カナダの賞レビュー集 一覧 |
このレビュー集について 10周年記念「世界の児童文学賞ラリー」においてやまねこ会員が個々に書いたレビューを、各児童文学賞ごとにまとめました。メルマガ「月刊児童文学翻訳」や「やまねこのおすすめ」などに掲載してきた〈やまねこ公式レビュー〉とは異なる、バラエティーあふれるレビューをお楽しみください。
なお、レビューは注記のある場合を除き、邦訳の出ている作品については邦訳を参照して、邦訳の出ていな作品については原作を参照して書かれています。
|
ルース・シュワッツ児童図書賞(
カナダ) レビュー集 |
★ Yamaneko Honyaku Club 10th Anniversary ★ Yamaneko Honyaku Club 10th Anniversary ★
最終更新日 2008/08/01 新規公開
|
★ルース・シュワッツ児童図書賞の概要 |
"The Hunter's Moon"『妖精王の月』 * "The Book of Dreams"『夢の書』
|
"The Hunter's Moon"(1993)→(改版 2005) by O.R. Melling O. R. メリング 『妖精王の月』 井辻朱美訳 講談社 1995 |
その他の受賞歴 |
|
アイルランドに住むフィンダファーと、夏休みにカナダからやってきたグウェンは従姉妹どうし。親友ともいえるほど仲良しのふたりは、かねてから計画していた旅行に出かける。妖精伝説を信じるふたりにとっての聖地をめぐる旅だ。最後に訪ねるはずだったタラが、不思議な糸にひかれるように最初の訪問地となり、その丘で一夜を明かしたふたりは不思議な夢を見る。目覚めてみると、グウェンはひとり丘に残され、フィンダファーは消えていた……。
妖精の存在を信じ、その世界にあこがれるティーンエイジャーふたり。ところがフィンダファーが消え、不思議な夢が夢ではなかったことに気がついたグウェンは、途中で出会う人々からの助けを得てなんとかフィンダファーと再会する。しかし、彼女は「さらわれた」わけではなく、自ら望んで妖精界の王の元に行ったのだった。 (冬木 恵子) 2008年8月公開 |
▲TOPへ
★ Yamaneko Honyaku Club 10th Anniversary ★ このレビュー集について
シリーズ第1作『妖精王の月』がRuth and Sylvia Schwartz Children's Book Awards 読み物部門(カナダ)を1994年に受賞
|
"The Book of Dreams" (2003) by O. R. Melling O. R.
メリング 『夢の書』(上・下) 井辻朱美訳 講談社 2007 |
その他の受賞歴 |
|
カナダ、トロント。22歳のグウェンは、大学院生のローレルを訪ねる。ふたりはそれぞれに、アイルランドの妖精国とのかかわりを持っていた。いま、妖精国を大きな災いが襲おうとしている。それを救えるのは、もうひとり、妖精国と特に深いかかわりを持つ少女、ダーナだけだということを、ふたりは知っていた。しかし、ダーナはまだ13歳。アイルランドで暮らしていたが、父の故郷カナダに移り住み、中等学校に通い始めたところだ。
『妖精王の月』にはじまった、メリングのケルトファンタジーシリーズ最終章。ここまで3作の登場人物たちがついに一堂に会する時が来た。アイルランドに残った者たちは、妖精界と人間界との交流を絶とうと暗躍する者の力によって、大きなダメージを受ける。これに対し、北米大陸に移ったものたちは、その大陸の守護者たちによって守られ、事無きを得て、妖精界と仲間たちを救うために奔走する。妖精といえばケルト、ケルトといえばアイルランドと、主人公からしてそういう観念を持っていたのに、それがみごとに打ち砕かれる。異界の者はどこの世界にも(どこの大陸にも、どこの島にも)いる。そして、だれがどこに属するかなど関係なく、守るべき者を守ってくれる。国境も出自も関係ない。そのことを、作者はみごとに表現した。 (冬木 恵子) 2008年8月公開 |
▲TOPへ
★ Yamaneko Honyaku Club 10th Anniversary ★ このレビュー集について
カナダの賞レビュー集 一覧 ルース・シュワッツ児童図書賞 カナダ総督文学賞児童書部門 |
|
カナダ総督文学賞児童書部門(カナダ) レビュー集 |
★ Yamaneko Honyaku Club 10th Anniversary ★ Yamaneko Honyaku Club 10th Anniversary ★
最終更新日 2008/08/01 新規公開
2000年度カナダ総督文学賞児童書部門受賞作
|
"Looking for X"(1999) by
Deborah Ellis デボラ・エリス作 『Xをさがして』 もりうちすみこ訳 さ・え・ら書房 2001 |
その他の受賞歴 |
|
わたしはカイバー。そう、アフガニスタンにあるという荒々しい峠の名前だ。親から貰った名は吐き気がするほど嫌い。今ではだれもがこの名で呼んでくれる。家族は元ストリッパーの母親と、双子の弟たち。双子は今のところしゃべりたいことがないから、しゃべらない。自分たちの頭の中に閉じこもっている。母さんは弟たちをひっぱり出す方法をさがしてる。とても貧しいけど四人でいれば楽しい。学校から帰ったら、毎日弟のどちらかを連れ、公園に遊びにいくし、夕食ではご機嫌なスープの歌をみんなで歌うのだ。 (尾被ほっぽ) 2008年8月公開 |
▲TOPへ ★ Yamaneko Honyaku Club 10th Anniversary ★ このレビュー集について
カナダの賞レビュー集一覧 ルース・シュワッツ児童図書賞 カナダ総督文学賞児童書部門
copyright © 2008 yamaneko honyaku club