メニュー「月刊児童文学翻訳」バックナンバー>2008年06月号   オンライン書店


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2008年6月号
   =====☆                    ☆=====
  =====★   月 刊  児 童 文 学 翻 訳   ★=====
   =====☆   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ☆=====
         Yamaneko Honyaku Club 10th Anniversary
                                No.101
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児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌
http://www.yamaneko.org                         
編集部:mgzn@yamaneko.org     2008年6月15日発行 配信数 2550 無料
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●2008年6月号もくじ●
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◎特別企画:フィンランド児童文学の魅力を探る
◎特別企画連動レビュー:『シーソー』
       ティモ・パルヴェラ文/ヴィルピ・タルヴィティエ絵/古市真由美訳
◎注目の本(未訳絵本):"The Lost Happy Endings"
                 キャロル・アン・ダフィ文/ジェーン・レイ絵
◎注目の本(未訳読み物):"Snake and Lizard"
                  ジョイ・カウリー作/ガビン・ビショップ絵
◎賞速報
◎イベント速報
◎お菓子の旅:第43回 なつかしい味もあり、話題の味もあり 〜キャラメル〜
◎読者の広場

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●特別企画●フィンランド児童文学の魅力を探る
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 ここ数年、フィンランド作品の邦訳が相次いで刊行されている。フィンランドとい
えば、OECDの学習到達度調査で高い成績を収め、注目されている国だ。「学力世
界一」といわれる子どもたちが読んでいる、フィンランド児童文学。その魅力を探る
べく、今回はフィンランド語児童書の翻訳に携わる2人の翻訳者の対談をお届けする。
 なお、この対談と、歴史やおもな児童文学作品などフィンランドの概要をまとめた
レポートを併せ、ロングバージョンとして公開する。ぜひ参照されたい。

【フィンランド児童文学の魅力 ロングバージョン】
http://www.yamaneko.org/bookdb/int/finland.htm

■□■対談 フィンランドの児童文学■□■

【上山美保子(うえやま みほこ)さん】
+――――――――――――――――――――――――――――――――――――+
| 東京都出身。フィンランド技術庁 Tekes 東京に勤務。フィンランド語の翻訳 |
|に携わるほか、通訳や語学学校講師も務める。訳書に『フーさん』、『フーさん|
|にお隣さんがやってきた』、『フーさん引っ越しをする』(いずれもハンヌ・マ|
|ケラ作/国書刊行会)がある。                      |
+――――――――――――――――――――――――――――――――――――+
 ご多忙のところお時間を割いてくださった上山さんに、心より御礼申し上げます。

【古市真由美(ふるいち まゆみ)】(本稿執筆も担当)
+――――――――――――――――――――――――――――――――――――+
| 東京都出身。都内でフィンランド企業に勤務の傍ら、フィンランド児童文学の|
|日本への紹介に努めている。訳書に『シーソー』(本誌今月号掲載の「特別企画|
|連動レビュー」参照)がある。やまねこ翻訳クラブ会員。          |
+――――――――――――――――――――――――――――――――――――+

●フィンランド人の誇り『カレワラ』┃
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―最も重要なフィンランド語文学の一つという『カレワラ』は、どんなものですか?

古市:19世紀に出版された『カレワラ』は、編著者リョンロートが民間の口承詩を採
集し、それらを一貫した筋のある物語としてまとめた民族叙事詩で、ゲルマン系の北
欧神話とは異なる世界観を持っています。『カレワラ』では、世界は卵から生まれ、
英雄たちは武力だけでなく、歌や呪術、つまり言葉の力で戦います。原詩は独特の韻
律を持っていますが、散文で親しみやすい『カレワラ物語』(キルスティ・マキネン
編著/荒牧和子訳/春風社)が日本語で出たのはうれしかったです。『カレワラ』を
モチーフにした児童文学もいろいろありますね。

上山:その代表は、1992年に出版されたマウリ・クンナスの絵本 "Koirien Kalevala"
(仮題『犬のカレワラ』)でしょう。登場人物を犬に変えたユニークな〈カレワラ〉
で、この本を知らないフィンランド人はいません。自国の文化を象徴する作品で、児
童書版のスタンダードがあるのはいいことですね。フィンランドには『カレワラ』を
題材にした有名な絵画作品がたくさんあるのですが、それらのパロディーも入ってい
ます。オリジナルの絵と見比べるのも楽しいものです。

古市:この国もファンタジーブームで、各国語からの翻訳がたくさん出ていますが、
国産ファンタジーも生まれていて、中にはこの『カレワラ』の詩や設定を取り入れた
ものもあります。ファンタジーといえば、『指輪物語』の作者で言語学者でもあった
トールキンは『カレワラ』を愛読し、人工言語「エルフ語」の創作にあたってはフィ
ンランド語も参考にしたといわれています。トールキンは、欧州の中央とは異なる文
化の香りを、『カレワラ』やフィンランド語に感じていたのではないでしょうか。

●北欧全体で共有する民話「トロル」と「小人」┃
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―いまや英米のファンタジー文学に、北欧民話の「トロル」は不可欠な存在ですね。

古市:トロル(トロール)はゲルマン系の呼び名で、フィンランド語では「ペイッコ」
といいます。日本の妖怪のような超自然の存在で、いろいろな種族がいるようです。

上山:ペイッコと並ぶ存在がトントゥです。小さな人の姿をしていて、人間の生活の
場、たとえば納屋やサウナ小屋にいる、守り神のようなものです。サンタクロースの
手伝いをするトントゥもいます。

古市:トントゥは、北欧の他の国ではニッセとかトムテなどと呼ばれるようですね。
北欧は、欧州の中心部に比べキリスト教化が遅かったからか、こういう民間信仰の類
がしっかり残っています。ペイッコもトントゥも、日本人には理解しやすいと思うん
です。日本にも天狗や河童や、座敷童子がいますから。

上山:ですがキリスト教が深く根付いている英米文化圏からすると、エキゾチックに
見えるのでしょうか。

古市:厳しい環境に暮らす北欧の人々は、自然の力に対する畏敬の念が強いことも、
このような不思議なものたちの存在が信じ続けられる理由でしょうね。

上山:フィンランドで出版された、ペイッコやトントゥも含む不思議なものたちの図
鑑があって、見ていると楽しいですよ。

●フィンランディア・ジュニア賞の10年┃
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―フィンランド図書財団主催の「フィンランディア・ジュニア賞」という児童文学賞
があるそうですね。どのような賞ですか?

古市:毎年12月に授賞があり、社会的にも注目される賞です。1997年が第1回で、昨
年が10年目(第11回)でした。10年前と昨年の受賞作を比べると、興味深いですよ。
第1回受賞作『ゴンドワナの子どもたち』(アレクシス・クーロス作/大倉純一郎訳
/岩崎書店)は、イラン出身の作者がフィンランド語で書いた作品です。迷子のひな
鳥を主人公にした本書のテーマは、「自分はだれ?」という根源的な問い。これは移
民である作者自身の問い、そして当時のフィンランドが抱えていた問いです。1990年
代のこの国は、国境を接する超大国ソ連の崩壊、深刻な不況、EUへの加盟などを経
験して、進むべき道を必死に模索していました。昨年はというと、人気絵本シリーズ
の最新作 "Tatun ja Patun Suomi"(仮題『タトゥとパトゥのフィンランド』)が受
賞しました。昨年は独立90周年だったため、国の歴史や地理が題材の作品が多かった
のですが、これもその例です。タトゥとパトゥ兄弟が案内役になり、この国の風物や
人々の暮らしを紹介する内容で、現代フィンランドのガイドブックとしても優れてい
ます。模索の時代から10年経って、この国は「これぞフィンランド」と提示する形を
作ったのだなと感じました。同時に、存在を主張しないと、「一つの欧州」の中では
他にまぎれて消えかねない危機感もあるように思います。

上山:この賞は、絵本も読み物も、YAも対象なので、受賞作は多彩ですよね。

古市:今までの受賞作や候補作を見ると、民話風の絵本もあり、歴史ものやSFも、
数学の問題を物語の中に入れた作品もある。詩の本もよく候補に挙がりますね。

上山:2005年の受賞作 "Kuono kohti tahtea"(仮題『お鼻をひくひく星に向けて』)
は、挿絵が美しい詩集です。児童書から一般書まで、詩の本が多いのもフィンランド
の特徴ですね。「赤ちゃんのための」と銘打った詩の絵本もあります。もちろん読み
聞かせを想定していますが、リズミカルな詩は大人が読んでも楽しい。この国では、
ちょっとしたカードにも韻を踏んだ詩が書かれているなど、日常生活に詩が溶け込ん
でいると感じます。やはり『カレワラ』の民ということでしょうか。フィンランド語
の特徴として、隣り合った単語同士が同じ語尾を持ち、自然と韻を踏んだような形に
なるのですが、このことも詩が親しまれている理由の一つかもしれません。それと詩
集に限りませんが、朗読の CD も人気がありますね。作家自身が朗読しているものも
多いです。もともと目の不自由な人向けに考案されたそうですが、いまではだれでも
気軽に利用するメディアになって、書店でも普通に売られています。

古市:そういえば私も初めてフィンランドに行ったとき、「ムーミン」のフィンラン
ド語の朗読カセットテープを買いましたよ。

●フィンランドらしさを感じるとき┃
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古市:児童書に限らず、フィンランド語の文章を読んでいて、「オチ」がない、と感
じることがよくあるんです。

上山:ありますね。書き手は、自己との対話を進行させるように物語を作っている。

古市:読者に向かって「これが答えです」と提示してこないんですよね。読者は受身
でいることができず、能動的に思考することになる。前述の『ゴンドワナの子どもた
ち』には、読者へのメッセージとして、好きなところで物語を終わらせてほしいとい
う意味のことが書いてあります。このあたりが、フィンランドの作品が哲学的と形容
される理由かもしれませんね。

上山:フィンランド人はたしかに、内側を向いているというか、内省的なところがあ
る人々ですね。

古市:「ムーミン」の中に、「たったひとりでいることの、大きな大きなよろこび」
という表現があります(※)。フィンランド人らしい「よろこび」だなあと思うんで
すよ。クロスカントリースキーが盛んな国ですが、このスポーツの魅力をフィンラン
ド人に尋ねたら、「だれもいない静かな森でひとりになれるのが素晴らしい」といわ
れたことがあります。自分と向き合うために、自然の中に入っていくんでしょうね。
でも、ひとりになりたいフィンランド人も、孤独になりたいわけではない。

上山:孤独な状況に陥りやすい社会ではあるんですよね。18歳で成人すると独立する
のが当然で、親子世代の同居はまずない。男女ともに仕事を持ち、自力で生活するの
が基本です。順調なときはいいですが、パートナーを失ったり失業したりして悩む人
や、冬の暗さのために精神のバランスを崩し苦しむ人も多い。そんなときには支えが
必要なのに、あまり感情を外に出さない人々なので、助けを求めにくいのですね。

古市:そういうフィンランド人らしさを感じた作品に、2001年のフィンランディア・
ジュニア賞受賞作 "Ihana meri"(仮題『美しい海』)があります。主人公の少女は、
あらゆる面で完璧をめざすあまり精神的に追い詰められ拒食症になりますが、彼女が
落ちていく内面の「海」の深さは、恐ろしくなるほどでした。自己と向き合える強さ
と、苦しいとき力を貸してくれる他者と、どちらもが必要なのだと痛感させられまし
た。フィンランドの理想は、どんな環境でもひとりで生きられる力を持ち、その上で
周囲からの愛情には恵まれることでしょうね。個人としても、国のあり方としても。

上山:作品の印象でいうと、劇的でない、静かな作品が多いような気がします。ユー
モアの要素を持つ作品もたくさんありますが、ナンセンスな出来事で大笑いさせるこ
とはあまりない。爆笑でなく、クスッと笑わせるのがフィンランド流ですね。

古市:もちろん、愉快なお話も、冒険ものやサスペンス風のものもあるけれど、おか
しいだろう! すごいだろう! といった、押し付けがましさがないですよね。受け
手に委ねられている部分が大きい。フィンランドの作品の読者は、自分なりの考えを
持つ、自立した読み手であることが求められているといえますね。

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※『ムーミン谷の仲間たち』所収「春のしらべ」より(トーベ・ヤンソン作/山室静
訳/講談社)

【参考】
▼フィンランド文学情報センター(FILI)ウェブサイト(英語)
http://www.finlit.fi/fili/en/

▼フィンランド児童文学研究所(SNI)ウェブサイト(英語)
http://www.tampere.fi/kirjasto/sni/sneinfo.htm

▼International Children's Digital Library 内、フィンランドのページ(英語)
http://www.childrenslibrary.org/servlet/WhiteRavens?title=Finland&where
=country%3D%27Finland%27

▼国際子ども図書館「北欧からのおくりもの」展概要(2006〜2007年開催)
http://www.kodomo.go.jp/event/exb/bnum/tenji2006-02.html

▽マウリ・クンナス邦訳作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/author/k/mkunna_j.htm

【特殊文字】
「Kuono kohti tahtea」:「tahtea」の2つの「a」の上にウムラウト(¨)がつく

                 (記事執筆・古市真由美、協力・大井久里子)

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●特別企画連動レビュー●今の自分を運命と思っていますか?
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『シーソー』ティモ・パルヴェラ文/ヴィルピ・タルヴィティエ絵/古市真由美訳
ランダムハウス講談社 定価1,365円(税込) 2007.12 79ページ
ISBN 978-4270002667
Amazonで詳細を見る  bk1で詳細を見る
"Keinulauta" text by Timo Parvela, illustrations by Virpi Talvitie
WSOY, 2006

★2006年フィンランディア・ジュニア賞受賞作品

 主人公はクマのピー。相手のいないシーソーに座って、いっしょに遊んでくれる誰
かが来るのを待ち続けている。ある日、大きな木がシーソーの上に倒れ、ピーは空高
く跳ね飛ばされてしまう。不意に起きたこの出来事は、待つだけだったピーが行動を
起こすきっかけとなり、いくつもの出会いを経験させることになる。太陽と交代で空
に昇る三日月や、話を聞かない怒りっぽい2人の大男、カモメになって空を飛ぶはず
だったと、切なく彼方を眺める水鳥。異なる生き物と関わるたびに、ピーはシーソー
の意味を考え、ノートにつづり、心に留めていく。求めていたものの見え方が、角度
によって違うと気づくのだ。そして、ついに自分とそっくりなクマに遭遇する。とこ
ろが、ほっとする間もなく、物語は二転三転と筋を変える。
 シーソーは人間関係のたとえとして、物語によく登場する。しかし、フィンランド
児童文学が得意とする思考のやりとりは、話を単なる癒しや成長物語に納めず、哲学
的と評される手腕をこの作品でも発揮している。ピーは出会った相手や自身との問答
の中で、繰り返し考える。作者はそのようすを言葉にし、画家はメモの断片として表
現する。読者は主人公の変化を、耳で聞くと同時に、目で見ることになる。心に響か
せ、脳に焼き付け、感情と理性の両方へ訴えかけてくる。さらに、移り変わる主人公
の内面からは、人間の持つ温かさを感じるだけでなく、冬には雪と闇で閉ざされると
いうフィンランドの冷たささえも伝わってくるのだ。
 とはいうものの、読者の年齢によっては、かわいいクマの冒険物語であり、爽やか
な結末が用意された、安心できる作品であることに間違いはない。読む人、読む時期、
読む姿勢によって、さまざまな感じ方を与え、その都度新しい発見をくれる。加えて
深さの一翼を担う絵は秀逸。登場人物の心情に沿い遠近を効果的に使った構図、夜空
のオーロラや夏の大地を思わせる色彩、異なる素材の組み合わせには目を見張る。
 ところで、もし木が倒れなかったら、ピーはずっとそのままシーソーの片側に座り
続けていたのだろうか? そんな意地の悪いことを聞いてみたくなるのも、〈フィン
ランド作品らしさ〉なのかもしれない。

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【文】ティモ・パルヴェラ(Timo Parvela):1964年生まれ。ユヴァスキュラ大学で
教育学を学び、小学校教師となる。在職中にデビュー作 "Poika"(読み物)がトペリ
ウス賞候補となり、1996年より作家活動に専念する。2006年のフィンランディア・ジ
ュニア賞をはじめ、数々の受賞歴を持つ、フィンランドを代表する児童文学作家。

【絵】ヴィルピ・タルヴィティエ(Virpi Talvitie):1961年生まれ。ヘルシンキ芸
術デザイン大学で学ぶ。パステルと水彩を駆使した作品を特徴とし、児童書の挿絵を
数多く描いているほか、新聞や雑誌のイラストも手がける。

【訳】古市真由美(ふるいち まゆみ):大学ではアジア史を専攻するが、小学生の
時に読んだ「ムーミン」が忘れられず、以来、フィンランドに関わり続けている。自
身の訳した本から子どもたちがフィンランドに興味を持ち、言葉を学び、フィンラン
ド語の翻訳者へとつながっていけば幸せと語る。※本誌今月号「特別企画」参照。

【参考】
▼ティモ・パルヴェラ公式ウェブサイト(フィンランド語)
http://www.kolumbus.fi/timo.parvela/

▼FILI内、ティモ・パルヴェラ紹介ページ(英語)
http://www.finlit.fi/fili/en/spotlight/timo_parvela.html

▼WSOY 内、ヴィルピ・タルヴィティエ紹介ページ(フィンランド語)
http://www.wsoy.fi/index.jsp?c=/author&id=857&cat=7

▽フィンランディア・ジュニア賞について(本誌2007年12月号)
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2007/12.htm#bungaku1

                                (大原慈省)

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●注目の本(未訳絵本)●洗練された文と絵で魅せる、新しいおとぎ話
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『ハッピーエンドのゆくえ』(仮題)
キャロル・アン・ダフィ文/ジェーン・レイ絵
"The Lost Happy Endings" text by Carol Ann Duffy, illustrations by Jane Ray
Bloomsbury Children's Books, 2006 ISBN 978-0747579229
32pp.
Amazonで詳細を見る
★2008年ケイト・グリーナウェイ賞ショートリスト作品


「白雪姫」に「シンデレラ」、「ヘンゼルとグレーテル」に「赤ずきん」……今も語
り継がれる、おとぎ話の数々。そのハッピーエンドの「言葉たち」を、子どもたちに
送り届けている少女がいた。名前はジャブ。森の中にひとりで住んでいる。ジャブは
毎日夕方になると、ハッピーエンドが詰まった袋を背負って森のはずれの高い木にの
ぼり、そこから金色に輝く言葉たちを振りまく。そのおかげでおとぎ話は「めでたし、
めでたし」で終わり、子どもたちは安らかな眠りにつけるのだった。けれどある日、
ジャブは森のはずれへ向かう途中で恐ろしげな魔女に呼び止められ、袋を取り上げら
れてしまう。その夜から、おとぎ話は悲しく怖い結末に終わり、子どもたちは悪夢に
うなされ始めた。そんな様子を見て途方にくれていたとき、ジャブはひとりでに物語
をつづるという「金のペン」の夢を見た。そして目を覚ますと驚いたことに、そのペ
ンがテーブルの上に置かれていたのだった。いったい、金のペンはどんな物語を語り
始めるのか。ハッピーエンドは、無事に取り戻されるのだろうか……。
 おとぎ話のハッピーエンドの送り手を主人公にして語られる、もうひとつの新しい
おとぎ話。その発想に、まず心を引かれた。クラシックなストーリー・テリングのス
タイルの中にモダン・テイストを感じさせる文は、子ども向けという印象を与えない
読みごたえがある。この洗練されたおとぎ話と見事にマッチした、ジェーン・レイの
挿絵。そのうっとりするような色彩は、見る者を夢の世界へと誘う。枯れ葉や木々の
何種類もの微妙な茶色や夜の藍色が、静寂な森の雰囲気を作り出し、ジャブの帽子や
手袋の鮮やかだが深みのある赤が、暗さの中でぱっと映える。そして、ジェーン・レ
イの作品に欠かせない金色が、魔法の仕上げをしているかのように、きらきらと静か
に輝く。怖い魔女が登場する場面や少々辛口の展開は、楽しくてかわいい絵本や心温
まるお話に慣れている目と心に、ひんやりと新鮮な風を感じさせてくれた。最後の1
ページまで、読み手の想像力を刺激してくれる作品だ。

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【文】Carol Ann Duffy(キャロル・アン・ダフィ):1955年、スコットランドに生
まれる。リバプール大学で哲学を専攻後、新聞の詩批評、詩の雑誌編集などに従事。
イギリスで最も愛されている詩人のひとりと言われる。"Meeting Midnight" でウィ
ットブレッド賞(現在のコスタ賞)児童書部門ショートリストに選ばれ、"Mean Time"
で Poetry Award を受賞。最近の絵本作品に "Moon Zoo" がある。

【絵】Jane Ray(ジェーン・レイ):1960年、英国に生まれる。ミドルセックス大学
卒業後、グリーティング・カードなどのデザインの仕事を経て、現在は絵本作家、挿
絵画家として活躍している。邦訳は『絵巻物語 フェアリーテイル』(バーリー・ド
ハティ文/神戸万知訳/原書房)、『遠くからみると― FROM A DISTANCE』(ジュリ
ー・ゴールド文/小島希里訳/BL出版)など。

▼The Guardian 内、キャロル・アン・ダフィのショート・インタビュー
http://books.guardian.co.uk/poetry/features/0,12887,1657055,00.html

▼ジェーン・レイ公式ウェブサイト
http://www.janeray.com/

▽ケイト・グリーナウェイ賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/greenawy/index.htm

                              (かまだゆうこ)

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●注目の本(未訳読み物)●違っているから友だちになれる
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『ヘビとトカゲ』(仮題) ジョイ・カウリー作/ガビン・ビショップ絵
"Snake and Lizard" text by Joy Cowley, illustrations by Gavin Bishop
Gecko Press, 2007 ISBN 978-0958272070 (HB); 978-0958278737 (PB)
85pp.
AmazonでUS版の詳細を見る
★2008年ニュージーランド・ポスト児童書及びYA小説賞
                  年間最優秀図書賞・児童読み物部門受賞作品

 冬眠から目覚めたばかりのヘビがひなたぼっこをしていると、しっぽがじゃまで通
れない!とトカゲに文句を言われる。しっぽは先のほうだけで、これは体なの!とヘ
ビが反論すると、ヘビには体などない、全身しっぽだとトカゲが言い返す。にらみ合
う2匹。一触即発!と思いきや、見た目は怖いが争いごとを好まぬヘビは、トカゲが
ひなたぼっこにいい場所を探していると知ると、自分の場所を提供する。こうして、
同じ爬虫類とはいえ、まったく異なる2匹の間に友情が芽生える。
 アーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズ(三木卓訳/文化出版
局)を思わせる短い物語が全部で15話収録されている。2匹が仲よくピクニックに出
かける〈ピクニック〉では、持ってきたお弁当(虫!)を食べるトカゲに「口を開け
たままかむなんて!」とヘビが文句をいい、現地で見つけたごちそうを丸飲みしたヘ
ビを見たトカゲは「かまずに飲み込むなんて!」とおびえる。ヘビの大好物の卵を偶
然見つけたトカゲが、驚かせようとこっそりヘビの家に卵を運ぶ〈びっくりプレゼン
ト〉では、ヘビどころかトカゲまでびっくりするような事態になってしまう。また、
お金をもうけようと、トカゲがコーンケーキ、ヘビがサボテンのジュースを作って売
る〈お金〉では、それぞれ完売するのに、あれ?と思うようなオチがつく。ほのぼの
する話やこっけいな話もあるが、少々ブラックな話もある。
 友だちではあるが、2匹は何もかもが違う。どこかとぼけたキャラクターのおかげ
で、全体的にほのぼのとした雰囲気になってはいるものの、主人公が爬虫類ゆえに起
こりうる現実的なエピソードも避けてはいない。そんな部分と、「自分とは異なる相
手とも友だちになれる」「違っているからこそ面白い」ということに、作者ジョイ・
カウリーの静かなメッセージが込められているように思う。
 ガビン・ビショップによる挿絵もこの本の魅力のひとつ。変にデフォルメされてお
らず、体のラインなどに生の動物を知っている人らしいリアルさが感じられる。やは
り動物の絵は動物らしいのが魅力的。見返しにはそんな動物や鳥、昆虫などがたくさ
ん描かれていて、眺めているだけで楽しい。爬虫類好きにはおすすめの1冊。

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【作】Joy Cowley(ジョイ・カウリー):1936年、ニュージーランド北島のレヴィン
に生まれる。長年、南島北端のマールボロ・サウンズに暮らしていたが、近年ウェリ
ントンに居を移した。マーガレット・マーヒー賞など数々の受賞歴のある人気作家で、
著作は600冊以上。邦訳作品に『帰ろう、シャドラック!』(大作道子訳/文研出版)、
『サンゴしょうのひみつ』(百々佑利子訳/冨山房)などがある。

【絵】Gavin Bishop(ガビン・ビショップ):1946年、ニュージーランド南島のイン
バーカーギルに生まれる。中学・高校で30年間美術を教え、現在は挿絵画家・絵本作
家の仕事に専念。ラッセル・クラーク賞など多数の受賞歴がある。邦訳作品に『こう
さぎのうみ』(大和和紀訳/講談社)、『きつねおくさまのごけっこん』(グリム兄
弟原作/江国香織訳/講談社)がある。マオリの歴史や伝説を題材にした作品も多い。

【参考】
▼ジョイ・カウリー公式ウェブサイト
http://www.joycowley.com/

▼ガビン・ビショップ公式ウェブサイト
http://www.gavinbishop.com/

▽ニュージーランド・ポスト児童書及びヤングアダルト(YA)小説賞について
               (本誌2004年5月号情報編「世界の児童文学賞」)
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2004/05a.htm#bungaku

▽ニュージーランド・ポスト児童書及びヤングアダルト(YA)小説賞
                 受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/nz/nzp/index.htm

▽ラッセル・クラーク賞について(本誌2000年3月号情報編「世界の児童文学賞」)
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2000/03a.htm#bungaku

▽ラッセル・クラーク賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/nz/russell/index.htm

                              (赤塚きょう子)

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●賞速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★2008年イタリア・アンデルセン賞発表
★2008年ニュージーランド・ポスト児童書及びヤングアダルト(YA)小説賞発表
★2007-2008年ビスト最優秀児童図書賞発表
★2008年ガーディアン賞ロングリスト発表(受賞作の発表は9月後半の予定)
★2008年チルドレンズ・ブック賞発表
★2008年ミソピーイク賞最終候補作発表(受賞作の発表は8月の予定)

 海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」を
ご覧ください。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award

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●イベント速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★展示会情報
 天童市美術館「絵で読む宮澤賢治展〜賢治と絵本原画の世界〜」
 安曇野ちひろ美術館「世界の絵本画家展」など

★講座・講演会情報
 朝日カルチャーセンター「金原瑞人の翻訳教室」
 クレヨンハウス「小林豊さん講演会」など

★イベント情報
 岡山県立図書館「本の世界の恐竜」
 パナソニックセンター東京「ムーミンの日の集い」など

 詳細やその他のイベント情報は、「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、
空席状況については各自ご確認願います。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event

                           (笹山裕子/冬木恵子)

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●お菓子の旅●第43回 なつかしい味もあり、話題の味もあり 〜キャラメル〜
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MINT JUJUBES FOR THE BOY NEXT DOOR―THEY'LL GIVE HIM GREEN TEETH FOR A MONTH.
CAVITY-FILLING CARAMELS―NO MORE DENTISTS.
STICKJAW FOR TALKATIVE PARENTS.
                                by Roald Dahl
      "Charlie and the Chocolate Factory"(1964), Puffin Books(1988)
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 引用は、ロアルド・ダールの "Charlie and the Chocolate Factory"(邦訳『チョ
コレート工場の秘密』柳瀬尚紀訳/評論社/2005年)から。世界一有名なワンカさん
の工場に、世界でたった5人だけ、子どもたちが招待されました。中にはガラスのエ
レベーターがあり、その行き先ボタンに書かれているのは、不思議なお菓子の名前ば
かり。虫歯の穴詰め用キャラメルがあったら、うれしいような、痛いような……。
 "caramel" ということばには、ふたつの意味があります。ひとつは砂糖と水を煮詰
めてあめ色の液体にする「カラメル」、そしてもうひとつが、誰もが一度は口にした
ことのあるなつかしい味、やわらかいキャンディの「キャラメル」です。
 キャンディといえば、はじめは保存性や利便性から、糖類と水が主原料のハードタ
イプが主流でしたが、19世紀末のアメリカで、牛乳とバターを加えてやわらかさを保
つ開発に成功し、ソフトな食感のキャラメルが誕生しました。この製法は、バターだ
けを加える少しかためのトフィを作っていたイギリスに紹介され、評判を呼びました。
そして我が国にも、当時渡米していたひとりの日本人によって製法が持ち帰られ、今
日さまざまな味や形で売られているキャラメルの元祖となったのです。
 今回は、目下巷で話題の味、塩バターキャラメルの作り方をご紹介しましょう。

*-* 塩バターキャラメルの作り方 *-*

                  画像はこちら(やまねこ翻訳クラブ喫茶室)

材料:(2cm×2cm 約20個分)
 グラニュー糖    150g      水あめ              80g
 水         大さじ3    塩     3g(精製塩で小さじ1/2弱)
 生クリーム     100cc      無塩バター            80g

1.グラニュー糖に水を加えて中火にかけ、よく混ぜながら濃い茶色になるまで煮る。
2.火からはずして生クリーム、水あめ、塩、バターを加え、中火でさらに煮る。
3.水をはった容器に少量を垂らしたものが、指でさわって練れるくらいのかたさに
  なるまで煮詰まったら(鍋や火加減によるが、5〜10分)火をとめる。
4.オーブンシートを敷いた金属トレイに平らに流す。
5.冷めたらシートごと取り出し、かたくなりすぎないうちに約2cm角に切り分ける。

★参考図書、ウェブサイト
『キャラメルお菓子』(坂田阿希子、鈴木亜希子著/主婦と生活社)
"The food timeline" http://www.foodtimeline.org/
"The Hershey Heritage"
http://www.hersheytrust.com/cornerstones/heritage.shtml

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                         (冬木恵子/かまだゆうこ)

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