino 
1965年にアメリカのニュージャージーに生まれました。最初の絵本を1993年に、その後30冊以上の作品を発表しています。
日本では、『ぱくぱくワニのマックス』(学習研究社)、『たこのぼうやがついてきた』(小峰書店)などの絵本が紹介されています。
ニューヨークに住んで、毎日、動物と宇宙人とロボットのことを考えています。


青山 南 
福島県に生まれ、翻訳家・エッセイストとして活躍しています。
翻訳絵本に『すきすき ラッキー』(小学館)、『算数の呪い』『ぼく、ムシになっちゃった』(小峰書店)などがあります。
東京に住んで、毎日、空のいろんな形の蜘蛛を見ています。


2003年3月刊行

おにいちゃんといっしょ

ウルフ・スタルク
菱木晃子訳
はたこうしろう絵

ISBN 4-338-13212-4
定価(本体1200円+税)

パパとママが外国旅行に行く二週間のあいだ、
おにいちゃんとぼくは、
メーヤ島のおじさんの家にあずけられることになった。
おにいちゃんとなかよく、いい子にしてたら、
ごほうびがもらえる!

ぼくは7歳、秋になったら小学校に入学する。
パパとママが旅行に行ってる間、おにいちゃんとは一緒の部屋でねむり、
おにいちゃんにくっついて過ごしていた。
でも、アーネおじさんにいいことを教わってから、
ぼくはぼくのことで忙しくなった。
さて、二週間すぎて、もらえたごほうびとは?!

はたこうしろうさんの絵が、とってもいい。
物語にぴったりくっついて、何度も読み返したくなる魅力をふりまいています。

【作者】ウルフ・スタルク Ulf Stark  1944年、スェーデンのストックホルムに生まれる。絵本『ぼくはジャガーだ』の文章で1988年にニルス・ホルゲション賞を、1993年にアストリッド・リンドグレン賞を、1994年に『おじいちゃんの口笛』(ほるぷ出版)でドイツ児童図書賞を受賞。作品に『シロクマたちのダンス』(偕成社)、『地獄の悪魔アスモデウス』(あすなろ書房)、『おにいちゃんは世界一』(徳間書店)、『パーシーの魔法の運動ぐつ』『ちいさくなったパパ』『ぼくたち、ロンリーハート・クラブ』(小峰書店)など多数ある。スェーデン在住。

【訳者】菱木晃子 ひしきあきらこ 1960年、東京都に生まれる。慶應義塾大学卒業、北欧の児童図書の翻訳に活躍、主な訳書に、上記ウルフ・スタルク作品の他、『バレエをおどりたかった馬』「3人のおばさん」シリーズ(福音館書店)、『冬の入江』(徳間書店)、『みどりの谷のネズミしょうぼうたい』(BL出版)、『ノーラ、12歳の秋』(小峰書店)等がある。横浜市在住。

【画家】はたこうしろう 秦好史郎 1963年、兵庫県に生まれる。本の装幀、さし絵、絵本など幅広く活躍。絵本に「クーとマーのおぼえるえほん」シリーズ(ポプラ社)、『ショコラちゃんのパジャマ』『ショコラちゃんふねにのる』(講談社)、『まほうの夏』(岩崎書店)、『ちいさくなったパパ』(小峰書店)、さし絵に『ヨースケくん』(ポプラ社)、『おふろのなかからモンスター』(講談社)、『うそつきの天才』『恋のダンスステップ』(小峰書店)等がある。東京都在住。


2002年12月刊行

ニューヨーク145番通り:表紙絵 ニューヨーク145番通り
 145th Street


ウォルター・ディーン・マイヤーズ 作
金原瑞人 宮坂宏美 訳


ISBN 4-338-14407-6
定価(本体1500円+税)


いいことも悪いこともひっくるめて起こる街
 ――ハーレムの街角を舞台にした短篇集。

ビッグ・ジョーの葬式 145番通りの有名人、ビッグ・ジョーが生きている時に葬式をやるってさ。葬式後にはパーティだ!
ハーレムの極悪犬 テレビをみていた時に銃弾の音がした。そしたら、アパートの部屋がぼこぼこになり、犬がやられた。それから……。
ボクサー 昔は高揚してリングにあがった。今は違う。でも俺はこれで稼いで家族を養うのさ。
アンジェラの目 わたしは父さんが死んでから、予知夢をみるようになった。そしたら、まわりの大人たちが怖がるの――。
ストリーク 悪いことが7コつづけば、良いことも7コつづくさ!
モンキーマン ぼくはハーレムがきらいだ。早く離れたい。そんな時モンキーマンが公園でやったこと、それがぼくの中で何か変化をおこしたんだ。
キティとマックのラブストーリー キティはマックを愛してる。マックもキティを愛してる。マックがけがして人生終わったと思っても、キティはそうは思わない。
あるクリスマスの物語 145番通りのお年寄りは、感情たっぷり。彼女はクリスマスに警官をディナーに招待して……。
三部からなる物語 ビッグ・タイムはミス・パットと話をした。次にヤクを買った。最後にベニーと会った。あー、体がきしばむ。
ストリート・パーティ ビッグ・ジョーとセイディが結婚するよ、ウェディング・パーティだ。でも、すっきりパーティにたどりつけないのが145番通り。

【著/ウォルター・ディーン・マイヤーズ】  1937年生まれ。青少年向けにフィクション、ノンフィクション、詩など多数発表。ニューベリー優秀作品、コレッタ・スコット・キング賞、1994年SLJ/YASLAマーガレット・A・エドワード賞などを受賞している。ニュージャージー在住。主な作品に『アフリカ系アメリカ人』(三一書房)、『自由をわれらに』『サラの旅路』(ともに小峰書店)がある。

【訳/金原瑞人】 1954年岡山県に生まれる。法政大学英文学専攻博士課程修了。現在、法政大学教授。主な訳書に、『レイチェルと滅びの呪文(理論社)、『ゼブラ』(青山出版社)、『豚の死なない日』(白水社)、『ヴァイキングの誓い』(ほるぷ出版)、「『自由をわれらに』『正義をもとめて』(ともに小峰書店)など多数ある。東京都在住。

【訳/宮坂宏美】 1966年生まれ。宮城県出身。弘前大学人文学部卒業。翻訳家。児童書サークル「やまねこ翻訳クラブ」会員。メールマガジン「月刊児童文学翻訳」の初代編集長。訳書に『サラの旅路』(小峰書店)、『ジャングルの国のアリス』(未知谷)、『自分の時間を手に入れられるシンプルな考え方 ちょっとした時間の作り方36の方法』(ダイヤモンド社)がある。

 

11月刊行

「アネイリンの歌」表紙

アネイリンの歌
〜ケルトの戦の物語〜

ローズマリー・サトクリフ著 本間裕子訳

原題: "The Shining Company"

定価(本体1800円+税)
 ISBN 4-338-144-6-8

【あらすじ】  7世紀、サクソン人がハドリアヌスの壁を越えようという時代の物語。ケルト叙事詩『ゴドディン』から、若き300人の勇士のうちただ一人戻ってきたという「マナウ・ゴドディンの兵士たち」をベースに、従者プロスパーの少年期からをたどる歴史物語。

【著/ローズマリ・サトクリフ Rosemary Sutcliff】 1920年生まれ。イギリスのサーリーに生まれる。1950年に、『ロビンフッド物語』でデビュー。その後さまざまな歴史小説を発表、1959年には『ともしびをかかげて』(岩波書店)で、すぐれた児童文学文学にあたえられるカーネギー賞を受賞。1992年に亡くなるまで40冊以上の作品を発表している。作品に『第九軍団のワシ』『銀の枝』(岩波書店)、『ケルトとローマの息子』『ヴァイキングの誓い』(ほるぷ出版)、『剣の歌』(原書房)他がある。

【訳/本間裕子 ほんまひろこ】 1962年生まれ。青山学院大学大学院博士後期課程満期退学。現在は同大学ほかで非常勤講師を勤めるかたわら、英米児童文学の研究、紹介に携わる。訳書に『ロックフォール団のねずみたち』(岩波書店)がある。

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Last Modified: 2004/01/20
担当:さかな
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