メニュー「月刊児童文学翻訳」バックナンバー>2011年07月号   オンライン書店


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2011年7月号
   =====☆                    ☆=====
  =====★   月 刊  児 童 文 学 翻 訳   ★=====
   =====☆   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ☆=====
                                No.132
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌
http://www.yamaneko.org                         
編集部:mgzn@yamaneko.org     2011年7月15日発行 配信数2360  無料 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●2011年7月号もくじ●
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎賞情報:2011年カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞発表
 カーネギー賞受賞作レビュー:"Chaos Walking" trilogy パトリック・ネス作
◎特別企画:レビューを書こう
   (「カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞候補作品を読もう会」連動企画
                      第4回レビュー勉強会より)その1
 "Tall Story" キャンディ・グーレイ作
 『心をビンにとじこめて』 オリヴァー・ジェファーズ文・絵/三辺律子訳
◎賞速報
◎イベント速報
◎読者の広場

▲ページのトップへ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●賞情報●速報! 2011年カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞発表
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 英国図書館協会が主催する、イギリスで最も権威ある児童文学賞のカーネギー賞、
ケイト・グリーナウェイ賞が、6月23日に発表された。受賞作品は以下の通り。
 Patrick Ness の "Chaos Walking" 3部作はシリーズの全てがショートリストに入
り、完結編 "Monsters of Men" で、ついにカーネギー賞の栄冠を手にした。混沌と
した世界を、少年と少女が懸命に生き抜いていく姿がシリーズを通して描かれている。
さらなる権力を求めて暗躍する大人たちが2人を巻き込みながら手に入れようとした
ものは……。人間の光と影が色濃く描かれた作品。詳しくは本誌今月号の受賞作品3
部作のレビューを是非ともご覧いただきたい。
 ケイト・グリーナウェイ賞は、昨年もショートリストにあがった Grahame Baker-
Smith の "FArTHER" が選ばれた。戦争に召集され、まだ帰らない父親を待つ息子が
主人公だ。息子は空を飛びたいという父親の夢をかなえようと、無謀な挑戦を試みる。
写真のコラージュとイラストを合わせることで現実と仮想の境をなくした作品は、目
に見えない事象や心情をより豊かに表現する。すぐれた画家に贈られる賞にふさわし
く、絵が多くを物語る作品だ。

【カーネギー賞】(作家対象)

The Carnegie Medal 2011

★Winner

  "Monsters of Men" Patrick Ness (Walker)
Amazonで詳細を見る

【ケイト・グリーナウェイ賞】(画家対象)

The Kate Greenaway Medal 2011

★Winner
  "FArTHER" Grahame Baker-Smith (Templar)
Amazonで詳細を見る

【参考】
▼カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞公式ウェブサイト
http://www.carnegiegreenaway.org.uk/

▽カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞について
               (本誌1999年7月号情報編「世界の児童文学賞」)
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/1999/07a.htm#a1bungaku

▽カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞受賞作品リスト
                        (やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/carnegie/index.htm
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/greenawy/index.htm

▽ショートリスト(最終候補作)一覧(本誌2011年4月号)
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2011/04.htm#sokuho

※編集部より
 当クラブでは、読書室掲示板にて「カーネギー賞&ケイト・グリーナウェイ賞候補
作を読もう会」を開催中です。
http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=3036;id=
dokusho

                                (三好美香)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★2011年カーネギー賞受賞作品

"Chaos Walking" trilogy「ここは《ノイズ》だらけの惑星(ほし)」3部作(仮題)
1."The Knife of Never Letting Go"『逃避行 ナイフをにぎって』(仮題)
Amazonで詳細を見る
2."The Ask and the Answer"『対立の狭間 支配されたくない』(仮題)
Amazonで詳細を見る
3."Monsters of Men"『戦争突入 闇を抜けて』(仮題)
by Patrick Ness パトリック・ネス作
Amazonで詳細を見る
Walker, 2008/2009/2010, 479pp./517pp./603pp.
ISBN 978-1406320756/978-1406322477/978-1406326123 (PB)

 舞台は、地球とよく似た星。23年前にこの《新世界》へと宇宙船で移住してきた人
類だったが、やがて原住民との間に戦争が起こり多くの命が失われていた。また、考
えていることが周りに聞こえ、ビジョンとなって見えてしまうという厄介な現象も起
きていた。これは男性に特有のもので《ノイズ》と呼ばれた。そんな、騒がしく、秩
序もプライベートもない町で生まれ育った12歳の少年トッドが、物語の主人公である。
 1巻では、《静寂》を発見してしまったトッドが町長率いる一団に捕らえられそう
になり、ヘブンという大きな街を目指して逃げていく様子が描かれる。トッドと新し
くこの星にやってきた少女ヴィオラは、ともに旅をして心を通わせるようになるが、
2巻では引き離され、対立する勢力のリーダーに翻弄される。そして最終巻ではとう
とう、2つの勢力に原住民を巻き込んだ三つ巴の戦争がはじまる……。
 最終巻を読み進めながら、1、2巻はこの3巻のために存在したのかと思えるほど
の構成力の巧みさに圧倒された。息もつけない緊張感のなか一進一退の戦いが展開さ
れ、トッドとヴィオラは平和のために奔走する。もちろん思い通りに事は運ばない。
抑圧されてきた側の恨み、リーダーの野心や優位に立つためのかけひきなどのすべて
が、和平への道筋を邪魔する。まるで実際の戦争の裏側を見ているかのようだ。フィ
クションだからこそ、戦争の醜さ、悲惨さ、複雑さがより深く描かれ、心に突き刺さ
ってくる。原住民の奴隷化、集団殺害、爆弾を使ったテロ活動など、地球の過去・現
在を写し取った要素も盛り込まれ、読んでいて息苦しくなるほどだった。
 感心させられたのは、トッドを自分の分身にと望む大統領プレンティスの描き方だ。
戦局を先読みし、勝利のために周りの人間を平気で犠牲にする姿は、モンスターその
ものである。しかし、この男のトッドへの愛情を垣間見せることで、《悪》一辺倒で
はない人間らしさが加わり、ストーリーのドラマ性も著しく深められたように思う。
そして、忘れてはならないのがこの世界を形作る独特のもの――ノイズの存在だ。ノ
イズは男女を対立させる要因にも、大統領が利用したように武器にも、原住民が備え
ていたように心を通じ合わせる手段にもなる。その役割は、1巻で感じていたよりも
ずっと重要で奥の深いものだった。
 ディストピアを描いたSFアドベンチャー3部作は、内容的にも、そしてボリュー
ムの面でも、ほかと比べようのないほど壮大なスケールだ。来年には東京創元社から、
金原瑞人、樋渡正人共訳で邦訳が出版予定とのこと。この世界に日本語で向き合い、
ノイズについて再び考えられる日が、待ち遠しくてたまらない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【作】Patrick Ness(パトリック・ネス):1971年、米国バージニア州生まれ。ハワ
イ州、ワシントン州と移り住み、カリフォルニア州で大学を卒業する。1999年に英国
に渡る。一般向け読み物を2冊出版した後、YA向けの本シリーズに取り組んだ。1
巻でガーディアン賞とブックトラスト・ティーンエイジ賞、2巻でコスタ賞児童書部
門、最終巻でカーネギー賞に輝いた。最新作は "A Monster Calls"。

【参考】
▼パトリック・ネス公式ウェブサイト
http://www.patrickness.com/

▼2011年カーネギー賞パトリック・ネス受賞スピーチ(Guardian 内)
http://www.guardian.co.uk/childrens-books-site/2011/jun/23/patrick-ness-
carnegie-prize-libraries

▽パトリック・ネス作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/author/n/pness.htm

                               (植村わらび)

▲ページのトップへ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●特別企画●レビューを書こう
   (「カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞候補作品を読もう会」連動企画
                      第4回レビュー勉強会より)その1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 2011年6月、約1か月の日程でやまねこ翻訳クラブのレビュー勉強会が開催された。
4回目となる今回は、読書室掲示板で開催中の「カーネギー賞、ケイト・グリーナウ
ェイ賞候補作品を読もう会」との連動企画として、参加者は2011年の両賞の候補作か
ら課題作品を選ぶこととなった。
 勉強会では、参加者同士でコメントをつけあい、それを踏まえて改稿を重ねていっ
た。人に読んでもらうことで、自分の文章を客観的に見られるようになり、ひとりよ
がりな表現や、思い込みで書いているところを修正することができる。また、内容だ
けでなく、書式・表記や日本語の文法的な部分にもコメントがつくので、幅広い勉強
が可能だ。人のレビューにコメントをつける作業も、客観的な目を養うのにもってこ
いで、得るものは大きい。
 こうして最終的に完成したレビューを、今月号、9月号、10月号と3回にわけて紹
介する予定である。勉強会の成果を是非ともご覧いただきたい。

【参考】
▽本誌2008年11、12月号
         「特別企画 レビューを書こう(第3回レビュー勉強会より)」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2008/11.htm#kikaku
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2008/12.htm#kikaku
▽本誌2006年12月号「特別企画 レビューを書こう(第2回レビュー勉強会より)」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2006/12.htm#kikaku
▽本誌2005年10月号「特別企画 レビューを書く(実践編)」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2005/10.htm#kikaku
▽本誌2003年11月号情報編「特別企画 レビューを書く(翻訳学習者編)」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2003/11a.htm#kikaku

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『トール・ストーリー』(仮題) キャンディ・グーレイ作
"Tall Story" by Candy Gourlay
David Fickling Books, 2011 ISBN 978-1849920391 (PB)
298pp.
★2011年カーネギー賞ロングリスト作品
Amazonで詳細を見る

 バスケに打ちこむ13歳の少女アンディは、ロンドンで両親と3人暮らし。実は家族
にはもうひとり、アンディの異父兄のバーナードーがいるけれど、ずっとフィリピン
の親戚に預けられている。ロンドンで一緒に暮らしたいと一家は願うも、バーナード
ーに入国ビザが下りず、いまだかなわぬままだ。その一方で、広い家に引っ越したい
というママの願いと、バスケでポイントガードをやりたいというアンディの願いは見
事にかなった。けれど皮肉なことに、引っ越しによる転校でアンディは念願のポジシ
ョンを諦める羽目になり、さらに悪いことに、転校先にはバスケ部がなかった。引っ
越した家では初日に天井が崩落し、2人の願った結果はさんざんなものに。そんな折、
一家に待ちに待った朗報が届く。バーナードーのビザがついに下りたのだ。
 迎えに行った空港で10年ぶりに兄と会って、アンディはびっくり仰天。ママからバ
ーナードーはすごく背が高いとは聞いていた。でも、まさか2メートル40センチもあ
るなんて!!
 ジェットコースターのごとく、目まぐるしく幸・不幸が訪れるアンディ一家。願っ
たことはかなうけど、必ず思いもよらない結果がついてくる。そのハイテンション&
ハイテンポのストーリーは、まさにドタバタコメディだ。タイトルの "Tall Story"
からしてホラ話という意味で、これに「のっぽの話」の意味をかけている。でも、そ
れだけじゃないのがこの作品のミソ。たしかに一家に巻き起こる出来事はホラ話みた
いだけれど、バーナードーに降りかかる災難は笑うに笑えないことばかりで、彼が抱
えている悩みも深刻だ。アンディにしても、兄と一緒に暮らすことを望んでいたとは
いえ、1度しか会ったことのない、しかも巨人のような兄をすんなり受け入れること
ができずに葛藤する。そんな2人の心の内が1人称による語りで交互に描かれていて、
それぞれの思いがひしひしと伝わってくる。2人の微妙な心の距離がバスケを通して
徐々に縮まっていくところも読みどころだ。
 家族一緒に暮らすこと――それがどれほど幸せでありがたいことなのか、その思い
がこもったバーナードーの言葉が胸にしみる。なんともユーモラスで、ほろ苦く、ス
リリングで、じんとする、たくさんの要素がつまった物語だ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【作】Candy Gourlay(キャンディ・グーレイ):フィリピン南部ダバオ市生まれ。
新聞や雑誌の記者を経て作家の道へ。これまで短編やアンソロジーを手がけているが、
小説の出版は本作が初めて。イギリス人ジャーナリストの夫との間に3人の子どもが
いる。英国在住。

【参考】
▼キャンディ・グーレイ公式ウェブサイト
http://www.candygourlay.com/

▼"Tall Story" 作品公式ウェブサイト
http://www.tallstory.net/

▼キャンディ・グーレイ公式ブログ
http://candygourlay.blogspot.com

                                 (蒲池由佳)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『心をビンにとじこめて』 オリヴァー・ジェファーズ文・絵/三辺律子訳
あすなろ書房 定価1,470円(税込) 2010.02 32ページ ISBN 978-4751525289
"The Heart and the Bottle" by Oliver Jeffers
HarperCollins Children's Books, 2010
★2011年ケイト・グリーナウェイ賞ショートリスト作品
Amazonで詳細を見る   bk1で詳細を見る
Amazonで原書の詳細を見る

 女の子は、心をビンにとじこめた。大好きなおじいちゃんをなくして、さびしくて
不安でたまらなかったけど、こうすれば安心。もう心が傷つくことはない。女の子は
そのまま大人になった。そしてある日、海を見て目を輝かせている幼い少女に出会っ
た。――この子はむかしのわたしみたい。わたしもこんなふうに、海を見て、星を見
て、世界のふしぎに胸をおどらせていた。そうだ、ずっととじこめていた心をとりだ
そう。でも、とりだし方がわからない――。
 心をとじこめるという比喩表現は珍しくないけれど、ジェファーズが絵にしたその
イメージには、ドキッとさせられる。とじこめた先は透明なビンの中。心とは、文字
通り、赤い心臓なのだ。そのビンを首からさげたまま暮らしている主人公は、好奇心
旺盛だった幼いころの笑顔をなくしてしまっている。ビンの中の心はだんだん大きく
重くなり、じゃまでしようがないけれど、こうしておけば傷つかないですむからと、
そのまま生活を続けている。こんなふうに何かをかかえたまま生きている人は、世の
中にたくさんいるだろう。現状を打破して新しいことを始めるのは、いつだって勇気
がいること。何かを変えようとして失敗してしまったら……? いまよりもっと傷つ
いてしまったら……? そんなことをおそれると、なかなか前に進めなくなる。
 主人公は、海辺で少女と出会ったのをきっかけに、とじこめた心をとりもどす決心
をする。でも、ここからがまたたいへんなのだ。ビンをさかさにしてふってみても心
は出てこないし、ペンチ、のこぎり、電動ドリルなどさまざまな工具を使ってみても、
ビンはがんじょうでこわれない。ひとりぼっちであれこれためしている主人公を見て
いると切なくもなってくるけれど、ジェファーズ独特のほのぼのとしたやさしい絵と
ユーモアが、しめっぽさを追いやってくれる。そして、最後に高いところから落とし
たビンがころがっていった先には……。時間がかかってもだいじょうぶ。悲しみはい
つか癒えるもの。子どものころのときめきだって、よみがえるはず。裏表紙にはおじ
いちゃんの後ろ姿。ずっと見守ってくれていたのかな。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【文・絵】オリヴァー・ジェファーズ(Oliver Jeffers):1977年オーストラリアに
生まれ、北アイルランドで育つ。アルスター大学卒業後、絵本作家として活躍。ケイ
ト・グリーナウェイ賞ショートリスト入りは2009年から3年連続。他の邦訳作品に
『みつけたよ ぼくだけのほし』『まいごのペンギン』『よにもふしぎな本をたべる
おとこのこのはなし』(いずれも三辺律子訳/ヴィレッジブックス)がある。

【訳】三辺律子(さんべ りつこ):東京都生まれ。大学卒業後、銀行勤務を経て、
白百合女子大学大学院児童文化学科修了。訳書に「龍のすむ家」シリーズ(クリス・
ダレーシー作/竹書房)、『夢の彼方への旅』(エヴァ・イボットソン作/偕成社)、
『ほんなんてだいきらい!』(バーバラ・ボットナー文/マイケル・エンバリー絵/
主婦の友社)ほか多数。

【参考】
▼オリヴァー・ジェファーズ公式ウェブサイト
http://www.oliverjeffers.com/

▽オリヴァー・ジェファーズ作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/author/j/ojeffers.htm

                                (大作道子)

▲ページのトップへ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●賞速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★2011年ミソピーイク賞児童書部門最終候補作品発表(受賞作品の発表は7月)
★2011年カーネギー賞受賞作品発表
★2011年ケイト・グリーナウェイ賞受賞作品発表
★The Children's Laureate 2011-2013 発表
★2011年ローカス賞YA部門受賞作品発表
★2011年ブランフォード・ボウズ賞受賞作品発表
★2011年ボストングローブ・ホーンブック賞発表
★2011年銀の石筆賞発表(金の石筆賞の発表は9月28日)
★2011年銀の絵筆賞発表(金の絵筆賞の発表は9月28日)

 海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」を
ご覧ください。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award

▲ページのトップへ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●イベント速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★展示会情報
 北海道立文学館「絵本の原画を運ぼう!」
 佐野美術館「飯野和好の世界」 など

★講座・講演会情報
 板橋区立美術館「連続トーク 絵本の力」 など

★イベント情報
 福岡アジア美術館「おいでよ!絵本ミュージアム2011」
 東京ドームシティ「ムーミンの日の集い」 など

★震災関連チャリティーイベント情報
 せんだいメディアテーク「よみがえれ!子どもの笑顔元気展&絵本カーニバル」
 絵本ワールドinいしかわ&イオンモールKYOTO
 「子どもたちへ〈あしたの本〉プロジェクト チャリティ・オークション原画展」
                                    など

 詳細やその他のイベント情報は、「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、
空席状況については各自ご確認願います。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event

                           (冬木恵子/笹山裕子)

▲ページのトップへ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●読者の広場● 海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 このコーナーでは、本誌に対するご感想・ご質問をはじめ、海外児童書にまつわる
お話、ご質問、ご意見等を募集しています。mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せ
ください。

※メールはなるべく400字以内で、ペンネームをつけてお送りください。
※タイトルには必ず「読者の広場」とお入れください。
※掲載時には、趣旨を変えない範囲で文章を改変させていただく場合があります。
※質問に対するお返事は、こちらに掲載させていただくことがあります。原則的に編
集部からメールでの回答はいたしませんので、ご了承ください。

▲ページのトップへ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●お知らせ●

 本誌でご紹介した本を、各種のインターネット書店で簡単に参照していただけます。
こちらの「やまねこ翻訳クラブ オンライン書店」よりお入りください。
http://www.yamaneko.org/info/order.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           ・☆・〜 次 号 予 告 〜・☆・

 詳細は10日頃、やまねこ翻訳クラブHPメニューページに掲載します。
          http://www.yamaneko.org/info/index.htm
 どうぞお楽しみに!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▽▲▽▲▽   海外児童書のシノプシス作成・書評執筆を承ります   ▽▲▽▲▽

  やまねこ翻訳クラブ(yagisan@yamaneko.org)までお気軽にご相談ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ☆☆ FOSSIL 〜 Made in USA のライフスタイルブランド ☆☆
 独創的なデザインで世界100ヶ国以上で愛用されているフォッシルはアメリカを代
表するライフスタイルブランドです。1984年、時計メーカーとして始まったフォッシ
ルは時計をファッションアクセサリーの一つと考え、カジュアルな「TREND」ライン
からフォーマルなシーンにも使える「CERAMIC」など、年間300種類以上のモデルを発
売し続けています。またフォッシル直営店では、時計以外にもレザーバッグ、革小物、
ファッションサングラスなどのラインも展開しています。
TEL 03-5992-4611
http://www.fossil.co.jp/     (株)フォッシルジャパン:やまねこ賞協賛会社
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
          吉田真澄の児童書紹介メールマガジン
             「子どもの本だより」
     http://www.litrans.net/maplestreet/kodomo/info/index.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★☆       出版翻訳ネットワーク・メープルストリート       ☆★
        http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm
新刊情報・イベント情報などを掲載いたします。詳細はmaple2003@litrans.netまで。

       出版翻訳ネットワークは出版翻訳のポータルサイトです
             http://www.litrans.net/ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ★☆メールマガジン『海外ミステリ通信』 隔月15日発行☆★
          http://www.litrans.net/whodunit/mag/
未訳書から邦訳新刊まで、あらゆる海外ミステリの情報を厳選して紹介。翻訳家や
編集者の方々へのインタビューもあります!    〈フーダニット翻訳倶楽部〉
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*=*=*=*=*=*= やまねこ翻訳クラブ発行メールマガジン&ウェブジン =*=*=*=*=*=*

★やまねこアクチベーター(毎月20日発行/無料)
  やまねこ翻訳クラブのHOTな話題をご提供します!
                 http://www.yamaneko.org/mgzn/acti/index.htm

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●編集後記●7月14日早朝、なでしこジャパンがワールドカップでスウェーデンを下
し、決勝戦進出を決めました。日本全体が沸きあがり、彼女たちからもらった元気は
特大サイズのものでしたね。わたしたちも、読む人の元気がでるような海外の作品を
紹介していきたいものだと改めて思いました。今月から3回にわたって「レビュー勉
強会」の成果を見ていただきます。ご期待ください。(う)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行人 佐藤淑子(やまねこ翻訳クラブ 会長)
編集人 植村わらび/井原美穂(やまねこ翻訳クラブ スタッフ)
企 画 大作道子 尾被ほっぽ 加賀田睦美 かまだゆうこ 蒲池由佳 児玉敦子
    笹山裕子 佐藤淑子 平野麻紗 冬木恵子 三好美香 村上利佳
協 力 出版翻訳ネットワーク 管理人 小野仙内
    ながさわくにお えみりい
    html版担当 shoko
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・このメールマガジンは、「まぐまぐ」( http://www.mag2.com/ )を利用して配信
しています。購読のお申し込み、解除もこちらからどうぞ。
・バックナンバーは、http://www.yamaneko.org/mgzn/ でご覧いただけます。
・ご意見・ご感想は mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せください。
・無断転載を禁じます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


メニュー「月刊児童文学翻訳」バックナンバー>2011年07月号   オンライン書店

Copyright (c) 2011 yamaneko honyaku club. All rights reserved.

やまねこ翻訳クラブロゴ