ヴィレッジブックス新刊情報

2007年9月刊行

★2007年度ビスト児童図書賞オナー作品★★2007年度チルドレンズ・ブック賞候補作★

よにもふしぎな本をたべるおとこのこのはなし:表紙  よにもふしぎな
本をたべる
おとこのこの
はなし



オリヴァー・ジェファーズ 作
三辺律子 訳

ISBN 978-4-7897-318-8
定価 1400円+税


ヘンリーはあるとき、うっかりよそみをした。
ついうっかりしたその行為で、ヘンリーは本が好きになった。
でもその本が好きっていうのは、ほかの人の好きとはちょっとちがう。
ヘンリーは本をたべることが好きになったのだ……!


本の中に本があるかのように見える構成。
ページから透けてみえるのは、本の文字だ。
その本の上で、ヘンリーは本を好きになり、本を食べるようになっていく。
感情を押しつけずに淡々とした絵。けれど、できごとはどれもドラマチックで、ヘンリーの本好きがおこす波紋がくすりとした笑いを誘う。
大笑いするタイプの絵本じゃなくて、ついクスッと笑いがこぼれる。
本っておいしいのかな?

【作】オリヴァー・ジェファーズ Oliver Jeffers 北アイルランド生まれ。画家・作家兼読者。アルスター大学を卒業後、ロンドン、ニューヨーク、シドニー、ベルファスト、グレンゴームリーにて個展を開く。オリヴァー自身は本を食べたことはない。一度だけ、食べようかどうか悩んだことはあるが、考えたすえ、自分はウィータビックスのシリアルにしといて(確かにあの食感、かなり本に近いかも…!?)、本は弟に勧めておいた。おかげで、頭はよくならなかったけど、おなかの調子はすっかりよくなった。『みつけたよ、ぼくだけのほし』(小社刊)が絵本第1作目となる。『まいごのペンギン』(小社刊)で、ネスレ子ども本賞金賞受賞。
www.oliverjeffers.com

【訳】三辺律子 Ritsuko Sambe 白百合女子大学院児童文化学科修了。主な訳書に『壁の中の時計』ルイスと魔法使い境界シリーズ(アーティストハウス)、『龍のすむ家』(竹書房)、『ザ・ロープメイカー 伝説を継ぐ者』(ポプラ社)、『幽霊派遣会社』(偕成社)などがある。本は好きだけれど、まだ食べたことはない。



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Last Modified: 2007/10/15
担当:さかな

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