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月刊児童文学翻訳

─2001年11月号(No.35 情報編)─

※こちらは「情報編」です。「書評編」もお見逃しなく!!

児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、
電子メール版情報誌<HP版>
http://www.yamaneko.org/mgzn/
編集部:mgzn@yamaneko.org
2001年11月15日発行 配信数 2,310


「どんぐりとやまねこ」

     M E N U

◎特別企画
「やまねこ翻訳クラブ」ってなんだ?

◎展示会情報
安雲野ちひろ美術館「茂田井武展――記憶の破片――」ほか

◎セミナー・講演会情報
大島町絵本館「おおしま絵本会議2001」ほか

◎読者の広場
海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ!



特別企画

―― 「やまねこ翻訳クラブ」ってなんだ? ――

 

 このメールマガジンを発行している団体、「やまねこ翻訳クラブ」。おかげさまで、最近ではいろいろなメディアに取材や紹介していただき、だいぶメジャーになってきました。そこで今回は、自らの手で自らの団体を紹介してしまおう!というわけで、やまねこ会員No.13、もと添乗員のベスが、みなさまをやまねこの奥の奥までご案内いたします。いざ、出発!(パタパタパタ←旗をふる音)

 

■発足の経緯――スタートはあのひとことからでした

 やまねこも発足してから今年で4年。これだけ長くなってくると、会員の中でも発足の経緯を知らないという方が出てきます。さもありなん。

 実はやまねこは、NIFTY SERVE(現@nifty)の翻訳フォーラム・エントリー館(FTRAN1)で生まれました。児童書に興味のある人がなんとなく同じ電子会議室に集まって話していたところ、当時のフォーラム責任者であり、このメルマガの奥付にもお名前が載っている小野仙内さんが、「児童書専門の会議室、ほしい?」と声をかけてくれたのです。結局、せっかく専門の会議室を作るのだから、クラブ名もつけて、会員制にしたほうがおもしろいんじゃないかということになり、小野さんが、宮沢賢治の『どんぐりとやまねこ』にちなんで「やまねこ翻訳クラブ」という名前をつけてくれました。こうして、1997年10月12日、FTRAN1の第7会議室にやまねこが誕生したのです。

 その後、文芸翻訳フォーラム(FLITRANS)が発足し、やまねこもそちらに移動しました。1998年9月30日のことです。すでに会員も70名を超え、大賑わいをみせていたため、会議室は2ついただけることになりました。現在は、第7会議室「本の森」と第8会議室「広場」で、245名の会員が交流を深めています。


■入会条件――児童書に興味のある人なら大歓迎

 やまねこの入会条件はいたってシンプル。「児童書に興味のある人」、これだけです。日本の創作ものしか読んでいなくてもいい、翻訳を勉強していなくてもいい、極端な話、児童書を「読んで」いなくてもいい、とにかく児童書に「興味」さえあれば、どなたでも入会できます。かく言うわたしも、実はやまねこに入会するまで、ほとんど児童書を読んでいませんでした。やまねこでみんながおもしろおかしく児童書の話をするのを見ているうち、だんだん読みたくなり、会議室で話題になった本のリストを片手に図書館に走るようになり、いつのまにか、スタッフになるほどどっぷりつかっていた、というわけです(笑)。

 やまねこに入会するとどんなメリットがあるの?とみなさんお思いでしょうが、やはり自分が読んでおもしろかった児童書についてあれこれ感想を言い合える、おもしろい児童書を人から紹介してもらえる、というのが一番のメリットだと思います。会員には児童書の翻訳家をめざしている人が多く、また、ホームページなどから「どうしたら児童書の翻訳家になれますか?」というメールが舞い込んでくることも少なくないのですが、基本は「児童書を読む」、これに尽きるでしょう。インプットがなければアウトプットはない、とわたしは最近強く思っています。


■活動内容――基本はやっぱり「読んで、書く」

 やまねこの活動の基本は、海外の児童書(翻訳書でも原書でも可)を読んで、第7会議室の「本の森」に感想を書くことです。でも、何から読んでいいかわからない、という方もいらっしゃいますよね? そんな方のために、イギリスの児童文学賞であるカーネギー賞や、アメリカのニューベリー賞などを対象とした「受賞作読破マラソン」が過去に行われました。こういった読破マラソンは今後もやっていくと思います。

 その他、やはり「翻訳クラブ」ということで、翻訳の勉強会も行われています。これまで、絵本や短い読み物の全訳勉強会、絵本コンテストの事後勉強会などが行われてきました。現在は5回目となる「シノプシス勉強会」が特設会議室で開かれています。未訳の本を読んであらすじや感想をまとめるシノプシス作成作業は、翻訳家になるためにも、翻訳家になってからも必要とされるもので、たくさんの会員が参加しています。

 それから、ホームページとメールマガジンの作成もやまねこの活動の大きな柱となっています。これも何もわからないところからスタートしたのでそりゃあ大変だったのですが、このあたりを書くと長くなるので省略します。とにかくホームページとメルマガは情報の宝庫。会員の血と汗と涙が、貴重な、本当に貴重なデータとなって公開されています。いや、みんな楽しんでやっているので、汗と笑い、ぐらいかもしれませんが……。ぜひホームページやメルマガのバックナンバーを探検してみてください!


■今後の予定――ますます広がるやまねこワールド

 やまねこの活動をいろいろご紹介してきましたが、実はこれだけではありません。編集者の方や翻訳家の方を招いた「座談会」を行ったこともありますし、つい1週間前には、なんと、画家の中村悦子さんと中釜浩一郎さんから児童書の表紙画や挿し絵をお借りして、「原画展」まで開いてしまいました! 会員の子どもたちを集めて「お話し会」もやりましたし、オフライン・ミーティング(インターネット上でではなく、実際に集まって情報交換をすること。通称オフ)もしょっちゅう行われています。そうそう、『eとらんす』(バベル・プレス)で連載もしていますし、9月にはこのメルマガの姉妹版「月刊児童文学翻訳あるふぁ」、11月には「増刊号」もスタートしました。「子どもの本だより」の発行や、セーラー出版さん等のホームページ作成のお手伝いもしていますし、出版社さんからシノプシス作成や下訳のお仕事も承っています。

 たくさんありすぎて何がなんだかわからないー、キーッ、という方には、週刊メールマガジン「やまねこActivator」がおすすめ。やまねこで今どんな企画が行われているか、どんなことが話題になっているか、ひと目でわかるようになっています(下のほうの広告を見てね)。

 やまねこでは新しい会員の方を、新しい企画を、常に待っています。これからもどんどん活動の輪は広がっていくでしょう。やまねこに入会するには@niftyのIDが必要ですが、会費などは一切ありません。みなさんもぜひお気軽に遊びに来てください。

 なお、入会するときはハンドル(ペンネームのようなもの)に注意。あんまり変な名前をつけると、オフで「ベスさ〜ん」とか叫ばれたりして、恥ずかしい思いをすることがあります。とほほ。

 

※やまねこ翻訳クラブ ホームページ

(やまねこ翻訳クラブ・会員No.13 ベス)

 

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展示会/セミナー・講演会情報

―― 展示会情報 ――

 

◎安雲野ちひろ美術館「茂田井武展――記憶の破片――」
所在地: 長野県北安曇郡松川村西原
電 話: 0261-62-0772
会 期: 平成13年11月30日まで
休館日: 水曜日(祝日は開館、翌日休館)
入場料: 一般800円 高校生・中学生500円 小学生300円
内 容: 『セロひきのゴーシュ』や『月夜とめがね』の絵本作家として知られる茂田井武の作品展。
 
◎大島町絵本館「黒井健絵本原画展」
所在地: 富山県射水郡大島町鳥取50
電 話: 0766-52-6780
会 期: 平成13年12月27日まで
休館日: 月曜日(ただし祝日は開館)
入場料: 一般500円 高校生・中学生300円 小学生100円
内 容: 絵本作家黒井健の作品展。『水仙月の四日』『かぜのひのころわん』を展示。

(瀬尾友子)

 

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―― セミナー・講演会情報 ――

 

◎大島町絵本館 おおしま絵本会議2001「今こそよい絵本を――親が子に伝える絵本」
場 所: 大島町絵本館(富山県射水郡大島町鳥取50)シアター
日 時: 平成13年11月18日(日)14:00〜16:00
参加費: 前売 一般 3,000円 小中高生 1,500円
当日 一般 3,500円 小中高生 2,000円
内 容: 亀田邦子氏(前国際こども図書館長)の基調講演、黒井健氏(絵本作家)をまじえてのパネルディスカッションなど。
詳 細: http://www.iijnet.or.jp/ehonkan/event/index.html
 
◎大阪子ども読書活動支援事業実行委員会 講演会「ようこそ絵本の世界へ」
講 師: みやざきひろかず(絵本作家)
場 所: 大阪府立中央図書館(大阪府東大阪市荒本北57-3)大会議室
日 時: 平成13年11月25日(日)14:20〜15:50
参加費: 無料
定 員: 120名(当日先着順、小学生以上)
その他: 同日13時10分より14時まで、ワークショップ「絵本作家と絵を描こう」(小学生30名、要予約)。11月20日〜25日、みやざきひろかず原画展。
問合せ: 大阪府立中央図書館こども資料室(TEL 06-6745-0170 FAX 06-6745-0262)
 
◎図書館の学校「子どもの本2001年――この一年を振り返って――」
場 所: 日本出版クラブ会館(東京都新宿区袋町6-1)2階 菊の間
日 時: 平成13年12月1日(土)10:00〜17:00(9:30受付開始)
参加費: 非会員 4,500円(昼食代込み) 会員 3,500円(昼食代込み)
定 員: 120名
内 容: 第1部 発表 10:00〜
(1)絵本(日本子どもの本研究会・絵本研究部)
(2)フィクション(図書館の学校)
(3)ノンフィクション(科学読物研究会・新刊研究会)
(4)ヤングアダルト(ヤングアダルトサービス研究会)
第2部 お話 13:30〜
(1)講演「童謡・唱歌のあゆみ――ことばの持つ力――」
   講師:阪田寛夫(詩人、小説家)
   童謡:川口京子、伴奏:平井裕子
(2)編集者から「私の編集・企画とは」
   上村令(徳間書店児童書編集部)
第3部 まとめ 15:45〜
「今年、物語たちは?」ひこ・田中(児童文学作家・評論家)
申込み: 「子どもの本2001年この一年を振り返って」に参加希望の旨と、参加者氏名、住所、電話番号、勤務先名、職種を明記し、「図書館の学校」事務局(〒112-0012 東京都文京区大塚3-5-11 FAX 03-3943-6567)まで郵便かファクシミリで申し込む。
詳 細: http://www.toshokan.or.jp/
 
◎クレヨンハウス 子どもの本の学校「要るものと要らないもの」
講 師: 加古里子(絵本作家)
場 所: クレヨンハウス
※大阪店は開催場所未定。下記は店舗所在地。詳細は問合せのこと。
(東京 港区北青山3-8-15 大阪 吹田市垂水町3-34-24)
日 時: 東京 平成13年12月8日(土)16:00〜17:30(15:30開場)
大阪 平成13年12月15日(土)16:00〜17:30(15:30開場)
参加費: 非会員 2,500円 会員は無料(年会費に含まれる)
定 員: 150名
内 容: 日本の子どもの今、要るものと要らないものについて話す。
問合せ: クレヨンハウス(東京 03-3406-6492 大阪 06-6330-8071)
その他: 非会員は、当日の朝11時から子どもの本売場にて販売される当日券を購入。会員のみで定員に達した場合は立ち見になることもあり。

(中野伊都子)

 

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読者の広場

―― 海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ! ――

 

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◆◇◆◇◆  やまねこ翻訳クラブ(会員数245名)  ◇◆◇◆◇

 やまねこ翻訳クラブは、海外の子どもの本に関する情報交換、翻訳・シノプシス自主勉強会などを行っている児童書専門サークルです。翻訳と子どもの本に興味のある方でしたらどなたでも入会できますので、ぜひお気軽にご参加ください。

――シノプシス勉強会(開催中)――


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●編集後記●

 今月はいつもより記事がひとつ少ないです。編集人のわたくしの怠慢で、企画が間に合いませんでした。ごめんなさい。来月はなんとかがんばります。(み)


発 行: やまねこ翻訳クラブ
発行人: 瀬尾友子(やまねこ翻訳クラブ 会長)
編集人: 宮坂宏美(やまねこ翻訳クラブ スタッフ)
企 画: かもめ 河まこ キャトル きら くるり こべに さかな 小湖 Gelsomina sky SUGO Chicoco ちゃぴ つー どんぐり NON BUN ぱんち ベス みーこ みるか MOMO YUU yoshiyu りり Rinko ワラビ わんちゅく
協 力: @nifty 文芸翻訳フォーラム
小野仙内 ながさわくにお


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